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2009年11月

2009年11月30日 (月)

Cirque du Soleilのカフカス・ダンス

ここ数日のグルジア~北カフカスの舞踊シリーズに対してSivaさんからコメント頂きまして、その2本を今日の記事に再度埋め込んでおきます。私はCirque du Soleilについて全く知りませんでした。マイナーなエリアのはずなのに、何か一般的な注目度も高いなと思ったら、こういうムーヴメントがあったんですね。25年ほど前のモーリス・ベジャール(エロス・タナトスの頃の)をちょっと思い出してしまいました。
北カフカスについては、ちょうど2年前に当ブログで集中的に見ましたので、是非併せてご覧下さい。いまだロシア連邦に属する北カフカス諸国を、西のアディゲからカラチャイ・チェルケス、カバルダ・バルカル、北オセチア、イングーシ、チェチェン、ダゲスタンと、順に巡りました。もっと日数をかけてじっくり調べたいエリアですが、そろそろアドベント(待降節)ですので、エジプトを後にして、年末にかけてはイスラエル~パレスティナ~レバノン辺りに入ろうかと思います。カフカスは、またの機会にしようかと思います。

Varekai Georgian Dance, Cirque du Soleil

このリズムは典型的なレズギンカですね。ハチャトゥリアンのレズギンカ(バレエ音楽「ガイーヌ」で「剣の舞」に次いで有名)についても2年前に少し触れました。先日見たグルジア舞踊とほとんど同じだと思います。

Georgian Legend

やはりロック・ビートに乗せてレズギンカのリズムが聞こえますが、歌は例のグルジアや北カフカスに特徴的な男声ポリフォニー。

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2009年11月29日 (日)

アブハズのイスラメイ

コーカサスの舞踊が出ましたので、久々に北カフカス関係を調べてみましたが、伝統舞踊イスラメイのアブハジア版の見たことのない映像がありました。昨日のグルジア舞踊との共通点、相違点、色々見えて興味深いものがあります。アブハジアは一応グルジア内の自治共和国ですが、音楽的には北カフカス系に入ると思います。宗教も、グルジアがグルジア正教が多いのに対し、アブハジアはイスラーム。当然のごとく紛争が頻発し、現在ではグルジアから事実上独立状態にあるようです。パラジャーノフはグルジアの首都トビリシ生まれのアルメニア人(アルメニア正教のキリスト教徒が多い)ですが、アルメニアの吟遊詩人(サヤト・ノヴァ)について映像で綴りながらも、その映像世界には中東文化嗜好(特にアゼルバイジャンとイラン)が見られるように思います。では、グルジアの北のイスラームの地については、どんな風に見えていたのでしょうか。どこかにレズギンカは出てこなかったかな、と気になってしまいます(笑)
2本目では伴奏のヴァイオリンやアコーディオン、ドーリの演奏風景が中心に見られるのが面白いです。レズギンカ・リズムでのヴァイオリンのボウイングを見て、成程!と思いました(笑) 

Abkhaz folk dance 1

Abkhaz folk dance 2

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2009年11月28日 (土)

パラジャーノフ グルジア舞踊

パラジャーノフの映画に出てこないカフカスの音楽は、グルジアの多声合唱と書きましたが、レズギンカなどのカフカス伝統舞踊の要素は、入っているように思います。レズギンカのルーツの地は、チェチェンやダゲスタン、チェルケスなどの北カフカスのように思いますが、それらの舞踊表現を総括、洗練させたようなグルジアの代表的舞踊団のステージは素晴らしいことこの上ないです。その代表的な存在として、大分前にアップして非常に反響のあったSukhishviliの映像を再び上げておきます。モノクロのリハーサル風景がまた非常に興味深いです。3本目には、パラジャーノフ監督のドキュメンタリー映像。これもじっくり見ると色々発見がありそう。彼が普段話していたのは、インタビューのようにロシア語だったようです。

Sukhishvili- MUST SEE!!!

Sukhishvili rehearsal. Unique shots!!! HQ

Sergei Parajanov - Documentary [1/6]

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2009年11月27日 (金)

アシクケリブの音楽

ちょっとアラブ・シリーズをお休みして、先日あるお客様から問い合わせのあった映画「アシクケリブ」の音楽について見てみたいと思います。前にコーカサス枠のアルメニア音楽を見ている時に「ざくろの色」を取り上げたことがありました。同じセルゲイ・パラジャーノフ監督の映画です。不思議な映像美は勿論、イランなどの中東と中央アジア、コーカサス、ロシアのクロスする土地ならではの豊穣な音楽にも耳が釘付けでした。私も90年代に話題になった頃に見た覚えがありますが、この映画に流れる音楽がどこのものなのか、結局よく分からないけど、どこなのでしょうという問い合わせでした。改めてyoutubeをいくつか見て気がついた音楽は、アルメニアのカーヌーン、アゼルバイジャンかイランのアーヴァーズ、ドタール弾き語りのアシュクなどですが、それらが断片的に引用され、アマルガムのようになっているという印象でした。中では北の方に当たるグルジアの多声合唱などは出てこなかったように思いますから、やはりザカフカス(南カフカス)の、特にアゼルバイジャンの要素が強かったと言う印象です。もし具体的な音源情報などご存知の方がいらっしゃいましたら、コメント頂けましたら有難い限りです。

