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2009年1月18日 (日)

トルコ・チェロ

トルコのチェロ独奏のビデオがいくつか見つかりましたので、今日はそれらを。前にウイグルの時に出てきたように、ヴァイオリンは中央アジア~アラブ辺りに起源があるとの説が有力ですが、ヴァイオリン族で最大のチェロは、西洋で独自に大型化した楽器。面白いことに、J.S.バッハの頃までは股に挿んで弾くとは限らなかったようです。その頃までは肩からつるして弾くスタイル(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)も多かったことは、前に寺神戸さんの無伴奏チェロ組曲演奏で触れた通り。
西洋の音楽文化との接触も多かったアラブやトルコでは、各国の古典音楽にチェロがよく使われています。奏法はほとんど西洋と同じ(股に挿んで弾く方ですが^^)ですが、出てくる音は紛れもないアラブやトルコの音。アラブではアンサンブルの低音楽器としてのみのようですが、トルコの場合はマカームに則ったチェロ・ソロのタクシーム(即興)も頻繁に演奏されています。有名どころでは、あの有名なサズ・セマーイを何度もアップしたメスード・ジェミル。タンブールだけでなく、チェロの名手でもありました。カランから2枚組が出ています。

楽屋で練習中と思しき一本目は、おそらくロマ系の音楽家ではないかと思いますが、歌心たっぷりの超絶技巧を披露しています。トルコの細かい歌の節の模倣が基本ですが、この奔放なスタイルは間違いなくロマ(ジプシー)のものでしょう。しかし指の動きの何と美しいことでしょうか! これには驚きました。ハイポジションでの左手親指使用も完璧。

cello

özer arkun

これは民謡的な曲か、オリジナルか不明ですが、やはりトルコの歌の特徴がよく出ています。

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