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2009年4月 9日 (木)

ベルベルの歌手スリマヌ・アゼム

今日はアルジェリア往年のベルベル人の歌手スリマヌ・アゼムの歌唱を。数年前に倒産してしまったフランスのアラブ~マグレブ音楽専門のレーベル、Club du Disque Arabe(AAA)から、往年の録音がCDで沢山出ていました。昨今「Yah Rayah」などで大人気のダフマヌ・エル・ハラシなどと並んで、一体何枚出たのか記憶が定かでないままレーベル自体がなくなってしまいました。ダフマヌがあれ程もてはやされるのだから、スリマヌももっと人気が出ても良いのになぁと、常々思っていました。最近でもアルジェリアのネットラジオ等では彼の歌声を頻繁に耳にします。ベルベルの歌らしく素朴な歌唱が多いですが、淡々としながらも曲によっては、じわっと心に沁みいる哀愁味に堪らない魅力があります。(youtubeが見つかったらまたアップします)
DahmaneとかSlimaneのneの発音ですが、アルジェリアはフランス語圏なので、ンよりはヌと発音するのが近いように思います。数年前にアルジェリアの知人からも直接そのように聞きました。明らかにヌと発音していたと思います。歌詞の詳細も聞けて興味深いものがありました。しかし、アラブ人の知人からはベルベル語は全く分からないらしいので、同じくアルジェに住むベルベルの友人に聞いた話を聞かせてくれました。
音楽的には、ダフマヌなどのシャアビはアンダルス音楽の流れを汲んでいるようですが、ベルベルの歌謡にはアンダルス音楽の要素は感じられないように思います。しかし、中世アンダルシア時代は、ムーア人(ベルベル人)がムスリム側の主役のように出てきます。現在のアンダルス音楽の演奏家の中にも、ベルベル人(マグレブの先住民)が多いのでは、と嬉しい想像を逞しくしてしまいます。余談ですが、そのアルジェリアの知人にウードやヴァイオリンで「Yah Rayah」を弾いて聞かせると、非常に喜んでいました。相当に懐かしいらしく、涙ぐんでいたのを思い出します。

slimane azem

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