Ashik Kerib

これなどは、かなりインド的な印象を覚えます。メインの弦楽器はシタールでしょうか。パラジャーノフ(または音楽担当)がオリジナルにコーカサス風に演奏させたものではと想像したりもしますが。

Ashik Kerib Paradjanovi finali

この太鼓の音色は、イランのズルハネ用の大型トンバクでは。コーカサスそのものというより、イランやインドの楽器を使ってコーカサス風に演じているという印象も持ちます。

Ašik Kerib - scena iz filma

これはトンバクやダフなどのイランのリズム楽器の合奏と、アゼルバイジャンのアシュク、イランのアーヴァーズの歌声を合わせているように聞こえます。

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2009年11月26日 (木)

800番も إنت عمري

記事数が今日で800になりました。アクセスは83000位で、これは多いのか少ないのかよく分かりませんが。カルスームの名曲インタ・オムリ إنت عمري は、今日までにしておきます。原文検索で出てきた映像です。

إنت عمري - اسماء يحيى - حفل كورال قصر التذوق

このユニフォームですから、宗教的に厳格な団体の演奏でしょうか。しかし、オリエンタルなリズムの躍動感はなかなか素晴らしいものがあります。

انت عمري...ام كلثوم

最後にカルスーム自身の映像を再度上げておきます。これだけ畳み掛けてアップしましたから、見ている方の記憶にもしっかり刻まれたことでしょう。

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2009年11月25日 (水)

サウディの歌手によるインタ・オムリ

今日もカルスームのインタ・オムリですが、サウディ・アラビア(湾岸)の男性歌手abadi al joharによるウード弾き語りで。サウディの歌手が歌うと、ストイックで幽玄な感じになります。淡々としたウードと歌は、原曲と少し異なる味わいですが、こちらも良いです。しかしこう見てくると、いかにアラブ諸国で愛されている歌かと言うのがよく分かります。
あるmp3のサイトに彼のプロフィールが出ていました。以下に引用しておきます。Ikhtaboutというのが気になります。後半は歌詞の講釈でしょうか。Abadi El Johar, of Saudi nationality, known as “Ikhtabout El Oud” for being the most accomplished oud player in the Gulf, is known for his own compositions and hits such as Awazel and Eyaunek.
Wash El Jadid (What is New) relates how a couple are complete strangers to each other whether together or far distances apart. However after experiencing loneliness he realises that his love for her is as for a stranger.

abadi al johar int 3omry

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2009年11月24日 (火)

更にインタ・オムリ Sarit Hadadとヴァイオリン・ソロ

エジプトの不世出の大歌手カルスームの屈指の名曲「インタ・オムリ」ですから、まだまだ映像があります。今日はイスラエルの女性歌手Sarit Hadadと、前にヴァイオリン枠でアップしたアラブ人(おそらく)ヴァイオリニストの演奏。名曲も色々な角度から眺めることで、違った魅力が見えてくるように思います。歌詞については13日の記事に一部アップしましたので、ご参照下さい。そのストレートな愛の詩は、民族を越えてストレートに琴線に触れてくるものだと思います。

M.R.K ||Sarit Hadad - Inta 3omri

これは凄い美人歌手、レバノン人かな、と思ってぐぐったら、サリット・ハダッドは、アゼルバイジャン系の山岳ユダヤ人(大分前、カフカスの時にJuhuroについては取り上げましが、東方系ユダヤ=ミズラヒームの一派)出身の人でした。MCがヘブライ語なので、変だなと思ってはいましたが(笑) イスラエルのユダヤ人アラブ音楽家の間でもカルスームやアブデルワハブの音楽は、古典的存在になっているという話は、会報に記事を書いて頂いた事もあったエルサレム在住のYさんから色々直に聞いていました。

Sarit Hadad - Inta Omri 'Hi-Res'

inta 3omri, um kolthoum

この人は歩き回って弾くので、見てるとちょっと酔いそうになりますが(笑)、特に後半のタクシーム?部分はなかなか聞かせます。

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2009年11月23日 (月)

