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2009年8月

2009年8月31日 (月)

タルティト

マリを拠点に活動するトゥアレグのグループ、タルティトは、ティナリウェンよりももっと伝統的で、トゥアレグ・ギターだけでなく色々な楽器や歌唱スタイルを聞かせてくれるグループ。youtubeで初めて確認しましたが、踊りも入るようです。彼らの演奏は独Network Medien盤(Ichichila)を通して、トゥアレグ音楽の中でも最も早く欧米に知られるようになっていたと思います。ティナリウェンよりも先でした。プランクトン盤(アバカボク)は「砂漠のブルース」ブーム到来後にリリースされたように記憶しています。ティナリウェンの諸作を余り細かくは聞けていませんが、音楽性の多様さではタルティトの方が上のように思います。

TARTIT FMM SINES 2007

Festival au Desert -- Tartit

Tartit in Fes, Morocco

Performing June 10, 2008 at Batha Museum

The Tuareg Tartit women's Ensemble performing at Musee Batha

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2009年8月30日 (日)

トゥアレグ ロクス・ソルス

ニジェールのトゥアレグもいくつか上げましたが、今日のは初めてだと思います。エトラン・フィナタワ以外にもこういうグループは結構出てきているようです。3拍子(8分の6か?)系が特徴的で、焚火を飛び越えるシーンは、以前にTV放映されたリビアのトゥアレグのドキュメンタリーで見た記憶があります。2本目は、マリのトンブクトゥ(トンブクツー、またはティンブクトゥーなど)でのトゥアレグ音楽フェスティヴァルの模様。ニジェールの西隣ですが、全く同じリズムなのが分ります。トンブクトゥという幻想的な(勝手な思い込みかも知れませんが)街については、前にかなり日数を割きましたが、どこかで見た覚えがあるなと少し探してみたら、フランスの作家レーモン・ルーセルの代表作「ロクス・ソルス」に出てきていました。幻想的な、と思ってしまうのは、その無意識下の影響があったようです。

Niger Koudede

FESTIVAL DE MÚSICA TUAREG CON VIAJES AÑOS LUZ

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2009年8月29日 (土)

トゥアレグの女性の歌

今日はニジェールとマリのトゥアレグの女性の歌を見てみます。一本目は大分前に一度アップしたものです。マリもアップ済みかも知れません。(段々追いきれなくなってきていまして(^^;) 特筆すべきは一本目のニジェールで、あの特徴的な甲高いユーユーの技がはっきり確認できます。結婚の祝いの歌なども多いようですが、演奏は太鼓から何からほとんどが女性。勇猛さで知られる青頭巾姿のトゥアレグの男性が、おまけのように見えます(笑) 3本目に素晴らしいドキュメンタリーを一本上げておきます。彼らの生活の現状や遊牧風景など、興味深い映像の連続です。

Tuareg Music (Niger)

Niger Tuareg Women Singing and Drumming

Touareg song

This is a traditional unison touareg song sung by the women in Essakane Mali.

Tuareg's Return Home - Mali
A report on the plight of the nomadic Tuareg people of the Sahara.
For centuries the deserts of northern Mali have sustained the Tuareg; herdsmen known as the 'blue people' of the Sahara. But, in the 1990s the combination of droughts and civil war forced most to abandon their herds and flee to refugee camps in Mauritania. Now Moussa Ag Mohammed is returning to his land; but the loss of his herds, and the remorseless advance of the desert, means his ancient lifestyle is doomed. Mohammet Ali, whose lineage can be traced back twelve hundred years, digs with pitiful tools to maintain an ever sinking well against the dusty backdrop of the desert plains. He refused to fight or flee during the war, sticking by his philosophy 'If it is hot where you are, it's even hotter somewhere else'. Orphaned Faty and her brother tend their precious market garden on a patch of sand outside the village; every last drop of water must be pumped by hand. The Tuareg are still pessimistic that their way of life will die out as their children migrate to the towns for an 'easier' lifestyle

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2009年8月28日 (金)

エトラン・フィナタワ (ニジェールのトゥアレグ&ウォダベ)

しばらく各国のトゥアレグの映像を見てみようと思いますが、まずニジェールから。アルジェリア南東部は意外にトゥアレグ音楽関係のyoutubeが少なくて驚きました。アルジェリアの南東隣のニジェールはトゥアレグやフラニ、ナイル・サハラ系とニジェール・コンゴ系の黒人が入り混じっているところだと思います。サハラで最も複雑な民族構成かも知れません。

この国のエトラン・フィナタワと言うグループ、ライスから2枚CDが出ていて、日本のワールド・リスナーにはある程度知られていると思います。ジャケットの外見を見ると、トゥアレグらしい青衣に身を包んだメンバーと、美男コンテストで有名なウォダベ族(ウォダベについては7月18日7月19日の記事参照)らしい華やかな化粧をした男性メンバーの両方が見えます。「砂漠のブルース」で一括りにされる傾向がありますが、このグループの場合トゥアレグだけでなく両者の音楽要素が入っていますので、その違いを注意深く聞き取ってみるのも一興だと思います。

Etran Finatawa - Surbajo

Etran Finatawa combine the rich nomadic cultures of the Tuareg and Wodaabe people from the West African country of Niger -- a region that for thousands of years has served as a crossroads between the Arabs of North Africa and the sub-Saharan traditions. Etran Finatawa blend traditional instruments with electric guitars, combining the polyphonic songs of the Wodaabe people with modern arrangements, transporting you to the Sahara with their evocative sound.

