ソグディアナの「青いプラトーク」
結構ヘヴィーな内容が続いていますので、ちょっと一息入れます。ソグドで検索しても何も出ませんが、「ソグドの地」の意味のソグディアナで検索すると559件ヒットします。と言っても、ウズベキスタンの歌姫ソグディアナのビデオがほとんど。彼女についてはこちらをご参照下さい。(久々にふぁどさんのブログから) この人はウズベク・ポップスの若手になるのでしょうか、youtubeではビートの強い曲が多いのですが、今日選んだ一本はロシアのナツメロの一種。特にうたごえ世代には受けが良いはず・・(笑) 私もこういうしっとりした方が良いです^^
有名な「カチューシャ」と同じで、戦いによって引き離された恋人たちを歌った内容。恋人の肩に掛けられていた青いプラトーク(ショール)のイメージに恋人を偲ぶ兵士の思いを歌った歌。このワルツはポーランドの作曲家E.ペテルブルグスキがモスクワに来演していた1940年にЯ.ガーリツキイの提供した詩に作曲されたものだが、1942年に中尉M.マクシーモフが補作した詩によってК.シュリジェンコが歌うようになってからソビエト中に広まった。戦意高揚の軍歌が盛んに歌われていた戦時中のソビエト全土で、この叙情的なワルツは兵士たちの心を代弁する歌として、同じ頃ドイツの前線で歌われた「リリー・マルレーン」に呼応するように歌い継がれていった。 (以上の曲目解説は、山之内重美氏のロシア歌曲アルバム「青いプラトーク」の伊東一郎氏の解説より 一部編集)
Sogdiana - Синий платочек
憶えてるよ今も 最後のあの夜
君の白いうなじすべり落ちた 青いプラトーク
いま 遠く 遠く離れても
残り香に君しのぶ この青いプラトーク
いとしい君のたより 胸におしあて
よみがえるやさしい声 熱きまなざし
戦さ果てぬ 兵舎の窓辺に
今宵また君の名を 指でたどらん
訳詩:山之内重美
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コメント
ソグディアナはタシュケント出身ではありますが、その本名が示すとおり、ウズベク人ではありません(苗字はウクライナ系のようです)。ウズベク語の歌も歌っていますが、本人はウズベク語は全然しゃべれないはずで、歌詞の意味もまったくわからずに歌っているものと思われます。
このようなことはウズベキスタンのポップス界ではよくあることで、ウズベク人の歌手でさえウズベク語がわからずに歌っている人もいます(タシュケントの上流家庭に育った人の中には、ウズベク語ができないウズベク人が多くいます)。ユルドゥズ・ウスマーノヴァもタジク語で歌ったりしますが、どこまで歌詞を理解しているのか疑問です。
投稿: shay | 2008年11月 7日 (金) 01時55分
>shay様
有難うございます。そうなんですか。驚きました。ウズベクの言語状況は面白いですね。
ソグディアナは、だからロシア的な「青いプラトーク」とかも歌っているのでしょうか。ウスマノヴァの場合は逆にウズベク語がメインでタジク語は余り分からないのでしょうか。
投稿: Homayun | 2008年11月10日 (月) 11時21分