インタ・オムリをレイラとシャンマの演奏で

昨日の一本目の女性歌手、フルネームではLEILA GOUCHIという人でした。モロッコの歌手なのかどうか、まだ不明ですが、普段はアラブ・ポップスを歌っている歌手のようです。ですから、昨日の歌やインタ・オムリのような古い歌を歌うのは、どちらかと言えば珍しいのでは。日本で例えるなら、最近の歌手が端唄・小唄や長唄、新内など三味線音楽の名残のあるナツメロを歌うようなものでしょうか。一つ大きく異なるのは、アラブでは比較的その差が連続していることでしょう。ポップスにもアラブのコブシが残っていることがほとんどだと思います。一方日本のポップスでは根っこから切れて、すっかり別物になってしまった感があります。特に80年代以降は顕著だと思います。いずれアラブでも日本と同じような道程を辿るのかどうかまだ分りませんが、ルーツの部分を残して欲しいと思うのは私だけでしょうか。
今月の13日の記事でアップしましたカルスームの名曲「エンタ・オムリ」(またはインタ・オムリ)ですが、このレイラさんの歌唱でありましたので、今日はそれを見てみたいと思います。併せてナスィール・シャンマが演奏した映像もありましたので一緒に上げておきます。

LEILA GOUCHI-INTA 3OMRI.flv

naseer shamma -inta aomri - anta 3omri

leila gouchi-Matkhalenich

レイラさんの歌うポップ・ナンバーですが、この曲はバルカン~ギリシア風に聞こえます。

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2009年11月22日 (日)

モロッコでもカルスーム +ghanily shway

昨日に続いてNASSER HOUARIの演奏を中心に。一本目は彼のウード伴奏で女性歌手Leilaがウム・カルスームの歌らしき曲を歌っている映像です。歌、ウードともに素晴らしいですが、シンメトリックで絵のような舞台セットの美しさにも目が奪われます。少し音と映像がずれているのが残念ですが。彼はモロッコの演奏家ですが、アンダルシア音楽的な面よりマシュレク(東のアラブ)的な要素が強い演奏のように思います。ただ舞台のセットは、アンダルシア的に見えます。
2、3本目は、前にカルスームをシリーズで取り上げた時に忘れていた曲です。私は仏Ocoraの「ナイルの音楽家」の演奏で初めて聞きましたが、原曲はカルスームの歌でした。曲名検索で出てきたのはベリーダンスのステージ映像のみでしたが、その2本を上げておきます。ghanily shwayは、ガワジー・ダンス風に聞こえるアップテンポの曲で、shway shwayの繰り返し文句が印象的です。アラブ音楽特有の中立音程がとても良い按配に入ってきて、個人的にかなり好きなアラブの一曲です。

Oud maghribi Maroc: Docteur Nasser Houari & Leila

ghanily shway part 1

fouzia dances with live orchestra to Oum Kaltoum's classical song at Kola Note in Montreal on December 2006 organized by Hadia.

ghanily shway part 2

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2009年11月21日 (土)

NASSER HOUARI

昨日の一本目のウード奏者ですが、リンクがありましたので、幾つかアップしておきます。名前もNASSER HOUARI(ナッセル・フアリ)と分りました。彼のオフィシャル・サイトによると、1975年ラバト生まれでラバト国立音楽院で学び、アラブ音楽に限らず、その周辺の音楽(スペインなどのラテン世界)とのコラボレーションも重ねてきているようです。CDは3枚出ているようですが、日本では余り見かけないタイトルです。上記サイトでは彼の音源がダウンロードが出来るようになっています。このように、アラブ音楽に限らず、若手音楽家にはCDに頼らないスタイルが増えてきているように思います。

NASSER HOUARI (OUD) festival Takassim

こういうアンサンブルでの演奏では、タクシームも控えめではありますが。

samai nahawand

Samai nahawand par Nasser Houari, extrait du CD "AHLAM"とありますが、 www.nasserhouari.comでダウンロードできるようです。

NASSER HOUARI (OUD) AU FESTIVAL

フラメンコ・ギタリストとの共演。ムニール・バシール以降の傾向なのか、フラメンコとの共演は多くなっているように思います。

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2009年11月20日 (金)

モロッコのウード

ちょっとエジプトから離れますが、今日はyoutubeのお薦めで上がってきた中から、とても良かった一本を中心に、モロッコのウード音楽を少し見てみたいと思います。11月4日にサイード・シュライビの名が出ていましたので、2本目に上げておきます。一本目の奏者はおそらく余り名の知れ渡った人ではなさそうですが、その技巧は目を見張るものがあります。特に後半の高音のトレモロとベース音が一緒に出てくる辺りなどは。この映像を見る限り、シュライビより凄いなと思ってしまいます。しかしシュライビが弾いているのはタクシームではなさそうですし、彼の技巧を100%披露した内容ではなさそうですから、比較するのは無理があるかも知れません。いずれにしてもウード鑑賞の参考になるクリップと思い、今日はこの2本を選びました。皆さんはどちらがお好きでしょうか。

Taqsim Oud maroc

Said Chraibi - choujoun

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2009年11月19日 (木)