ETRAN FINATAWA live @ Sines, july 07, pt 2

Tuareg / Wodaabe formation ETRAN FINATAWA from Niger, perform the song SURBAJO in Sines, Portugal at the FMM Festival.

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2009年8月27日 (木)

タッシリ・ナジェール最終回

タッシリ・ナジェールのトゥアレグ音楽、もっとあるかと思ったら、ほとんど見つからず。しかし、ここの絶景はいくら見ても見飽きませんので、他の素晴らしい何本かを最後に上げておきます。美しい風紋、昼夜共に素晴らしい空の色、奇岩、駱駝、青い頭巾を被った精悍なトゥアレグの姿などが、美しく調和しています。しかし、恐い恐いサソリも出てきます(笑) 刺された一巻の終わり。どんなに景色に魅せられても、無防備には歩いてられないのでしょうね。

Algerian Desert

素晴らしい映像の連続。A Photographic Project by Milan Scheidegger と解説にありました。これまた歌がトルコもののように聞こえるのが不思議。しかし、これが良い歌です。

iDrive in the Sahara Desert Tamanrasset

Reis door zuiden van Algerije

ここには伝統的なトゥアレグ音楽が入ってました。サソリも出てきます(οдО;) タッシリ・ナジェール辺りの標準的なスタイルでしょうか。素朴な味わいが良いです。

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2009年8月26日 (水)

タッシリ・ナジェールのトゥアレグ音楽

ちょっと休んでいたら(誕生日だったもので)、うっかり寝過ごして日が変るところでした(^^;  遅くなりましたので一本だけアップしておきます。もう少しタッシリ・ナジェール辺りのトゥアレグの音楽を聞ける一本です。位置や素晴らしい景色も一緒に確認できます。ナレーションはアラビア語のようです。どうせならタマシェク語を聞いてみたかったところですが。

Tassili N Ajjer, The Algerian National Tourism Office 1

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2009年8月25日 (火)

タッシリ・ナジェール

今日はタマンラセの北東方向に広がるタッシリ・ナジェールに行ってみます。アハガル(ホガル)はアルジェリア南東部のサハラの中の山岳地帯ですが、その一角のタッシリ・ナジェールはユネスコの世界遺産に指定されています。それ位、珍しい景色と壁画が色々見られる所です。この辺りもトゥアレグが住んでいて、オムニバスCDも出ていました。また他にも音楽ファイルも探してみたいと思いますが、今日はとりあえず風景と壁画中心で。

Tassili Algeria

タッシリの先史時代の壁画はとても有名で、特に2分17秒辺りに出てくるバンデル星人(60年代のキャプテン・ウルトラに出ていた怪獣)のような絵は、宇宙人なのではという意見も出ているようです。風景も月面に降り立ったかのような、超自然的なまでの信じられないような景色。

The Algerian Desert - Tassili n'Ajjer 2008

これは紛れもないトゥアレグの音楽。「砂漠のブルース」のイメージど真ん中です。演奏は、来日もして大人気のマリのティナリウェンのようです。マリとアルジェリア南部のトゥアレグ音楽の差は・・、ほとんどわずかだと思いますが、どうでしょうか。

Tassili n'Ajjer Algeria Algérie Argelia

これはまた興味深いビデオ。

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2009年8月24日 (月)

再びタマンラセ

モロッコのグナワを少し見たところで、アハガル(ホガル)のタマンラセ(タマンラセット)に戻ってみます。サハラの荒涼とした景色と奇岩をバックに流れるトゥアレグの歌と、モロッコのグナワ、音楽的にはどこか似ているように思います。一方はブラック・アフリカにルーツがあるとは言え、トゥアレグを含むベルベル世界に共通する音楽的要素がどちらにもあるように思いますが、いかがでしょうか。ただグナワの場合はトランスというものがあって、そういう憑依の要素は黒人世界にルーツがあって、それがスーフィズムと結びついたもののようです。イラン南部の黒人系治療儀礼ザールも同様でした。もしかしたら、グナワが注目を集めるのは、その一点なのでしょうか?

