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2008年11月 6日 (木)

アボス・コシモフのドイラ

今日はウズベキスタンのドイラ名手アボス・コシモフさんの演奏を見てみます。先日東京でコンサートがあって、かなり話題になったようです。タブラのザキール・フセイン率いるマスターズ・オブ・パーカッションのメンバーとして来日したようですが、彼のセミナーが後日催され、間近で妙技を見る機会があったそうです。東京にいれば、こんな良い思いも沢山ですが、何しろ今は果てしなく遠いもので、ちょいちょい出る訳には行きません・・・f^^;  私も関東にいた3年前までは色々行ったものですが、当時はmixiとかもまだ本格化してなかったので、横の繋がりは今ほど濃厚かつ迅速ではなかったです。(ToT) 思わず愚痴ってしまいました(笑)
さて、アボス・コシモフさんですが、Abbos Kosimovですから、アッバース朝のアッバースと関係ありの名前ではと思ったりしました。なのでアッボスの方がより原音に近いのでは。苗字の方の原義は「宇宙」あるいは「調和」でしょうか。その意味自体もですが、SF作家のアシモフとアゼリ名歌手のカシモフ(ガスモフ?)を足して2で割ったような名前も、インパクト大かも知れません。そしてご覧の通り演奏はyoutubeで見ても実に凄まじいものです。両手の指をばらして叩く奏法は、トンバクのリーズを彷彿とさせます。サマルカンドやブハラではウズベク語ではなくタジク語(ペルシア語)が話されていると言うウズベクは、ペルシア文化の影響が濃厚な地ですから、やはり太鼓の場合もトンバク奏法から豊富にヒントを得ているのでは。彼のオフィシャル・サイトはこちら

Performance by Tara & Ustad Abbos Kosimov

タジキスタンの首都ドゥシャンベのPadida TheaterのSharofat Rashidovaによる振り付けの舞踊。ウズベクのアッボス・コシモフがドイラ・ソロで伴奏。踊り手はTaraという人のようです。ドイラの超絶技巧とは対照的な柔らかい音色が印象的。抽象的でモダンな味わいの中にも胡旋舞的なカラーを強く感じる踊りです。 This dance was choreographed by Sharofat Rashidova of Padida Theater in Dushambe, Tajikistan. Tara performs dances of Tajikistan, Uzbekistan, Afghanistan (loghari, attan, kabuli), Iran, Azerbijan & India. Ustad Abbos Kosimov is a world renowned doira musician from Uzbekistan. For more information please contact us at:taradance@gmail.com.

ABBOS KOSIMOV

上記サイトのサンプル・ビデオ。Improvisation on Uzbek frame drum (DOYRA)

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コメント

アッバース・カースィモフAbbos Kosimov(ウズベク語の正書法ではAbbos Qosimov)のAbbosは、お察しのとおり「アッバース朝」の「アッバース」と同じです。また、苗字のQosimovも例のアゼルバイジャンの歌手と同じ苗字です(ウズベク語とアゼルバイジャン語では表記法と発音が違いますが)。アッバースもカースィムも、アラビア語起源の一般的な男子の名前です。前の記事のSurayyo Qosimovaも、たまたま同じ苗字です(同じ一つの家族の中でも、男性の苗字は-ov/-ev、女性の苗字は-ova/-evaとなります)。

投稿: shay | 2008年11月 7日 (金) 02時34分

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