ワハブとワルダ

今日はちょっと珍しい映像が見つかりましたので、それを一本目に、2,3本目はワハブのウード曲と歌唱です。一本目は、アルジェリア出身の女性歌手ワルダとのスタジオでのリハーサル風景のようです。西洋風な楽団スタイルをアラブ音楽に持ち込んだのが誰なのか、調べれば分りそうにも思いますが、多分それはアブデルワハブだったように思います。彼は日本で例えるなら、古賀政男と山田耕筰と宮城道雄を足して3で割ったような存在だったのでは、などと想像してみたりもします。ワルダや楽団を指導する場面から、そんなことを思い浮かべました。彼は非常に影響力の強い作曲家兼演奏家でしたし、エジプトのルーツをしっかりと維持しながら近代的な音楽スタイルを確立しました。
しかし一つだけ、ここ数日見たように若い頃は二枚目俳優でもあった点は、全く日本の三氏とは違っていたかも知れません。

Warda and Mohamed Abdel Wahab In Studio

Ennahr El Khalid 1 sur 3 | النهر الخالد 1 من 3

ウード・ソロの曲としてよく耳にするこの曲も、アブデルワハブの作曲でした。

Mohamed Abdel Wahab - Set El Habyeb

これはアブデルワハブ本人のウード弾き語りのようです。艶っぽい歌だけでなく、ウードの細やかなテクニックも素晴らしいです。映画以外のアップ動画を見てみたいものですが、さすがに見つかりません。

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2009年11月18日 (水)

アブデルワハブとライラ・ムラード

更にムハンマド・アブデルワハブمحمد عبد الوهابで調べてみると、往年の女性歌手ライラ・ムラードليلى مراد と共演しているフィルム映像が結構ありましたので、まとめてアップしておきます。エジプト大衆音楽黎明期の貴重映像と言う他ないように思います。大体70年程前の映像のようです。フランス語字幕がある所を見ると、ビデオかDVDがフランスで出ていたのかも知れません。しかし、アブデルワハブはトルコ帽(タルブーシュ)がとても似合っていますね。

يا ده النعيم ـ محمد عبد الوهاب و ليلى مراد

يحيا الحب ـ محمد عبد الوهاب

يا وابور ـ محمد عبد الوهاب

Layla Mourad

ライラ・ムラードのソロ・アルバムより。

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2009年11月17日 (火)

ラクス・アジザ

そう言えばこの曲もアブデルワハブの作曲でした。アラブ音楽では五本指に入るほどポピュラー曲かも知れません。ウードを初めて手にした頃、指板をまさぐって弾いた記憶があります。常味さんの十八番だったようにも思います。中間部長調の箇所での「ヤワラ」の掛け声もオリエンタル情緒を盛り上げます。タイトルですが、ラクスは踊りの意味ですから、アジザの踊り、となります。

موسيقى عزيزه - محمد عبد الوهاب

もしかしたら、この中にアジザさんがいるのでしょうか?

Adufera - Aziza (Mohamed Abdel Wahab)

ハーディーガーディー奏者が右に入っています。これは珍しい編成。

Oud & Darbuka Abdel Wahab - Aziza -

Arabic - Bellydance Hossam Ramzy - Aziza

英ARCレーベルから沢山ベリーダンス・アイテムが出ているホッサム・ラムジーの演奏。

Aziza - mohammad abdelwahab

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2009年11月16日 (月)

映画の中のアブデルワハブ

エジプト近代音楽の父、アブデルワハブは若い頃から映画にも出ていて、その頃の貴重映像が結構見つかります。素晴らしい声と節回しに聞き惚れますが、しかもウードを持って弾き語る姿は、とてもダンディ。仏Club du Disque Arabeのジャケットそのままです。晩年の彼しか知らないと、同じ人と気がつかないかも。頭髪は別人のようです。(あ、これは失礼m(_ _)m)

Mohamed Abdel Wahab

in his first film : White Rose eneel nagashiと解説にあります。残念ながら音声は片チャンネルだけのようです。楽人たちの演奏も前から見たいものですが。

Mohamed Abdel Wahab - Egyptian legend composer

ヴァイオリンが異様に多く、チェロなども奏法はかなり独創的に思えます。横に大勢弦楽器が並ぶ図は、クレズマーの昔の映像を思い出させます。楽団にはロシアのバラライカやドムラも見えるのも興味深いところ。ワハブが弾いているのは、テンブール、バンジョーのどちらでしょうか? in Ghazl El Banat 1949  Girls' Flirtation

عندما يأتي المساء ـ محمد عبد الوهاب

最初ルドルフ・ヴァレンティノが出てきたのかと思いました(笑) 

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2009年11月15日 (日)

アブデルワハブ ベストとアルハンブラ

今日はエンタ・オムリとアマル・ハヤティを書いたアラブ歌謡の大作曲家モハメド・アブデルワハブの映像を少し見てみたいと思います。昨日、一昨日の2曲以外にも、カルスーム後期の名曲を幾つも書いたようです。彼自身素晴らしい歌手でもあり、ウードやテンブール?を弾き語っている映画のワンシーンもyoutubeやDVD(Rotanaの「アラブ歌謡の黄金時代」)にあります。1本目がベスト的内容、2本目はGafnouhou, allama al ghazalと解説にあります。アルハンブラをテーマにした曲なのでしょうか。映像にはグラナダのアルハンブラのカットが連続で出てきます。言うまでもないことですが、イスラム建築の最高傑作の一つ、アルハンブラ宮殿は余りにも美しいです。