Tamanresset tiniri

これまた素晴らしい景色を堪能できる一本。tiniriというのが何なのか気になります。

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2009年8月23日 (日)

ナス・エル・ギワン&ジル・ジラーラ

ナス・エル・ギワンに続いてモロッコの音楽シーンに登場したグループでは、ジル・ジラーラが有名です。いずれもフランスからの独立後の混乱した頃に、色々な伝統音楽をベースに政治的メッセージも織り込みながら活動し、若者の熱烈な支持を得たそうです。youtubeの中には、確かに相当生々しいシーンが出てきます。ナス・エル・ギワンはグナワ~マルフーンが中心的ですが、ジル・ジラーラの方はタール(枠太鼓)を叩きながらのスタイルに現れているように、スーフィー教団のジラーラ教団から名を取っているとのこと。ジラーラ教団の音源は仏Ocoraから出ていました。

さて、ギンブリ(ゲンブリ)の音色とトゥアレグ音楽の比較から寄り道していましたが、そろそろアルジェリアのトゥアレグに戻ります。

Nass El Ghiwane et Jil Jilala---Sabra ou Chatila

ナス・エル・ギワンとジル・ジラーラの共演。タールと2本のゲンブリの強烈な低音は、生で聞くとかなり凄まじいのでは。

Nass El Ghiwane et Jil Jilala---al 3ar a bouya

度々出てくるal-3arbiというのはアル・アルビーだと思います。「3」とあるのは、喉から絞り出すようなアラビア語の音の表記が文字化けしたものでは。

Jil Jilala---lejouad

こちらはジル・ジラーラの単独ステージ。いかにもスーフィー音楽を思わせる歌唱。それが大衆的になっている所がユニークです。ブズーキ?の音は、レバノン辺りのブズクを思い出させます。

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2009年8月22日 (土)

ナス・エル・ギワン

またいきなりアフリカに戻ります(笑) 19日に一本アップしましたナス・エル・ギワンをもう少し見てみようかと思います。「モロッコのビートルズ」の異名を取った人気グループでしたが、音楽はグナワだけではなく、エサワ(Aissawa、 Institut du monde arabeからCDあり)、マルフーン(4月5日の当ブログ記事をご参照下さい)などのモロッコの色々な伝統音楽がミックスされています。彼らのバイオについてはこちらが詳しいです。

Nass El Ghiwane---Essiniya

メンバーの年の取り具合から見て、最近の映像では。ゲンブリはエレキ・ゲンブリのようです。メロディはアンダルス系のマルフーン風。コブシを細かく歌いこむ歌唱、明るいメロディラインがいかにもアンダルス。バンジョー?が必ず入っていますが、勿論カントリーではなく、クルドのテンブールを思い出させるサウンドと弾き方。

Nass El Ghiwane---Ya Bani insane

同じ時のステージのようです。ウードが入ってアラブ色が出てくるのかと思ったら、歌は北インドの古典声楽か、カッワーリ風にも一瞬聞こえますが、これはグナワと音階が似ているだけか? このように一筋縄でいかない音楽性のグループです。

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2009年8月21日 (金)

ワルキューレの騎行

今日は五嶋龍ヴァイオリン・リサイタルに行っておりまして、すっかり遅くなりました。ベートーヴェンのソナタ「春」、J.S.バッハの無伴奏ソナタ№2、パガニーニアーナ、サン・サーンスのソナタ1番というプログラムで、アンコールに難曲中の難曲として知られるパガニーニの「イギリス国歌(ゴッド・セイヴ・ザ・キング)による変奏曲」と、サン・サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」でした。何と全て暗譜で、2曲のパガニーニでは会場からどよめきが。左手のピツィカートだけでも音楽になっていて、会場一同度肝を抜かれたようです。若さに似合わない程のJ.S.バッハの深い表現も素晴らしく、これからが非常に楽しみな若手名手だということを、しっかりと確認してきました。

Ryu Goto : Ravel Tzigane

ラヴェルのツィガーヌ。ジネット・ヌヴーなど、往年の名手が得意にしていた曲。

Paganini-Variations "God save the King"
youtubeには五嶋さんのゴッド・セイヴ・ザ・キングの演奏はないので、Frank Peter Zimmermannの演奏ですが、こんな曲です。

さて、昨日に続いて、故ヒルデガルト・ベーレンスさんの一本も上げておきます。彼女のもう一つの当たり役、ワーグナーの「ニーベルングの指輪」の2作目、楽劇「ワルキューレ」の中の余りに名高い「ワルキューレの騎行」から、ブリュンヒルデの「ホヨトーホ」。 

明日からはグナワに戻ります。

Hildegard Behrens sings Brünnhilde "Hojotoho! Hojotoho!"

