ジヌチェン・タンルコルルのウード
昨日名前が上がりましたので、トルコのウード名手ジヌチェン・タンルコルルの映像を。トルコ古典ウード演奏のトップにいた人でしたが、惜しくも2000年に亡くなりました。日本のウード奏者常味裕司さんも大推薦の名人。ヒュセイニ旋法のタクシーム(即興)と、マカームに則ったタクシームについての講義(ウッシャーク、バヤーティ、イスファハンの各旋法)を上げておきます。この人の映像は残念ながら大体埋め込み禁止のようです。ウードを用いながらも、アラブの音楽とは一味違う旋法音楽の精妙さを味わっていただけましたら幸いです。オコラの音源を聞いていてもですが、映像を見て気が付くのは、アラブのウードのように同じ音を震わせるように弾くトレモロ的な動きはほとんどなく、単音の細やかな音の動きに終止することでしょう。それがトルコ音楽的と言えるでしょうか。ウード自体は、最低弦が単弦になっている6コース11弦の楽器がほとんど。オーソドックスなアラブ古典では、各2本ずつの複弦で6コースの12弦が多かったと思います。アラブのウード音楽には、またいずれ回る予定です。
HÜSEYNİ Ud/oud TAKSİMİ تقسيم حسيني العودCinuçen Tanrıkorur
TAKSIM (4/11) Tanrıkorur shows Uşşak, Bayati, Isfahan seyirs
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