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2009年12月

2009年12月31日 (木)

マサダとガリラヤ湖からの日の出

昨日はまたまたてんてこまい状態でブログは書けませんでした。ようやく新しいカタログの印刷・発送が終わりました。ヤマトメール便ですので、到着まで3日ほどかかると思います。今回はこれまでで最大の56Pになりましたので、メール便で出してあります。この寒波で遅れないと良いのですが。
さて、そうこうする内に今年もあと2時間程になりました。マサダで年越しということで、ちょっと早いですが、今日はイスラエルのマサダとガリラヤ湖からの日の出映像。大半の方は新年に変ってから見られると思いますので(^-^)  なお、元旦はブログを書けると思いますが、2,3日はお休みします。
それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

Sunrise from Masada



向かいに見えるのは死海。マサダからの日の出映像がかなりありますが、やはりユダヤ人にとって特別な場所だからでしょうか。

Sunrise on the Sea of Galilee



イスラエル北部のガリラヤ湖での日の出。イエス・キリスト所縁の地として有名ですが、意外な程にトロピカルな印象も受けます。風景の美しさは言うまでもないことですが、環境音が聞き取れるのも嬉しい所です。

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2009年12月29日 (火)

JZ・バル・コフバ

マサダで年越し予定ですが、今日は姉妹ユニットとも言えるバル・コフバの演奏。ジョン・ゾーンのレーベル、ツァディク(Tzadik)から素晴らしい2枚組が出てました。アンサンブル名のBar Kokhba(バル・コフバ)とは、AD132~135年にローマで叛乱を起こしたユダヤ人指導者の名前。マサダの玉砕から60年経っていましたから、バル・コフバの反乱が最後のローマ帝国への抵抗になったようです。

John Zorn - Gevurah



ジョン・ゾーン・マサダと検索して一番に上がってきている映像。マーク・リボー他、ニュー・ヨークの気鋭のミュージシャンが揃っています。Marc Ribot - guitar, Cyro Baptista - percussion, Mark Feldman - violin, Erik Friedlander - cello, Greg Cohen - bass, Joey Baron - drums

Masada String Trio - Meholalot



こちらは弦楽の3人がトリオで演奏。ジョン・ゾーンが指揮? この曲などは典型的ユダヤ・メロディで、ハシディック・スピリットを感じさせる旋律です。

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2009年12月28日 (月)

ジョン・ゾーン・マサダ

マサダ関係、まだまだ面白い映像が色々見つかります。この特異な地形を見ると、何故か不思議と心躍ります(笑) しかし、気が付けば今年もあと4日。この際、マサダで年明けと言うことにしたいと思います。例のジョン・ゾーン・マサダの演奏も交えながら。
ようやく明日印刷~製本という段階になりました。明後日には発送予定ですが、到着時には新年のご挨拶兼ねる形になります。カタログ会員のお客様、大変遅くなりまして申し訳ございませんでした。データが雪だるま状態になっていたため、今回は五合目を越えてからの道程が非常に長かったです。八合目がなかなか見えませんでした(^^; 後は心臓破りの坂が待っていますが。他には、夜にちょっと書いているこのブログで手一杯で、mixiの記事へのレスなど、ここ数日は全く手が回らない状態ですが、年明けには少しは出来るようになるでしょう。

John Zorn / Electric Masada - Karaim (part 1)



黒海北岸の音楽を見ている時に、度々ハザール遺民では?と引き合いに出したカライムが曲名になっています。もっともこちらの場合は、本来の「カライ派」の意味だと思いますが。マサダ側の司令官エレアザル・ベンヤイールを連想させるYairという名の曲もありましたが、残念ながらyoutubeはない模様。

Flying over Masada and landing in the lowest place on earth



マサダの上空を飛行。これは凄い映像です! March 9th 2007 landing in Masada, altitude -1250

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2009年12月27日 (日)

