うれしいひなまつり~シェヘラザード
今日は真冬に逆戻りしたような一日になりました。伊予でも最高気温が6度! 東京の方では雪が積もりそうだとか。寒い寒い桃の節句は、トルコ・シリーズを一日お休みして、今日にふさわしい一曲を。正月だけでなく、今日も日本のメロディで行きたいものです^^
童謡作曲家・河村光陽が昭和11年に書いた「うれしいひなまつり」は、娘の河村順子さんの歌唱で有名になりましたが、この歌ではやはり彼女の歌声が一番だと思います。今はほとんど廃れてしまったかのように思える、美しい日本語(発音や抑揚も含め)と情緒が息づいているなぁと思います。この録音を含むコロムビアから出た童謡復刻シリーズはとにかく最高で、「月の沙漠」なども極め付きの歌唱ばかりでした。残念ながら往年の童謡歌手達のyoutubeは見当たらないようですが。
千芽々の篠笛日記~うれしいひなまつり~
篠笛による演奏。細かい節回しが良いですね。序奏、後奏つき
うれしいひなまつり
月の砂漠
併せてケーナによる「月の沙漠」。こういう哀切な曲には、素朴な管楽器がピッタリですね。砂漠となっていますが、正しくは沙漠です。映像に出てくる御宿海岸のこの歌の記念碑には、80年代にオーケストラの合宿で行ったことがあります。(南房総は、サーフィンだけでなく面白いスポットが多いので、お薦めです!)大昔に子供向けSFドラマ?のエスパーで、少年が月面で歌っていたのを、もの凄く懐かしく思い出します(*´ー`)
また93年にイランの楽士が来た時には(キングのWRMLに入っているセイエド・アリ・ハーンのグループだったと思います)、アンコールで「月の沙漠」を演奏していました。イラン協会の方(オールド世代?)がリクエストしたのでは^^ 確かにアラビアン・ナイトを思わせる歌ですから、イメージ的にはピッタリだったと思います。若い王子と王女という設定では、リムスキー=コルサコフのシェヘラザードの3楽章(今日の3本目)ともイメージがダブります。こちらは哀切ではなく、どこまでも美しくロマンティック。中間部にはイランのレングのリズムが出てきます。
Rimsky Korsakov Scheherazade OSMC 3rd Mvt
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