The best of Abdelwahab

Mohamed Abdelwahab

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2009年11月14日 (土)

Hadhihi LaylatiがないのでAmal Hayatiを

カルスームの名曲の一つ、「これぞ我が夜 Hadhihi Laylati」は、79年頃にNHKFM(解説は水野信男氏)で初めて聞いたカルスームの歌でしたから、是非ともアップしたく探してみましたが、youtubeはないようです。原語で探せばあるかも知れませんが。そこで、最近Sono Cairoからライヴ盤が登場したAmal Hayatiを見てみます。検索上位に比較的映像の状態の良いものがありました。この曲も「近代アラブ音楽の父」と言われた作曲家ムハンマド・アブデルワッハーブ(アブド・アル・ワッハーブまたはアブデルワハブとも)の1965年の作品。晩年の曲の中でも、古典的な格調高さを感じさせる一曲です。
古さのハンディを軽々越えて来る生々しい映像には毎回見とれてしまいますが、このビデオの場合気になるのは、バタヤンのようなウード奏者の弾き方(やけに左手の位置が低いように思いますが)、チェロのアップ映像、それからこの「アラブのディーヴァ」が左手に持っているハンケチです(笑) 特にチェロを弾いている者としては、チューニングや奏法の詳細がどうなっているのか、非常に気になってしまいます。おそらくヴァイオリンのオクターヴ下のユニゾン的な動きが多いだろうとは思いますが。

Oum Kalthoum: Amal Hayaty Part 1

Oum Kalthoum: Amal Hayaty Part 2

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2009年11月13日 (金)

エンタ・オムリ

今日はウム・カルスームの代表曲としてまず名の上がることの多い「エンタ・オムリ」に行ってみます。1964年カイロ初演ですから、カルスームの活動後期の歌になります。作曲はムハンマド・アブデルワハブ。この二人は仏Club du Disque Arabe(AAA)から1920年代以降の録音が各10枚ずつ出ていた同士です。エジプトのアラブ歌謡を見る上で、最重要な二人ということになります。「エンタ・オムリ」のマカームはクルド、歌詞はフスハーではなくアーンミーヤ(つまりエジプト方言アラビア語)のようですが、古典アラブ詩の押韻形式とリフレイン形式によっているようです。曲名を邦訳するとすれば、「あなたは我が人生」となります。参照しているのは例の水野信男氏のカルスーム研究書と言っても良いアラブ音楽解説書「音楽のアラベスク」。当時の先端楽器だったエレキ・ギターを巧みに用いながらも、古くからのアラベスクの美学を60年代的に推し進めた名曲です。以下に反復節とリフレインの部分のみ、「音楽のアラベスク」から転載しておきます。

あなたの瞳は私に古き良き時代を取り戻させた。
それは過去とその傷をいやす方法を私に教えた。
あなたに出会う前に私が経験したこと。
それはみんな昔のことなのだ。どうしてそれを数えられよう?!
あなたは我が人生。そしてあなたの光で、朝ははじまった。

oum kaltoum enta omri

冒頭のインスト部分がほとんど。終わり間近に歌が出てきます。

Omm Kalthoum-Inta Omri

インタ・オムリと表記されることもあります。

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2009年11月12日 (木)

廃墟の別テイクとインタビュー

エジプトの往年の大歌手ウム・カルスームに少しこだわってみたいと思いますが、先日聞いた「廃墟」、別の映像がありますので、まとめてアップしておきます。同じ曲のはずですが、それぞれ特色のある生気に溢れたステージになっていると思います。このマカームの謎めいたムードは、例えばペルシア音楽で言えば、チャハールガーを思い出します。彼女へのインタビューの珍しい映像が見つかりましたので、併せて上げておきます。静かに語る姿を見るだけで、感動ものです。なお、カルスームの名前の表記ですが、ウンム・クルスームとすることが最近多いように見受けられますが、70年代から「ウム・カルスーム」と言い続けて馴染んでいたため、そちらで統一させて頂きました。ウンム・クルスームだと、何かピンと来ません(笑) 当時の小泉文夫氏や水野信男氏のラジオでも、「ウム・カルスーム」と読んでいたと思いますが、最近は原語に近い発音に変ってきたようです。例の水野先生の本から、この曲の歌詞の第1節を以下に掲載しておきます。全部で10節からなる詩ですが、各3行構成で、8節と10節だけ4行になっています。

(第1節)
1.我が心よ、愛がどこへ行ったかと問わないで
それは私の夢の中の建物で、もはやくずれおちてしまった
2.飲み物を下さい。杯をその廃墟にそそごう
そして涙のかわくまで私について語ろう
3.どのように、そんな愛が過去のものとなり
愛の哀しみの物語となったかを