マサダ砦の戦い

マサダについてyoutubeで調べると、色々と知らなかった映像が出てきて驚きます。昨日の2本には山頂からの信じられないような絶景もしっかり写っていましたが、今日は映画。この史実がこんなスペクタクル映画になっているのは、初めて知りまして(^^; 「アラビアのロレンス」に主演していたピーター・オトゥール(ローマ帝国の武将Flavius Silva役)が出ています。彼は他の映画にも名作が沢山あり、オードリー・ヘブバーンとの「おしゃれ泥棒」などもマイ・フェイヴァリット・フィルムでした。その軽妙洒脱な演技が光っていましたが、それとは対照的な、アラブや古代ローマなどの歴史映画の重厚な役、その両方を絶妙にこなす名優です。ユダヤ側、エレアザル・ベン・ヤイール役のピーター・シュトラウスも好演だと思います。

マサダ砦の戦い(Masada)1981 _攻城戦のシーン(日本語字幕)
AD73年の歴史上の事件であるユダヤ教徒とローマ軍の戦いを描いた1981年製作「 マサダの戦い(Masada)」からマサダ砦の攻城戦のみシーンカット。画面右下のC C(クローズドキャプション)をクリックすれば日本語字幕を選択できます。

Masada "The Leaders Meet"



Peter O'Toole and Peter Strauss star in the Emmy Award-winning mini-series about the Romans' siege of the Jewish fortress at Masada.

In first century A.D., Flavius Silva (Peter O'Toole), commander in Roman Palestine, leads his forces in combat against the remaining Jewish Zealots who have taken refuge in the seemingly impregnable fortress of Masada. There, the engineering and military might of Rome faces the passion and ingenuity of Eleazar Ben Yair (Peter Strauss) and his people.

Based on the novel "The Antagonists" by Ernest K. Gann, this 4-part mini-series was shot on location in Israel.

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2009年12月26日 (土)

マサダの遺跡

イエス・キリストと同時代の遺跡見学を少ししてみようかと思います。20世紀最大の考古学的発見と言われた死海文書が見つかったクムランが流れから言えば先ですが、まずは音楽関係の例もあってとっつきやすいようにも思うマサダの方から回ってみます。それはニューヨーク・アヴァンギャルド・シーンの雄、ジョン・ゾーン(以下JZ)のマサダの一件があるからですが、10枚のマサダCDシリーズには全て死海文書も入っていました。JZの中では、クムランのエッセネ派(イエスが属していたとも言われる紀元ゼロ年頃のユダヤ教の一派)と熱心党(ローマ帝国に屈することを潔しとせず高さ400メートルのマサダの要塞に籠り最期は集団自決した古代ユダヤ王国最後の遺民)は、明らかに近いイメージで見ていたのだろうと思います。
88~95年頃まで勤めていた六本木の某店の常連客だったJZからの依頼で(ユダヤ音楽コーナーを作っていたものでよく話をしてまして)、94年にマサダの1枚目Alefのライナーノーツを書きました。東欧系ユダヤのクレズマーとNYのアヴァンギャルド・ジャズが鬩ぎ合うような音楽でした。今日のビデオのBGMは別な音楽ですので、JZマサダはまた後日取り上げてみます。マサダ・アレフは、リリースから15年経った現在もまだ廃盤になっていないようですので、機会がありましたら是非手に取って見てみて下さい。

Alpha Blondy -Masada-

Masada

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2009年12月25日 (金)

コプト等のクリスマス典礼

今日は西洋以外のもので幾つか、もう少しクリスマス典礼を見ておきます。東方教会には、コプト、アルメニア、グルジア、シリア、アッシリア(ネストリウス系)、エチオピア、スラヴ(ロシア、ウクライナ等)などがあり、それぞれ特徴的な典礼歌があります。昨日書いたように、本来は夕方で25日は終わりのようですが、その通り(古代オリエントの頃のまま)典礼が行われている所はあるのでしょうか。
クリスマスという行事がペルシア起源の古代宗教ミトラス教から来ている事、キリスト教とグノーシス諸派(マニ教など)との関係、イエスは本当にエッセネ派だったのか、マサダ要塞で集団自決した熱心党との関係は、等々大変に興味深いポイントが山のようにありますが、今は年末の慌しさの中その辺まで調べていると頭が爆発しそうになりますので(笑)、徐々に取り上げていければと思っています。

