Komm Lieber Mai
マグレブ・シリーズ、ちょっとお休みします。こないだ年が明けたと思ったら、もう5月。只々驚きです。さて5月になると、どうしても思い出す歌があります。高校の音楽の時間に「嬉しや五月草木は萌え?~」と習った歌。モーツァルトが最晩年に依頼を受けて書いた子供用の歌曲「春へのあこがれ(Komm Lieber Mai)」です。このメロディは理屈抜きに、ずっと愛好してきました。冒頭の旋律は、彼の最後のピアノ協奏曲第27番の終楽章に使われていますが、これは意外に知られてない事実かも。
因みに、母校今治西高の音楽教師は、テノールの秋川雅史さんのお父様でした。当時はフランソワ・グロリュー(Pf)のビートルズ・アルバムが流行っていた頃で、曲名と誰の作風か作曲者名を結び合わせるテストが出て、満点を取ったのも楽しい思い出です。大学オーケストラに入ってからは、クラシックと言えばフランス近代やバルトーク以降の近現代ばかり聞いて、独墺系を避けていた時期がありましたが、最近たまに取り出して聞くクラシックは明らかに独墺系が中心。これまでに当ブログでも取り上げたJ.S.バッハの無伴奏音楽やベートーヴェンの後期弦楽四重奏が頂点のような気がしますが、結局西洋クラシックの場合ここに戻ってくるようです。ささやかな歌ですが「Komm Lieber Mai」も、私にとってはその頂点を飾る一曲になっています。
Komm Lieber Mai
Vienna Boyschoir : Komm lieber Mai , W.A. Mozart.
こちらもウィーン少年合唱団の演奏。ドイツ語歌詞字幕が嬉しい。
Mozart Piano Concerto No.27 K.595 3M
イングリット・ヘブラーの演奏でピアノ協奏曲27番の第3楽章。
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