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2009年9月19日 (土)

ハムザ・エル・ディン

さて、いよいよスーダンのヌビア出身の大御所の音楽に行ってみたいと思います。ハムザ・エル・ディンほど民族音楽のアーティストとして日本で親しまれた人は少ないでしょう。北インドのラヴィ・シャンカル、イラクのムニール・バシール、トルコのクドゥシ・エルグネルなどと並ぶ程の影響力を持った大きな存在だと思います。私は80年代の終わり位だったか、クロノスSQと一緒に来日した際のステージを見ました。弦楽四重奏のバックでタール(フレームドラムの方)を叩いていた姿が、今でも鮮明に記憶に残っています。
昨日のスーフィーの歌は、青ナイルで検索して出てきた映像でした。ヌビア人はナイル川沿いに住んでいるようですから、服装などから見てヌビア人だったのかも知れません。ペンタトニックの音階もそう思わせるものでした。しかし、一応ヌビア人の居住エリアは、南エジプト~スーダン北部~首都ハルツーム位までということなので、少し南に下っています。
スーフィーの歌もそうですが、これまで見てきたようなヌビアの音楽には、音頭風あるいは日本の東北辺りの民謡に酷似した面が確かにありました。では、同じヌビア人ですからハムザ・エル・ディンの音楽にも、そういった面が見出されるはずですが、意外にこれがなかなか見つかりません(笑) やはりアラブ古典音楽の演奏家ですから、民謡的なレパートリーは弾かないのかも知れません。彼の音楽には、エジプト系の古典演奏から、更にはアンダルス系のレパートリー(ムワッシャハ)も多く見られるようです。今日はそう言ったオーソドックスなアラブ音楽系をアップしておきます。彼のヌビア的(音頭風)な演奏が見つかったら、また後日アップする予定です。

Hamza El Din - Mwasha

このムワッシャハは、あの有名なラマ・バダ・ヤタサナです。この曲については、これまでに度々取り上げてきましたが、我々が初めて聞いたのは、彼の演奏だったのかも知れません。ビクターJVCのシリーズでは表記がムワシャー(VICG-60327)となっていました。

Hamza el-Din- Taqsim Oud

彼のウードのタクシーム(即興演奏)。いかにもエジプト的な演奏に聞こえます。The late Hamza el-din was a Nubian-Egyptian musician who had performed with the likes of The Grateful Dead and Bob Dylan. He is considered to be the father of contemporary Nubian music. This clip shows him playing a taqsim on one of THE most BEAUTIFUL Nahhat ouds I've seen. You can see pictures of it on his website www.hamzaeldin.com.

Hamza el Din - Ud

これは若い頃の映像でしょうか。弾き語りになると、ヌビアらしさが少し見え隠れしているように思います。

madeeh 8

復習として、昨日のジクルのシリーズの一本を上げておきます。服装はハムザとそっくりですが、歌ってる音階はまるで違います。日本でも古典的な江戸浄瑠璃は都節が多く、民謡は田舎節と、はっきり分かれますから、それと似たような現象かも。

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