Oum Kalthoum - Al Atlal

Um Kalthoum Al Atlal أم كلثوم الأطلال Part 1

先日もアップした映像。

Um Kalthoum Al Atlal أم كلثوم الأطلال Part 2

Om Koulthoum Interview

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2009年11月11日 (水)

カルスームの歌唱とベリーダンスの場合

昨日一緒に上げておいても良かったのですが、後でウム・カルスーム自身が「アリフ・ライラ・ワ・ライラ」を歌っているクリップが見つかりました。併せてこの曲によるベリーダンスもアップしておきます。

Oum kalthoum " Alf Lila wa Lila"

こちらは前奏のインスト部分。

oum kalsoum 1000 koul leilas Alf Layla We Layla

2分過ぎからカルスームの歌が出てきますが、正に燻し銀の歌声です。アラビアン・ナイトと関係があるのかどうか、歌詞の意味が知りたいところです。

Alf Leila Wa Leila Om Kalthoum Bellydance Sydney Lina

Lina from Hungary dancing to Alf Leila Wa Leila at the Sydney Middle Eastern Dance Festival 2008 gala dinner.とありました。ハンガリーのダンサーですね。オスマン帝国の時代にはぎりぎりハンガリー位までダンサーがいたのかも知れません。オーストラリアのフェスティヴァルの映像だそうで、本当にベリーダンスはワールド・ワイドになったものです。

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2009年11月10日 (火)

アリフ・ライラ・ワ・ライラ

更にリアド・アル・スンバティで検索してみました。今度は「千夜一夜物語」(アラビアン・ナイト)のアラビア語名、「アリフ・ライラ・ワ・ライラ」が出てきました。しかし、スンバティ作曲ではなかったはず。この曲が収録されたベリーダンス音楽としても一級品の「ジャリラのラクス・シャルキ3」Jalilah`s Raks Sharki3(ドイツPiranha)を見てみると、Balah Hamdyがウム・カルスームのために書いた曲で、往年の名ダンサーSouhair Saki(スヘル・ザキ)が70年代に踊ったのがこの曲の最初のベリーダンス・ステージのようです。いかにもアラビアン・ナイトを想起させるエキゾチックさと妖艶さがあります。ピラニア盤にはモノクロの踊り子の絵が載っていて、高いポックリのようなサンダルを履いた踊り子(ガワジー?)と、伴奏のナイルの音楽家が一緒に描かれていますが、これが非常に秀逸だと思います。リリースから12年ほど経ちましたが、この絵と共に思い出す曲になっています。

Alf lela u Lela

Ensemble Tarab Orquesta Árabe de Cámara. Concierto SCD Vespuccio 2008, Santiago de Chile. Grabación en vivo de "Clásicos de la Música Árabe". www.ensembletarab.scd.cl

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2009年11月 9日 (月)

名曲ロンガ・ファラファザ

しかし、スンバティと言えば、やはりこのロンガが一番有名でしょう。ロンガ・ファラファザは最高にノリが良くて哀愁のメロディが耳に残ります。キングのワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリーの一枚「エジプトの近代歌謡」でも冒頭を飾っていました。今日はアマチュア(かセミプロ?)と思われる若者の演奏で。一本目がウードとダラブッカ、二本目はカーヌーンのソロです。この開放的なまでのポピュラリティーと、昨日見たような深遠な世界がスンバティの音楽に共存しているのが面白いです。
旋法はファラファザ(おそらくトルコ音楽側から見た場合)になっていたり、ナハーヴァンド(例えば上記「エジプトの近代歌謡」)になっていたりしますが、どちらにしても日本人にも馴染みやすいメロディ・ラインだと思います。余談ですが、私も12年ほど前にウードを手に入れたばかりの頃、まず弾いてみたくなった一曲でした。

Longa Riad Farahfaza Rehearsal

Ali Amr playing Longa Riyad - Riyad al Sunbati

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2009年11月 8日 (日)

「廃墟」をスンバティの弾き語りとカルスームの歌唱で

スンバティの名が出ましたので、前にアラブ枠でアップした時とダブるかも知れませんが、珠玉と言う他ないウード弾き語りを見てみたいと思います。歌われているのは、1966年にリアド・アル・スンバティが作曲しウム・カルスーム晩年の代表曲になった名曲「廃墟(Al Atral الأطلال)」ですが、作曲者スンバティ自身の演奏と、2本目にカルスームの歌唱を並べてみました。
詩の内容ですが、恋人が立ち去り廃墟となった家で、その嘆きを歌う女性(または男性)の独白、というもの。この詩の形式はカスィーダと呼ばれ、歌詞にはフスハー(コーランの言語でもある正則アラビア語)が用いられるため荘重な印象が強いです。また、カスィーダは砂漠の遊牧民ベドウィンによって生み出された民俗詩で、その詩に付けられる歌は砂漠の風紋のように淡々としているようにも聞こえますが、これぞアラブ音楽のエッセンスと言うべき音楽だと思います。スンバティの演奏の一音一音の重さや深さ、カルスームの歌唱の苦悩と法悦、そのいずれもアラブ文化の粋の一つだと思います。

