ジョシュクン・サバーによるサズ・セマーイ他
メスード・ジェミルのニハーヴェントのサズ・セマーイ、もう少し追ってみたいと思います。今日はタベルナの歌手にしてウード名手でもあるジョシュクン・サバーによる独奏。タベルナとはトルコ歌謡のジャンルの一つで、ギリシアのタベルナ(食堂)とは別。(でも何か関係あるのでしょうか?) 彼独自のパラフレーズで弾いていますが、この曲の哀愁味が、後ろのイスタンブル?の港の夜景に何ともぴったり。ウードの妙技もさることながら、オヤジの哀愁が似合う曲かも(笑)
ウードなどのトルコ楽器がなくても、ギターやヴァイオリンなどで、皆さんも耳コピで基本パターンを弾いてみられたらいかがでしょうか。オスマン音楽がぐっと近しいものになると思います。この曲は、さほど中立音程が目立つようにも思いませんので、ここは少し高めかな、ここは少し低めかなと想像しながら弾くのも楽しいと思います。音源を聞いた時の想像と実際の楽譜がピッタリ合うこともあって、そんな時はニンマリしてしまうこともあります(笑) 私は先述したウードの教本で何度かそういうことがありました。高め低めという音ですが、事実フラットが180度逆向いている音符(9分の1音下げる)などは、その位の音程差だと思います。
COŞKUN SABAH -- Nihâvend Saz Semaîsi ( Mes'ud Cemil Bey )
Coşkun Sabah " Ud Solo - dalgalandımda duruldum"
ジョシュクン・サバーのビデオ、おまけで一本。前半はトルコ音楽ではないですねf^^; ここではアルベニスのギター曲、アストゥーリアスやマラゲーニャなどをモティーフ(導入)に弾いています。後半はベリーダンス的盛り上がりの中、女性歌手とのデュエットを披露しています。
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