Live performance, 21 March 1987, Nationaltheater, Munich, Bayerisches Staatsorchester, Wolfgang Sawallisch (conductor)

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2009年8月20日 (木)

追悼 ヒルデガルト・ベーレンス

4月以来のマグレブ~北アフリカ・シリーズの途中ですが、衝撃的なニュースが飛び込んで来ましたので、今日はその関連のビデオをアップしておきます。いきなりクラシックになりますが、済みません。m(_ _)m   以下asahi.comより引用

ソプラノ歌手のヒルデガルト・ベーレンスさん死去
2009年8月19日14時52分
 ヒルデガルト・ベーレンスさん(独のソプラノ歌手)が18日、動脈瘤(りゅう)破裂のため東京都内の病院で死去、72歳。
 カラヤンやカール・ベームらの名匠に認められ、主にワーグナーやリヒャルト・シュトラウスといったドイツオペラ作品で活躍。バイロイト音楽祭などで歴史的名唱を聞かせた。草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(群馬県草津町)に参加するため数日前に来日したが、直後に体調を崩し、都内の病院に入院していた。 (引用終わり)

オペラのソプラノ歌手では、個人的にはマリア・カラスに次ぐほどファンでした。カラヤンとの「サロメ」(LPの頃)、バーンスタインとの「トリスタンとイゾルデ」、アバドとの「ヴォツェック」は、かなり愛聴しました。日本滞在中に亡くなるとは、余りに衝撃的です。 ご冥福をお祈りします。

Hildegard Behrens Liebestod Wagner Leonard Bernstein

バーンスタイン指揮で、ワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」の最後を飾る「イゾルデの愛の死」の独唱。イゾルデと言えば、ワーグナー歌手のビルギット・ニルソンも素晴らしいですが、ベーレンスの歌唱はまた一味違う魅力がありました。

Hildegard Behrens - "Orest!" - Elektra Met 1994

リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」から。同作曲家の「サロメ」が彼女の出世作でしたが、この舞台も素晴らしいです。

Salome Finale - Hildegard Behrens

カラヤン指揮の「サロメ」からフィナーレ。

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2009年8月19日 (水)

モロッコのグナワ マアラム・ザカリア・フアウラ&ナス・エル・ギワン

本場モロッコのギンブリ演奏を見てみたいと思って調べたら、沢山ありました。この楽器も表記が一定せず、Guembriと綴られることも多いようですので、その場合はゲンブリと発音するようです。今日は本格的なグナワをいくつか。

Mâallam Zakariya Houaoura et Mâallam Fattah- Boulila

これが本当のグナワ音楽。危ないトランス感が漂っています。ゲンブリのテクニックも段違いのように思います。こういう演奏と並べると、下のナス・エル・ギワンは軽いですね、やっぱり。右においてあるウーファーでゲンブリのベース音を増幅しているのでしょうか(笑)

NASS EL GHIWANE

97年にエッサウイラのグナワ・フェスティヴァルが始まるまでは、グナワ音楽はごく一部にしか知られてなかったと思います。そんな中、フランスのBudaからは早々90年頃にこのナス・エル・ギワンによるグナワ音楽の2枚が出ていました。伝統的なグナワのグループかと思っていたら、昔は「モロッコのビートルズ」と言われる程の人気だったことを後で知りました。ブダの1枚目では本来のグナワを演奏しています。その頃このCDに非常にインパクトを受けて、当時の上司に「何か最近の注目のワールド音楽は?」と聞かれて、まっさきに仏Budaからのナス・エル・ギワンの1枚目(左の写真)を上げましたが、「うちだけで騒いでもねぇ」と言われ、それで終わったことがありました(笑) それなNass_el_ghiwan ら聞くなよ、と正直思ったものです(笑) 彼らの演奏は、アラブ音楽やロックとのミックスも多いようですが、この映像は比較的伝統的なグナワで、ゲンブリもよく確認できます。棹に穴のようなものが見えて、昔はそれで音程が変るのではと想像したものでした(笑) メンバーの何人かはグナワ(中世に西アフリカから移住させられた黒人の末裔)なのでしょう。

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2009年8月18日 (火)

グナワのギンブリのアップ映像

タマンラセットで探していたら、モロッコの黒人系トランス音楽のグナワになりますが、ギンブリの接写映像がありましたので、今日はこれを上げておきます。これだけカメラが近づいた映像を見るのは初めてです。ギンブリとは、冒頭に出てくるベース音を出すグナワ音楽の弦楽器ですが、このインパクトの強い音は、ブラック・アフリカとトゥアレグやベルベルの音楽の両方の要素を感じさせます。チェロの駒のような大きなブリッジが付いていますので、弦が高く浮いた状態になり、逆に左手で押さえる部分は棹が高くなっているように見えます。主に親指ではじくようです。構造と奏法の一端が分っただけでも大収穫でした^^ 
グナワの独唱もなかなかで、コーラスに白人系?の女性が見え、ユーユーが華々しく入るのもユニークだと思います。それもそのはず、これはアルジェリアのグナワ・グループのようです。もしかしたら、独唱はディワンの歌手? タイトルのサラーム・アリクームは「こんにちわ」の意味のアラビア語ですが、通常グナワの歌詞はアラビア語なのでしょうか? モロッコの場合は、タマジットでしょうか? 等々、色々謎が見え隠れする一本です。 
マリ帝国やソンガイ帝国に由来するであろう黒人系音楽と、トゥアレグ~ベルベル音楽、アラブ音楽(この要素が一番弱いかも)が融合して生まれたグナワは、やはり刺激的です!