السنباطي يغني مقطعاً من "الأطلال"

أم كلثوم الأطلال / حفلة الكويت 1968

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2009年11月 7日 (土)

スンバティの名曲افرح يا قلبى

ウード・シリーズの途中ですが、昨日の3本目(シャンマとの共演)に出てきた元歌を思い出そうとしていたら、youtube自体見つかりましたので、上げておきます。3本目は関連映像です。
افرح يا قلبىは、アラブ歌謡の音源を聞いているとかなりよく耳にする曲で、前にアラブ枠でアップした往年の大作曲家ですが、リアド・アル・スンバティのافرح يا قلبى= Ifrah ya Qarbi(efrah ya abyとも)でした。ウム・カルスームの歌っていた盤もありましたが、元はと言えばカルスームのために1937年に書かれた曲。和訳すると「喜べ、我が心よ」(参照文献:水野信男著「音楽のアラベスク」~ウンム・クルスームの歌のかたち)となります。この曲などは、アラブ歌謡がウード音楽にどういう風に取り入れられるかの良いサンプルになるように思いました。

ربي الجمّال في افرح يا قلبي

遠目にはワルダかと思いましたが、違いました。ruba al jamalの歌唱によるイフラー・ヤ・カルビ。艶美な歌声が良いですね。

latifa ifrah ya qalbiلطيفة تغني افرح يا قلبي ل ام كلثوم

こちらはラティーファによる同曲の歌唱。Qarbiと書きますが、アルビと歌っています。

ربي الجمّال في مجنون ليلي مع العملاق وديع الصافي

こちらはルバ・アル・ジャマルと、レバノンの大御所ワディ・アル・サフィの共演。ファイルーズとの共演盤も素晴らしかったサフィのウード弾き語り映像は貴重だと思います。これはお宝映像です!

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2009年11月 6日 (金)

女性ウード奏者シーリーン・トハミー

間違いなくウードはアラブ音楽の中心楽器ですので、少し徹底的に見てみたいと思います。映像で見る微妙な味わいの違いから、この楽器の鑑賞のポイントも見えてくるように思いますので。
今日は女性の演奏家で、名前はSherine Tohamy(シーリーン・トハミー)という人です。一本目も先日のようにアラブのモーニング・ショーの一こまでしょうか。これまでのようなタクシーム(即興)ではなく、作曲された曲をほぼ忠実に弾いているのかも。間の置き方やフレージングから、そういう風に聞こえます。タグにナスィール・シャンマの名が見えますから、弟子筋かも知れません。何か「かも」ばかりですので(笑)、アラビア語のヒアリングが得意な方からコメント頂けましたら非常に有難い次第です。m(_ _)m

شيرين تهامى فى صباح الخير يا عرب - ام بى سى - دبى

Sherine Tohamy (ahlam)

Naseer Shamma & Sherine Tohamy

シャンマとの共演映像もありました。彼女はシャンマ率いる楽団のメンバーでしょうか。

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2009年11月 5日 (木)

ムスタファ・サイード

日本では知られていないウード名手の映像を見ていますが、まだまだ素晴らしい演奏が色々ありまして、今日はその中から、盲人の若手奏者ムスタファ・サイードの妙技を見てみます。白目を剥いてしまうからでしょうか、ミスター・ビーンに似てるとか酷いコメントを書かれたりもしていますが、盲人の演奏家が素晴らしい才能を持っていることがよくあるのは、洋の東西南北を問わないようです。それはアラブ音楽についても言えそうです。タクシームの卓越した技巧には目を見張りますし、歌も良いです。

Amazing Oud Improvisation: Mustafa Said

The Chapman Stick and the Egyptian Oud

欧米のフォークシンガーとの共演。

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2009年11月 4日 (水)

イハブ・ラドワンの妙技

昨日の人はアメリカ人で、何とウードを始めてそれ程年数が経ってないようでした。それであの細かいニュアンスを出すとは、信じられないです。
今日のIhab RADWANという人はカイロ生まれ、5歳からウードとヴァイオリンを学び、エジプト国立音楽院に進んだという若手?名手。ウードとヴァイオリンと言えば、パレスティナのシモン・シャヘーンも同じでした。この組み合わせで演奏する奏者は意外にも多いようです。調弦はウードの場合、平行4度が多く、ヴァイオリンも西洋では平行5度。当然運指面で似た所も多く、どちらかの奏法を応用して更にテクニックを磨けるようにも思います。近年ではMahmoud Kamelにも師事し、Fathy SalamaやYehia Khlilとの共演もあったとのこと。www.oud.ihab-radwan.com/

Ihab RADWAN - OUd Prof in Paris

oum KALTHOUM By Ihab Radwan

タイトルではウム・カルスームの曲のように書いてあります。私もそう思いますが、コメントを見るとMohammed Al Qasabji作曲のmy memory (zakrayate)では、との意見がありました。いずれにしても素晴らしい旋律です。しかし、よく鳴るウードですね。

