« Uzbek Musicの新作とバダフシャン音楽を並べてみると | トップページ | トルクメン・ポップス »

2008年11月11日 (火)

シャシュマカーム概説

大分前に予告しておりましたウズベク~タジクのシャシュマカーム(シャシュマコーム)の概略ですが、そろそろウズベク~タジク・シリーズを終わるに当たって、今回アップしておきます。マカーム名のみ、9月4日に以下の通り旋法名を上げました。
ペルシア音楽からの影響がはっきり見て取れる名前ばかりでした。
①ブズルク(buzruk)、 ②ロースト(rost)、 ③ナヴォー(navo)、
④ドゥゴーホ(dugokh)、 ⑤セゴーホ(segokh)、 ⑥イローク(iroq)

以下は、同じく柘植元一氏の「イラン音楽への招待 第49回 ~ マカームをめぐって その四」(日本イラン協会機関紙チャシュム2002年6月号)の記事からの引用を中心に構成しました。

上記各マカームは大きく二つの部分から成り立っています。
「ムシュキロート Mushkilot」と呼ばれる器楽の部分と、「ナスル Nasr」と呼ばれる声楽の部分です。
前者はタスニーフ Tasnif、タルジェ Tarje、ギャルドゥン Gardun、ムハンマス Mukhammas、サキール Saqilの五楽章からなります。
後者は更にいくつかのシュウバ Shuba(歌曲のグループ)に細分されますが、第一のシュウバは、サラハバル Sarakhbar、タルキン Talqin、ナスル Nasr、ウファル Ufarを含み、これらの楽章の間には、タローナ Taronaと呼ばれる民謡詩を伴う軽快な小唄が挿入されます。タローナの語源は、言うまでもなくペルシア語のタラネー(レーベル名にもなっています)です。
第二のシュウバは、ソウト Sawt、タルキンチャ Talqincha、カシュカルチャ Qashqarcha、サーキーナーマ Saqinama、ウファル Ufarから成ります。ここではタローナはもはや挿入されないようです。
各楽章はそれぞれ固有のリズム周期によって特徴付けられていて、例えばソウトは十五拍子(4+4+4+3)、タルキンチャは十四拍子(7+7)、カシュカルチャは二十拍子(5+5+5+5)、サーキーナーマは十拍子(5+5)、ウファルは十三拍子(5+5+3)といった具合です。
つまり、変拍子や複合拍子も多いようですね。各マカームの音階や音の動きは上記記事では触れられていませんでしたが、取りあえずは上記のような複雑な複合拍子を念頭に、youtubeを見るとまた興趣が沸いてくるかと思います。
昨日の記事にhasugeさんからまた秀逸なサイト情報を頂きました。shashmakom.com (いつも有難うございます。m(_ _)m)  以下の3本は、いずれもシュウバのどれかになるのでしょうか。曲名でしか表記されてないので、拍子から形式を当てるのも一興?^^

"Duhog - Husayniy" Zamira Suyunova

"Duhog - Husayniy" - from Fergana-Tashkent maqoms. People singer of Uzbekistan Zamira Suyunova.

"Ona" Nasiba Sattorova

"Ona" Nasiba Sattorova. Gazal by Mashrab, music by Ahmadjon Dadayev

"Mehmondur" Ochilbek Matchonov

"Mehmondur" Ochilbek Matchonov. Poem by Mahtumquli. Record TV program "JONLI IJRO".

|

« Uzbek Musicの新作とバダフシャン音楽を並べてみると | トップページ | トルクメン・ポップス »

中央アジア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シャシュマカーム概説:

« Uzbek Musicの新作とバダフシャン音楽を並べてみると | トップページ | トルクメン・ポップス »