HARMONICA** Salam alikoum**

HARMONICA a été formé par des jeunes férus de musique algérienne qui se sont constitués en groupe en 1997.
En 1999, ils enregistrent leur premier album et connaissent immédiatement un vif succès, ce qui leur valut dêtre sollicités pour animer diverses soirées et de participer à de nombreux spectacles dans des festivals de renom à travers le territoire national.

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2009年8月17日 (月)

ホガル南部の音楽

さて、休みから戻りましたので、またタマンラセットなどのホガル(アハガル)山地南部の音楽を探してみましょう。せっかくですから、フレンチ化していないトゥアレグ音楽そのものを聞きたいものですが、予想以上にyoutubeにはフランスの影響の見える演奏が多いようです。ウィキペディアのホガルの写真は、とても美しくてお薦め! こちら

Hoggar Tamanrasset Algérie "music Sah'ra muz"

これは典型的トゥアレグ音楽ですが、少しモダナイズしてます。景色が素晴らしい!

Tamanrasset Algeria, Touargue

短いですが、タマンラセットのトゥアレグを活写した映像。

Tassili and Ahaggar National Parks

これはタッシリ・ナジェールになるかも。音楽は何故かトルコ音楽が使われています。Songs Saki Sevdasi and Zor Imis Meger sung by Aynur Dogan (album Seyir).とあります。何故でしょう? Landscapes of the Tassili and Ahaggar National Parks in South Algeria (provinces of Illizi and Tamanrasset respectively).

"Aïcha" par Ablil Amadou Diakite

こういう野外での演奏がトゥアレグの音楽には一番ピッタリきます。Ablil Amadou Diakite, du groupe Timtar (Tamanrasset), chante "Aïcha", morceau écrit par Rhissa Ag Ogham, et popularisé par le groupe Tamikrest, de Kidal.
Filmé sur le plateau de Jabbaren (Algérie) en janvier 2009.

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2009年8月14日 (金)

タマンラセットの絶景

701回の今日は、タマンラセットの他の映像を見てみます。この地名ですが、日本人だと10人中5人くらいは「タマランセット」と読んでしまいそうに思いますが、いかがでしょうか(笑) 「700記念 タマランセット」では余りに決まりすぎかも(笑) しかし、タブラ奏者のスワパン・チョードリーを「何? 諏訪パンツ踊り?」と読んだツワモノもいましたので、まだまだかも知れませんが(笑) 
さて、下手な駄洒落を繰り返す内に、知らなかった方にもタマンラセットの名がインプットされたことと思います。続きは盆休み明けと言う事で、15,16日はブログをお休み致します。m(_ _)m

Flightplan: Tamanrasset to Ghardaia (Algeria)

何でBGMがモーツァルト?と思いますが、天下の絶景がよく見えますので。歌劇「魔笛」の序曲だったと思いますが、劇中に出てくるザラストロ(ゾロアスター)と何か関係あり?とか思うのは・・、深読みしすぎでしょう(笑)

Algérie-Sahara- Hoggar-tamanrasset

場所はアハガル山地の南側で、フランス語に忠実に言えば「タマランセ」が正しいようです。こちらはホガルとのカップリング映像。

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2009年8月13日 (木)

700記念 タマンラセット

今日でこのブログの記事数が700になりました。黒海~カスピ海周辺を中心に少々我武者羅に?やってきましたが、早いもので2年経ったことになります。
チャドを離れまして、ナイル・サハラ系方面も考えていましたが、どんどん南に行ってしまいそうなので、またの機会にしまして、アルジェリア南部のアハガル山地の方に移ります。チャドのティベスティと並んでサハラ中の高地ですので、息を呑むような絶景がやはり見られるようです。歌に出てくるタマンラセットはトゥアレグの町として知られている所。
今日の一本は、ティグズィルトからタマンラセットへというタイトル通り、サハラを横断する印象を曲に表したもののようです。歌詞はフランス語混じり。リズムはシャアビ的ですが、トゥアレグ音楽の要素も取り込んでいるように聞こえます。ベルベル(アマジグ)音楽を基調にした、なかなか魅力的な一曲です。

Tigzirt a Tamanrasset

This song is about crossing the Sahara Desert, starting from a small town on the mediterranean, Tigzirt, all the way to timbuktu, passing by Assouira in Morocco and Tamanrasset in Algeria.

