東トルコ ザザ人歌手のクルドの歌
昨日の記事にhasugeさんから貴重なコメントを頂きました。(本当にいつも有難うございます。m(_ _)m) 以下に部分転載し、新たに関連のビデオを上げてみました。
ギュライは1970年にイスタンブルで生まれ、ニリュフェール・アクバルは1967年に東トルコ生まれ。ニリュフェール・アクバルの民族的出自はザザ人で、おまけにアレヴィーだそうです。トルコ語の歌だけでなく、クルド語やザザ語の歌も歌っていて、昨日の2番目のビデオは、Arixという題名のクルド語の歌で、1939年のエルズィンジャン地震で75人の犠牲者を出したこの名前の村を歌ったものらしいとのこと。
今日の一本目は、そのArixのスタジオ録音ヴァージョン。諦念に彩られたような、もの哀しい歌声と言う印象は、間違いではなかったようです。その諦念や哀感が洗練美に結び付いているところが、彼女の歌のユニークな点では。10年ほど前にアルバム(すぐにタイトルが出てきませんがf^^;)を一聴し、忘れられない印象を残したトルコの歌手の一人です。
Nilufer akbalnilüfer akbal Arix
Nilüfer Akbal - yar
こちらは映像からして、荒涼とした印象。例えばベルクス・アッカレは、こういう歌は歌わないでしょうね^^
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コメント
最初のビデオは1995年に出たアルバム『Miro』のジャケットですね。このアルバムは、「Arix」も含めて、クルド語、ザザ語、アルメニア語、トルコ語の4つの言語の歌が収録されているようです。2番目のビデオの「Yar」は、2005年に出たやはり多言語のアルバム『Şewa』に収録されています。
投稿: hasuge | 2009年3月 3日 (火) 16時36分