ユダヤ人音楽家によるアンダルス音楽
数日前に書いたように、西洋クラシックだけでなく、古典的なアラブ音楽においてもユダヤ人音楽家が活躍していました。今日はその映像を。いずれもアンダルス音楽関連。演奏家を見ると、ユダヤ教徒の祈祷帽キパを被った奏者がほとんど。
個人的には、中世のアンダルス音楽自体にユダヤ文化がどう関わったかが興味の焦点です。何か分かったら、またアップする予定です。
מוסיקה אנדלוסית - תושיא שמעי
アンダルス音楽のトゥシア・サマーイ。
מוזיקה אנדלוסית - ידיד נפש
アンダルス音楽スタイルによるユダヤ教の安息日(シャバト)の祈祷歌イェディッド・ネフェシュ。イェディッドは「愛する方」、ネフェシュは「魂の」の意味。音楽は全く異なりますが、同じ詩が東欧系ユダヤ人の間でも歌われています。この若手歌手の映像は、大分前に一度アップしたことがありました。アルジェリアのグループのようです。
Salim Halali - Mahani Ezzine
アルジェリアのユダヤ人歌手、サリム・ハラリの活動を紹介するビデオ。倒産してしまった仏Club du Disque Arabe(AAA)から、何枚もCDが出ていました。早い時期にスパニッシュなどの外国の音楽の要素を巧みに取り入れたのも、音楽的かつ宗教的束縛から比較的自由なユダヤ人だったからでは。名前のサリムは、おそらくヘブライ語のシャロームと同語根でしょう。ヘブライ語と兄弟言語のアラビア語のサラームも同じ意味です。
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