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2009年2月 5日 (木)

フェラフェザのペシュレヴとソン・ペシュレヴ

前にウード・ソロしか見当たらなかったイスマイル・ハック・ベイのフェラフェザのペシュレヴですが、最近新しいビデオがアップされていました。今日の一本目です。Unesco盤のKudsi Ergunerのネイ吹奏ほどスピリチュアルさはありませんが、なかなか端正な演奏です。編成はネイ、ウード、カーヌーンなどの古典合奏版で、ペシュレヴ(器楽合奏による前奏曲のような楽曲)ですからこちらの方が一般的なスタイルだと思います。

先日アップしましたオスマン軍楽曲で一番有名なジェッディン・デデンの作曲者ですが、どうやらキング盤に書かれていたアリ・ルザ・ベイの作曲というのは間違いではないかということでした。(4日にhasugeさんからコメント頂きました。いつも有難うございます。m(_ _)m ) ということは、やはりイスマイル・ハック・ベイの作曲ということになるようです。日本人の琴線にも触れる、短調系の素晴らしいメロディを何曲も残した人だということが証明されたように思います。Q.E.D. ^^ (一度使ってみたかったスピノザ用語)

また数日前にアップしたシャルクFikrimin İnce Gülü Kalbimin Şen Bülbülüですが、同じくhasugeさんからコメント頂きまして、「記憶の中のほっそりしたバラ、心の中の陽気なナイチンゲール」といった感じでは、とのことでした。かつて恋人だった女性を意味しているようです。歌っていたシェッヴァル・サムは、女優として有名な人で、1973年イスタンブル生まれ。黒海地方の出身かも、というふぁどさんの推測は、2008年に出た2番目のアルバム『Karadeniz(黒海)』に関係があるのでは、とのコメントでした。(ふぁどさん、いかがでしょうか?)

Ferahfeza Pesrev

映像はありませんが、唯一最初に蜂が出てきます。これは一体何なのでしょうか?(笑)

Ferahfeza Son Pesrev

同じフェラフェザ旋法なのもあってハック・ベイの上記ペシュレヴに似て聞こえますが、ゼキ・メフメト・アアという別の作曲家のソン・ペシュレヴです。ネイでこのソン・ペシュレヴを練習中のようですが、リズムが譜面とかなり違って(ずれて?)いますから、多分プロの演奏家ではないのでは。この曲も耳に残る良い曲です。日本のアラブ音楽アンサンブル、ル・クラブ・バシュラフもよく演奏されていて、04年頃でしたかライヴで聞いたことがありました。

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コメント

トルコのインターネット限定で、Ceddin deden と Kaptanzade Ali Rıza bey で検索しても何もヒットしませんでした。日本では作曲者をアリ・ルザ・ベイとしているものがありますが、これは小泉先生たちの解説を鵜呑みにしたためでしょう。それから、また歌を取り上げられることがありましたら、アリ・ルザ・ベイ作曲の『Yıldızların altında』をお勧めします。

投稿: hasuge | 2009年2月 6日 (金) 11時59分

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