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2009年4月23日 (木)

カビール歌謡とシャアビ

カテゴリーをアラブ・マグレブと広く取りながらも、この数日アルジェリアに長居しています。まず昨日のハスナウィの2本目の歌、「メゾン・ブランシュ」(白い家)ですが、手元にある仏Club du Disque Arabeの彼のシリーズ2枚目の1曲目に収録されていました。これは珍しくフランス語歌詞のようですが、哀愁味溢れるとても印象的な曲です。前にアップしましたがスリマヌ(スリマン)にも、通用範囲の広いフランス語歌詞の歌がありました。やはりメッセージ性の強い歌のように感じました。「白い家」というのも深い意味があるのでは。
ハスナウィやスリマンの歌は、カビールの地方的な大衆歌謡のように捉えていましたが、ハスナウィの歌のほとんどは後輩マトゥーブ・ルネスの歌のように、シャアビ(ライやシャアビについてはこちら)になるようです。シャアビと言えば、ダフマヌ(ダフマン)が有名になっていますが、彼のルーツを調べてみると、何とオーレスのシャウイでした。つまり彼もベルベルの血を引いているという訳ですね。スリマンの歌に関しては、カビールの地方性が強いように思いますが、どうでしょうか。
シャアビは首都アルジェのカスバで誕生した歌謡ジャンルで、創始者はムハメド・エル=アンカ M'hamed El Anka (1907-1978)です。この人の音源も仏Club du Disque Arabeから出ていました。エル=アンカ (エランカとも)のルーツは不明ですが、アンダルス音楽の流れも汲む都市歌謡シャアビに、ベルベルの歌手が目立つのがとても興味深いです。アルジェリアには、他にもアンダルス音楽系の恋愛詩ムワッシャハの流れを汲むHawzi(ハウズィ)や、ユデオ・アラブ(アラブ系ユダヤ)の歌謡など色々なタイプの歌がありますので、また追々見て行きたいと思います。

Cheikh El Hasnaoui - Athihdayine

メロディ・ラインのエキゾチックなハスナウィの一曲。

Dahmane El Harrachi- Ya Errayah
ダフマンの余りに有名な「ヤー・ラーヤハ」。大分前に一度アップしましたが、再度上げておきます

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