アシュク・ヴェイセルの曲をギターで
トルコ音楽に戻ります。偶然見つけたビデオですが、数日前に名前が出てきた盲目の吟遊詩人アシュク・ヴェイセル(1894-1973)の曲を、ギターで演奏しているもの。トルコの微分音というのは、ビブラートをかける位の音程差(あるいはそれより狭いかも)が多いと思いますので、大体はギターでも行けるかも知れません。(トルコ音楽にはビブラートと言う概念はあるのでしょうか?) この美人ギタリストの演奏を見ていると、サズに似た音を引き出そうと工夫しているのが覗えます。チョーキングのような奏法も取り入れ上手く表現しています。
yagmur siva-kara toprak by asik veysel-turkish folk music
Yagmur Siva plays "Kara Toprak - Black Earth" by Asik Veysel Satiroglu at Fiuggi 2008
Kara Toprak - Aşık Veysel ve Ricardo Moyano
この曲をアレンジしたリカルド・モヤーノ本人による演奏。おー、これは素晴らしいですね。微分音はヤームール・スィヴァの方が上手く処理しているように思いますが。しかし、どういう経緯でスペインのギタリストがトルコのアシュクに出会ったかに興味が沸いてきます。
Asik Veysel
アシュク・ヴェイセルの歌とサズ。トルコの上の3本と同じ、カラ・トプラク(黒い大地)を演奏しているようです。
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