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2008年11月22日 (土)

ヤーノシュ・シュタルケル

トルクメン・シリーズの途中ですが、ショウさんからリクエストがありましたので、今日はチェロの名手ヤーノシュ・シュタルケルの演奏を。
彼はハンガリー出身のチェリストで、パブロ・カザルス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチなどと並んで、20世紀を代表する名チェリストです。私がLPで最初に聞いたのは、26年位前の話ですが、コダーイの無伴奏チェロ・ソナタとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第3番の組み合わせでした。レーベルはチェコのSupraphonでコロムビアからの発売。聞き手を圧倒するような完璧なテクニックと轟音、是非生演奏を体験したかったものですが、もうかなりな高齢ですから、難しいでしょうか。

Janos Starker - Kodály Cello Solo Sonata I. Mvt

バルトークと並び賞される20世紀ハンガリーの大作曲家コダーイの無伴奏チェロ・ソナタから第1楽章。鬼才シュタルケルの代名詞のような曲でした。1988年の東京でのリサイタルから。前から3楽章はyoutubeがありましたが、その後1楽章もアップされていました。この曲はスコルダトゥーラ(変則調弦)が採られ、一番高いA線を一音下げてGにして演奏されます。ハンガリーの民族色が豊かなこの曲、ウラル・アルタイで言えば、ハンガリーはウラル系、トルクメンはアルタイ系ですから、まんざら遠い訳でもありません^^

Janos Starker - Cassadó: Suite - 1st mvt.

前にもアップしたスペインの作曲家ガスパール・カサドの無伴奏チェロ組曲第1楽章。チェロの名作を多数残した人です。1989年の東京でのリサイタルから

Janos Starker - Bach Cello Suite 3 I. Prelude

やはり1988年の東京リサイタルから。J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第3番からプレリュード。同曲からは6番目のジーグを前にアップしましたが、プレリュードは初めて。後半のG音を軸にしたオルゲルプンクトの辺りは親指が出てきてなかなか大変な箇所ですが、いとも簡単に弾いています。これは輝かしい快演!

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コメント

おお~早速アップありがとう(^o^)丿

シュタルケルだったのねww

この曲は.ミクトモの六本木のラーメン屋山嵐アルジがお気に入りらしいので聞いてみたかったのよ。

今オヤジは荒木のオケ老人(オーケストラ老人小説)を読んでまた勉強中|ωT)

投稿: ショウ|ωT) | 2008年11月23日 (日) 05時48分

文中に
>26年位前の話ですが、コダーイの無伴奏チェロ・ソナタとJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲第3番の組み合わせでした。レーベルはチェコのSupraphonでコロムビアからの発売

と書かれていますが、レーベルが間違っています。
正しくはアメリカのEVEREST原盤で日本コロンビアからの発売です。

投稿: マッキー | 2013年11月27日 (水) 01時20分

マッキー様
今日手元のLPのラベルでエヴェレストのマークを確認しました。何故かスプラフォンと勘違いしておりました。ご指摘有難うございました。

投稿: Homayun | 2013年11月28日 (木) 00時03分

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