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2008年11月16日 (日)

アフガンのトルクメン音楽とトルクメン人のカフカス太鼓?

バフシーの歌を探していたら、アフガニスタンのトルクメン系音楽家のビデオを何本か見つけました。トルクメニスタンの南東部がアフガニスタンに接していますし、国境は後から引かれたものでしょうから、イランだけでなくアフガニスタン側にもトルクメン人はかなりいるようです。当然音楽はアフガン風なところが強く感じられます。3本目はトルクメン人と思われる音楽家がトルコ?のカーヌーンや、カフカス・ドラム(ドールとかドリとも)を演奏している珍品。

Turkmen Folk Song: Enna

ドゥタールのフレージングもですが、太鼓の奏法や音はもう完全にアフガンです。解説にThe late and great Sarwar, a Turkmen singer in Afghanistan who was killed during the Taliban era. He will be missed. A lovely song about and for Mothers.とあります。タリバン政権時代に殺害されてしまったようです。ダリー的味わいのトルクメン・バフシーとでも言えましょうか。3拍子がペルシア~アフガン的です。この拍子はトルクメン本国ではほとんど出てこないのでは。

A TURKMEN SONG (CLASSIC)

このドゥタールを肩に載せたバフシー(アフメトさんでしょう)の写真は、Traditional Crossroadsから出ていたAfghanistan Untouchedの裏ジャケットに載っていたものと同じです。アフガニスタンがまだ比較的平和だった1968年の録音でした。解説にA Turkmen song by Ahmetとあります。

Turkmen Music, Kerim Ilyasov at Chicago Turkish World Festiv

これは不思議な一本。演奏しているのはケリム・イリヤソフという人のようです。トルクメンの方でしょうか? 前半はカーヌーンを、後半はカルパックを被ってカフカス・ドラムを演奏しています。トルコ世界の音楽というコンセプトのようですから、カーヌーンはトルコの、カフカス・ドラムはダゲスタンのクムィク辺りのイメージで演奏しているのではと思われます。トルクメンには、カーヌーンやカフカス・ドラムは、ないはずですが、もしかしたらカスピ海の対岸でもカフカス・ドラムが同じリズムで叩かれることがあるのでしょうか? カルパックは北カフカスとそっくりなので、もしやという気もします。

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コメント

こんにちは。

>トルコ世界の音楽というコンセプトのようですから、カ
>ーヌーンはトルコの、カフカス・ドラムはダゲスタンの
>クムィク辺りのイメージで演奏しているのではと思われ
>ます。

 前にも書いた通りで、彼が被っている帽子はテルペックといいます。トルクメン人でしょう。あと、広義のイラン文化圏の一部であったあの辺にはカーヌーンはあるはずですし、ドラムのリズムもトルクメンのものだと思います。これは恐らく「テュルク系民族の音楽」のトルクメン代表として出てるのではないでしょうか?

投稿: karategin | 2008年11月17日 (月) 22時21分

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