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2009年11月 8日 (日)

「廃墟」をスンバティの弾き語りとカルスームの歌唱で

スンバティの名が出ましたので、前にアラブ枠でアップした時とダブるかも知れませんが、珠玉と言う他ないウード弾き語りを見てみたいと思います。歌われているのは、1966年にリアド・アル・スンバティが作曲しウム・カルスーム晩年の代表曲になった名曲「廃墟(Al Atral الأطلال)」ですが、作曲者スンバティ自身の演奏と、2本目にカルスームの歌唱を並べてみました。
詩の内容ですが、恋人が立ち去り廃墟となった家で、その嘆きを歌う女性(または男性)の独白、というもの。この詩の形式はカスィーダと呼ばれ、歌詞にはフスハー(コーランの言語でもある正則アラビア語)が用いられるため荘重な印象が強いです。また、カスィーダは砂漠の遊牧民ベドウィンによって生み出された民俗詩で、その詩に付けられる歌は砂漠の風紋のように淡々としているようにも聞こえますが、これぞアラブ音楽のエッセンスと言うべき音楽だと思います。スンバティの演奏の一音一音の重さや深さ、カルスームの歌唱の苦悩と法悦、そのいずれもアラブ文化の粋の一つだと思います。


السنباطي يغني مقطعاً من "الأطلال"


أم كلثوم الأطلال / حفلة الكويت 1968

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