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2009年8月12日 (水)

チャド10日目

10日目になりましたので、今日で一応チャド巡りは終わりにしたいと思います。今日は更に気になるビデオを何本か。結局余り音楽関係は見当たりませんでしたが、少しだけどういう国か見えてきたように思いますが、いかがでしょうか。

Tchad le pays des hommes braves

タイトルは訳せば「チャド、勇ましい男たちの土地」でしょうか。内戦がらみの歌がやはり目立ちました。

Tchad Maba Song

5日のザガワの歌のように、これも反政府軍を支える部族(マバ?)の民謡でしょうか。

tchad music

旧宗主国の言葉、フランス語によるチャド・ポップス、でしょう。この辺がチャド音楽の現在形なのでしょうか? もしかしたら、民族語で歌う場合と二極化しているのでは。

chad music akademia

この曲も上の一本と同様で、西アフリカ的な印象。スーダンの方が近い割には、ヌビア音楽などの影響よりも、西アフリカ~グリオ音楽的な雰囲気がチャドの音楽(特にポップス系)には強いように思います。チャド湖を中心に繋がりが深かったからでしょうか。しかしこれはおそらく南部の傾向で、北部はイスラーム色が明瞭、かつサハラ的になってきます。かといって、トゥアレグ音楽とはまた一味違う所が興味深かったですが、さすがに北部のyoutubeは少なかったです。

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2009年8月11日 (火)

チャドのフルベ

今日はチャドのフルベ(フラニ、プールとも)で調べてみました所、一本見つかりました。フルベは、サハラの南縁(サヘル)沿いに移動する遊牧民(ノマド)ですが、前にも書いたように、色々なルーツの部族がいるようです。ベルベルだけでなく、ニジェール・コンゴやスーダン系黒人など、複雑に入り混じっていることが彼らの風貌からも覗えます。共通しているのは、遊牧で生活しているということ。広いサバンナを東西に自由に移動する彼らに、どこか羨望を覚えてしまうのは私だけでしょうか。

Los Fulbe nómadas en Chad

Sogha - Air Tenere

「スーダンのフルベ」と検索して出てきた一本。Air Mountainsとは? 気になります。 A song devoted to the Fulani, Tuareg, Toubou, and Arab tribes of the Air Mountains

FULBE Senegal/Mauritania from to Eritrea/Sudan

前に一度上げたかも知れませんが、各国のフルベが登場しています。

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2009年8月10日 (月)

チャドの映画とマンガ

チャドに大分日数を費やしていますが、前からアフリカで特に情報の少なさを感じていたためです。今日は映画とマンガの映像に行ってみます。音楽だけでなく、こういう所にも国民性がさりげなく現れると思いますので。

Sho-ShiBani..ALNAAR !

作画、音楽ともに最高(笑)

Tchad arabe

トムとジェリーのチャド版。前にチェチェン版とアルジェリア版もアップしたように思いますが、このCartoonは世界的に愛されているようですね。私も子供の頃大好きでよく見ました^^

Tchad comic

言葉が何語か、とても気になります(笑)

tchad comedies

tchad

チャド映画の一こま。タイトルは「乾季」のようです。Award wining chadian movie, very funny, happy ,crasy tchadien better watch and understand と解説にありました。

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2009年8月 9日 (日)

チャド湖

今日は消失が懸念されるチャド湖の映像をアップしておきます。国名の由来でもあり、サハラ最大の水源だった湖も、アラル湖同様危険な状態になっているようです。水深が浅く拡大縮小を繰り返してきたようですし、長い地球の歴史の中では消失も止むを得ないのでしょうが、短期的に見れば温暖化の影響もやはりあるのでは。

一つ訂正です。昨日までテダ族の映像を探していることを何度か書きましたが、テダは別名テブとも言うそうで、これはToubou(トゥブ)と同じなのかも知れません。そうだとしたら、無事テダの映像もご紹介できたことになります。

Saving Lake Chad

Lake Chad: UNEP & Google Earth highlights environmental change

26. Lake Chad • Chad

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2009年8月 8日 (土)

サハラの絶景

テダかと思ったら、昨日の2本もトゥブだったようです。テダは何故か何も見つかりません。残念です。
ティベスティで調べてみたら、サハラの風景映像が数本ありました。TVではノリピーノリピーと喧しい限り。この際、膿は出し切ってもらいたいものです。今日は三つ清涼剤としてどうぞ(笑) 暑い時には逆療法で暑い地方の音楽に限ります。

The Sahara Desert

A "travel" through the central Sahara desert (countries of Algeria, Niger, Tchad and Lybia). Mountains of Ahaggar and Tassili, desert of the Tenere, mountains of Tibesti and Tadrart Acacus.  Song Nedan sung by Aynur Dogan (album Kece Kurdan).  Video assembled by Sakhal.