Said CHRAIBI by Ihab RADWAN

Good adaptation for this technical song of the maroccan oud player, Said Chraibi, by my oud teach", Ihab Radwan. と解説にあります。モロッコのサイード・シュライビと言えば仏Al SurやサンクプラネットからCDがありました。遠く離れたエジプトの奏者にまで影響を与えているようです。アラブ・アンダルス音楽の流れがあるので、やはり若干のスパニッシュ風味が感じられます。

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2009年11月 3日 (火)

ウードの名器によるラストとファリド

今日もエジプトのウード独奏ですが、Peter Refelaという名手がタクシームを弾いています。楽器はJameel Khalaf Abrahamの作った名器とのこと。いかにもエジプト・ウード的な外観と骨太な音色です。一曲目はオーソドックスなマカームの一つ、ラスト旋法による即興、2曲目にはレバノンの名歌手ファリド・エル・アトラシュの作ったファリドという名のタクシーム。マカームはヒジャズカル・クルド。途中でスペインのマラゲーニャの断片が出てきますが、確かにアトラシュも同じように弾いていたと記憶しています。力強くブリリアントなトレモロや装飾的な前打音が光る素晴らしい妙技です。Peterという名ですから、西洋人かエジプトのキリスト教徒(コプトなどの)のどちらかでは。

Peter Refela - Taqsim Rast

A video of Peter Refela playing on the fourth oud made by Jameel Abraham in 2008

Peter Refela - Taqsim Farid

Another video for Peter Refela. Here, he plays a Farid el-Atrache ( فريد الأطرش ) taqsim (maqam Hijaz Kar Kurd) on a great oud made by Jameel Khalaf Abraham. Enjoy!

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2009年11月 2日 (月)

少年ウード名人

一気に冬めいた寒さになってきました。皆様、風邪とインフルには気をつけましょう。今日はエジプトの少年ウード名人MOHAMED ABOZEKRYの映像です。この少年を発見したのは、あのナスィール・シャンマだそうです。シャンマの映像はレフト・ハンド奏法などを前にアラブの枠でアップしたことがありましたが、04年の来日公演も大盛況だったイラク出身エジプト在住のウード奏者です。
この少年のタクシーム(即興演奏)の切れ味の鋭さには目を見張りました。CDなどはまだなかったと思いますが、将来楽しみな逸材の登場です。

MOHAMED ABOZEKRY Arabic Oud House in Cairo

前半の解説はナスィール・シャンマ氏。

mohamed abozekry

MOHAMED ABOZEKRY Oud player

Good Morning EGYPT TV.part 2,の映像とあります。エジプトのモーニング・ショーのようです。後半にタクシームを少し披露。メズラブ(撥)だけでなく、指を巧みに使っての多彩な演奏です。 シャンマの必殺技、レフト・ハンド奏法も後半に出てきます。微分音が気持ち良いです。mohamed abozekry is teacher with naseer shamma in arabic oud house in cairo

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2009年11月 1日 (日)

エジプトのウード

予定通り今日からエジプトの方に移動します。手始めにEgypt Musicと検索した所、派手にアレンジされたベリーダンス・ミックスとかチル・アウトとか書かれたものがほとんどで、当ブログで紹介したいような内容の映像がなかなか見つかりません。これが最近のエジプト音楽の一般的な傾向かも知れませんが、こちらでは飽くまで古典的、もしくはルーツを感じさせる音楽を中心に紹介したいと思っております。
そこでOudと付け加えると色々出てきました。ただレバノンやヌビアなどもゴッチャになっているようです。特にあれば良いなと思っていたのが、Khamis El Finoという往年のウード名人のものでしたが、残念ながらyoutubeはないようです(アラビア語で検索すれば出てくるかも知れませんが)。今からちょうど30年前(1979年)に筆者がLPで初めて聞いたアラブ音楽でした。以来アラブ古典音楽のイメージの核になっています。当時は米Smithsonian Folkwaysの音源がコロムビアからシリーズで出ていました。その中にハミス・エル・フィノ/ウードの太古の調べ、とかいうタイトルの一枚が出ていまして、その繊細かつダイナミックな演奏に完全にノックアウトされました(笑) 大半が即興(タクシーム)の独奏で、一部ダラブッカが入ってきましたが、最近のベリーダンスもので聞くリズムではなく、そのシンプルな律動にもいたく感動したものです。まだそのLPは手元にありますが、まだCD化はされてないようです。この人の音源は米Monitorにもあったようですが、ずっと入手できずにいました。しかしどうやらフォークウェイズ盤の方が良質な内容のようです。
と言うわけで、他のウード奏者の演奏になりますが、今日はこちらをどうぞ

Learn Oud by Dr. Atef Abdel Hameed

この人はエジプトの奏者だと思います。欄間のようなウードの真ん中の装飾は、Khamis El Finoの弾いていたウードのものに似ています。

oud arabic egypt

こういう情熱的な演奏は少しKhamis El Finoに似てるかも。

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