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2009年3月20日 (金)

ラズモフスキー3番の白眉

ここ数日トルコを離れ、フラメンコからスカルラッティに飛躍し、更にロココ的なクープランに飛びましたが、今日は更に飛んでベートーヴェンの弦楽四重奏曲。ヨーロッパのクラシックも、各国の古典音楽になりますが、と言うことは広義の民族音楽(古典音楽、宗教音楽、民謡・民俗音楽が3つの大きな柱)に入ってしまうことにもなると思います。当ブログでは、民族音楽~クラシック~各国の大衆音楽まで、境目のない遠近両用的複眼を志向したいと思っています。(どこかで聞いたフレーズですが(笑))
さてベートーヴェン中期の名作SQ曲、ラズモフスキー・シリーズの3番目の曲ですが、2楽章がやたらに印象的なのです。駐ウィーン・ロシア大使ラズモフスキー伯爵のために書かれたという3曲には、ロシア民謡が引用される箇所が数箇所あります。3番の2楽章はロシア民謡ではないようですが、独特な歌心が感じられます。チェロのピチカートは最後の審判に呼ばれる弔いの鐘に聞こえるという意見もあるようですが。私がTVで見たのはアマデウスSQが来日した時ですから、20年余り前だと思いますが、この2楽章に目が釘付けになりました。
そろそろ時間切れ間近ですので、取りあえず今日はアルバン・ベルク弦楽四重奏団(略してSQ)の名演の映像をどうぞ。

Beethoven - String Quartet op.59 no.3 - 2nd. movement

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