[Tchad] B.E.T. Oyie

ティベスティ山地など、チャド北部の民謡と風景。オイェというのは部族名か?

Of Rebels, Crocodiles and Smugglers (2)

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2009年8月 7日 (金)

チャドのノマド音楽

アラブ人がやってくる前のサハラの先住民は、ベルベルとテダとされているようなので、是非ともテダのビデオをと思っていましたが、はっきりそれと分かるのがなかなか見つかりません。先月21日に書いたように、テダはナイル・サハラ諸語に属する部族で、チャドに住む黒人系の人々。チャドはぎりぎりサハラ系の方でしょうか。スーダンに入るとナイル系(スーダン系とも言われるようです)ということになるようです。遠くはケニアのマサイ族なども入りますが、レニ・リーフェンシュタールのレスラー写真で有名なスーダンのヌバ族もこのグループに入るようです。イスラームを受け入れてない農耕民族は、随分プリミティヴだなと漠然と思いました。ヌバもyoutubeがありますので、また後日アップする予定です。一方昨日2本目にアップしたトゥブもテダに近い部族ではと思います。そこで今日は両方で探してみました。ベルベルとは一風異なるサハラのノマド(遊牧民)たちの生き生きした姿と、歌声や打楽器が素晴らしいです。

chiri tchad-terefi

最初の2本は、一応Tedaで検索して出てきたビデオ。低音の豊かな太鼓には、この辺独特の風情があります。

awa au klait tchad-terefi

女性の歌もどこか独特。こちらもテダだと良いのですが。

TCHAD ET CULTURE TOUBOU ( GA EN GENERAL) REALISEE PAR ABDALLAH CHIDI DJORKODEI

こちらは昨日のToubou族の続編映像。被り物をしてないとやっぱり黒人だなとはっきり分ります。それにこのトーキング・ドラムのような強烈な連打で一気に南方的な印象です。

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2009年8月 6日 (木)

エンネディの奇岩、チャド南北の踊り

今日はチャドの踊りや、奇岩で有名なエンネディの写真などを。面白い映像が続々と出てきます。

Ennédi

エンネディという地方はチャド東北部にあるらしいのですが、地図では確認できず。ティベスティ山地の東側でしょうか。天然のアーチが沢山見られる所として知られているようです。想像を絶するような奇岩と絶景に言葉を失います。写真はこちらで。

TCHAD ET CULTURE TOUBOU (GA EN GENERALE) REALISEE PAR ABDALLAH CHIDI DJORKODEI

トゥアレグと間違えそうな「ノマド」的、かつイスラーム的な衣裳ですから、北部の伝統音楽と踊りでは。トゥブ(Toubou)というのが部族名。やはりナイル・サハラ系でしょうか。音楽も太鼓の低音やユーユーなどに非常にインパクトがあります。

Danses du tchad

チャドの伝統舞踊とありますが、こちらは南部のサバンナの方の踊りでは。これはブラック・アフリカのイメージが濃厚です。上の映像と並べると、同じ国とは思えません。

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2009年8月 5日 (水)

zaghawaについて

昨日不明のままでしたザガワについて調べてみました。やはりナイル・サハラ系の民族で、チャド東部からスーダン西部にかけて住んでいる遊牧民のようです。スーダンに後から住着いたアラブ系住民と揉めてきた民族の一つで、ダルフール紛争の当事者のようです。現在はイスラム教徒ですが、アラブがやってくる前のこの地の先住民の一つです。もしかしたらベルベルかもと思っていましたが、はっきりとナイル・サハラ系と書かれていました。以下はこちらから
The Zaghawa (who refer to themselves as the Beri), are scattered throughout central Africa in the countries of Chad, Niger, and Sudan. All of the groups, including the Awlad Mana, speak Zaghawa (sometimes called Beri), which belongs to the Saharan branch of the Nilo-Saharan language family

zaghawa state

頭のベルベル系の文字を見て、もしや?と一瞬思いました。

zaghawa song

ユーユーも飛び出すザガワ版「トムとジェリー」?(笑)

Musique Zakhawa - Sinekey

Zakhawaとも綴られるようです。チャド屈指の景勝地の映像とチャド(ザガワ)ポップス?

