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2009年1月31日 (土)

Özdal ORHONも歌っていたシャルク

Özdal ORHONという女性歌手の音源が、トルコの名門レーベル、カランから出ていました。色々な作曲家のシャルクを収めた復刻集で、カーヌーン、ケメンチェ、チェロだけの静かな伴奏で、たおやかに儚げに歌われるシャルクには、優美さと共に独特な香気がありました。それを思い出して、youtubeを探してみましたが、本人のは見つからず、どうも彼女が歌っていたらしいシャルクを、前にも取り上げましたGül YAZICIが歌っているビデオがありました。ギュル・ヤズュズも現代の素晴らしいディーヴァの一人だと思います。イェサリ・アスム・アルソイという作曲家(この曲は作詞も)については、ちゃんと調べてみないと分かりませんが、ヒュッザムらしい、エキゾチックな中にも移ろいやすいデリケートな美しさに溢れた曲。いかにもORHONに似合いそうな歌です。40代の若さで夭逝した往年の歌姫を偲んで、今日はこの一曲のみアップしておきます。    
Gül YAZICI-Ümitlerim hep kırıldı yârim artık gelmeyecek (埋め込み不可)
Makam: Hüzzâm   Güfte / Beste: Yesârî Asım Arsoy 


オズダル・オルホン(1941-86)/arsiv serisi      土Kalan Muzik Yapim

最後に、hasugeさんから一昨日の「更にKimseye etmem sikayet」の記事に詳しいコメントを頂きましたので、今日は転載しておきます。しかし、この憂い節の歌を、あのアタテュルクが愛好していたとは驚きました。hasugeさん、いつも有難うございます。m(_ _)m

Kimseye etmem sikayetは、「文句は言わない」というよりは、「不平は言わない」の方がニュアンス的には近いのではないかと思います。「(私は)泣いたり、震えたり、恐れおののいたりすることがあっても、不平は言わない」といった歌ですから。この歌はトルコ建国の父であるケマル・アタテュルクが好きだったそうですね。彼の苦難の生涯を考えると、納得できるような気がします。

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コメント

この歌は、去ってしまった恋人に対する切ない気持ちを歌ったものですね。イェサリ・アスム・アルソイ(1900-1992)は、1917年以後に音楽の勉強を始め、1920年に勤め人になっても勉強を続け、職をあれこれと代える中で作曲と作詞を始めたのは1930年頃だそうです。離婚も経験しており、家庭的には恵まれませんでした。現在およそ250の作品が残っているとのことです。

投稿: hasuge | 2009年2月 1日 (日) 17時03分

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