Zakhawa song - Beribour-kia

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2009年8月 4日 (火)

チャド民謡

チャドでyoutube検索すると、上位に出てくるのは隣国スーダンのダルフール紛争の影響を受けた内戦関係が目立ちますが、早々目当ての民謡関係が見つかりました。昨日は北部がサヘルと書きましたが、どうやらこれは間違いで、ウィキペディアでは北部のティベスティ山地はサハラ、南部がサヘルとなっています。サハラの南縁がサヘルですから、こちらの方が正しかったようです。ティベスティは、アルジェリア南東部のアハガル山地と並んで、サハラの中に突如3000メートル級の山が連なる所。アハガル(タッシリ・ナジェールやホガル)にはトゥアレグが住んでいますが、ティベスティにはラダ族やテブ族などが住んでいて、トゥアレグではなく、おそらくナイル・サハラ系の黒人のようです。ラクダを軽快に操る半遊牧民という点は共通しているようです。
チャドの音源は仏Chant du mondeからあったと先述しましたが、これは北部のティベスティのものでした。もう一枚、同じく旧宗主国フランスのPhilipsからKora Son(「コラの音」とスペイン語の「コラソン(心)」をかけた洒落たネーミング)というタイトルのアフリカ音楽の名シリーズがありましたが、その中にチャド南部の音源がありました。隣国カメルーンの音楽に近い感じはありましたが、チャド音楽らしい飄逸で乾いた音に満ちていました。99年リリースでしたが、おそらくまだ生きていると思います。今日のビデオのZaghawa(ザガワ?)というのは部族名のようです。どの辺りの部族かは不明でした。

[Tchad] BET - Zakhawa Song -

[Tchad] Zaghawa song - Dana Joyi

[Tchad]Zaghawa Song - Tamboyo

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2009年8月 3日 (月)

チャド

ソンガイを見てきたので、同じナイル・サハラ語族繋がりということで、マリを離れて東のニジェールの向こうのチャドに行ってみます。ちょうど北アフリカのど真ん中の国ですが、この語族はチャドから東に伸びてナイル上流から大地溝帯(ビクトリア、タンガニーカ、マラウィの3大湖沿い)方向に分布しているところが非常に興味深いところ。先月21日に「アフリカの言語地図」で書いたように、セム・ハム系(アフロ・アジア系)ともニジェール・コルドファン(バントゥー系等)とも異なるナイル・サハラ語族は、チャドがその中心にあるようにも見えます。地図を見るとチャドのほとんどが黄色になっています。西のソンガイ、南東に行ってケニアのマサイなどは同じ語族になるようで、同じケニアのナイル系のルオ族は、アメリカのオバマ大統領の父親の出身部族だそうです。音源は仏Chant du mondeからチャド北部サヘルのCDが出ていましたが、残念ながら廃盤。

Bienvenue au Tchad

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2009年8月 2日 (日)

アフリカとアラブの関係

アラブの有名な旅行家にイブン・バトゥータがいますが、彼はマリ帝国に旅をした時に、その文化の高さや治安の良さを称賛したそうです。14世紀の当時、既に西アフリカにはイスラーム文化がしっかりと根付いていたのでした。その高い文化は、やはりイスラーム化がもたらしたものと考えていいのでしょう。
近年人気のいわゆる「砂漠のブルース」的な音楽は、アラブとブラック・アフリカの接点に生まれたものだと思いますから、接点の按配(接触具合)をもっと入念に調べてみる価値ありでは。他にも、モロッコのグナワのルーツは南のマリやソンガイにあるのか?とか、トンバクがアフリカ化してジャンベになったらしい等、興味深いトピックには事欠きません。リスニング・スタイルが、アラブ、アフリカのいずれかで終わってしまうことが比較的多いように見受けられるのが、残念な所です。かく言う私も、ブラック・アフリカには強くなかったので、今回は少し腰をすえて見てみようと思っています。
いくつか興味深い映像を見つけましたので、それらをアップしておきます。

Early African Arab relations Ibn Battuta in black Africa - The peaceful beauty of African culture

Moroccan invasion of Songhay and Historical relations between Africans across the Sahara

モロッコのグナワたちの祖先が連れて来られたのは、ソンガイからだったのでしょうか?

Visite de Djenné (Mali)

ユネスコ世界遺産のDjennéの大モスクは、建築技術の高さを物語っています。

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2009年8月 1日 (土)

サファリ特急

今日はちょっと間奏を入れます。西アフリカまで南に来ていて、数日前から気になっていた映画ですが、ジュリアーノ・ジェンマ主演の「サファリ特急」。1976年製作のようです。コメディ・タッチの痛快娯楽映画ですが、軽快な音楽(今聞くとラテン・アメリカ風に聞こえますが)とともに強く印象に残っていました。おそらくリアル・タイムで見ていたと思います。(年がばれますが(笑)) こんな懐かしの映像まであるとはビックリ。ジェンマのカッコ良さもですが、ヒロインのウルスラ・アンドレスの色っぽさ、サバンナの風景が印象的で、チンパン君の名演も楽しい映画でした。全編見たいものですが、本国イタリアのDVDを探すしか手がなさそうです。場所は、西アフリカと言うよりは、ケニア辺りのサバンナかも。

EUGEN - VIDEO SAFARI EXPRESS (eugentribut)

EUGEN - VIDEO - Safari Express

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