2007 Nativity Matins Pt 1, St Elias Church, Brampton ON



タグによるとウクライナ系の典礼のようです。なかなか美しい歌声。

2007 Nativity Matins Pt 2, St Elias Church, Brampton ON

Coptic Hymns: Nativity Aspasmos Watos (English/Arabic)



こちらはエジプトのコプト教会の歌。節はコプトですが、歌詞はジーザス・クライストなど英語混じりなので、英語圏のコプト教会かも。

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2009年12月24日 (木)

ベツレヘム 生誕教会

クリスマス・イヴの今晩は、ベツレヘムの生誕教会の中に入ってみたいと思います。イエスの誕生を記念する「生誕教会(Church of the Nativity)」は、エルサレムの南約8㎞にある町ベツレヘムにあり、現存する世界最古の教会堂。教会内には東方の三博士(マギ)の祭壇と聖ヒエロニムスが旧約聖書(ヘブライ語)をラテン語に訳した洞窟もあり、ヒエロニムス訳の聖書(ウルガタ訳)は、のちの聖書の標準となりました。このウルガタ訳が生誕教会で生まれたことは、今日初めて知りました。東方の三博士の中にはペルシアから来た賢者がいたそうで、この点も非常に興味深い所。
なお、日暮れから一日が始まるユダヤ教以来の伝統で、クリスマスは24日の夕方(イヴ)から始まり25日の夕方までになっています。

Church of the Nativity



生誕教会の鐘に始まり、クリスマス・キャロル(「お生まれだイエス様が~」の歌いだしで知られています)、グレゴリオ聖歌(1分20秒位に出てくるキリエ)などのドキュメント

Bethlehem Church of the Nativity



生誕教会の内部。

"Silent Night" in The Church of the Nativity / "Cicha noc" w Grocie Narodzenia



赤い祭壇はイエスが生まれたとされる場所。"Silent Night" in The Church of the Nativity - Bethlehem   "Cicha noc" w Grocie Narodzenia - Betlejem

Armenian Mass Church of the Nativity Bethlehem



生誕教会でのアルメニア正教会修道士によるミサの模様。これは珍しい映像です。Video or a short part of an Armenian Mass recorded during a visit to the Church of the Nativity in Bethlehem in early April 2008. Worship services go on as curious tourists wander by, heedless of what the priests chants mean, unmindful of the ceremony going on before them. The paintings lining the walls of the church record the biblical figures that made the religion celebrated in this ages-old structure fought over by at least three sects of Christianity, each claiming the sole right to their founder's birthplace.

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2009年12月23日 (水)

ベツレヘムの町

そろそろヨルダン川西岸にあるベツレヘムの映像に移りたいと思います。キリストが生まれたとされる町です。まずは街の風景から。 またもや猛烈な睡魔のため、短くて済みませんm(_ _)m

O Little Town of Bethlehem - Virtual Tour

Palestinians in Bethlehem face eviction - 24 Dec 08

Bethlehem and Gethsemane 1929



1929年のベツレヘムとゲッセマネ。これはとても貴重そうな古映像です。

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2009年12月22日 (火)

クリスマス・コンチェルト Orch.とSQ

今日はアルカンジェロ・コレッリのクリスマス協奏曲。こちらは通称クリコンです(笑) コレッリはイタリア・バロック音楽の中心的な作曲家の一人ですが、特にコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)の名作を沢山残した作曲家として有名。ヴァイオリンを弾く方には、ラ・フォリアの作曲家として知られているかと思います。
「クリスマス協奏曲」として親しまれている今日の曲は、12曲のコンチェルト・グロッソが収められている曲集の8番目に当たり、標題は「キリスト降誕の夜のために」となっています。

Corelli: Concerto Grosso in G minor ("Christmas Concerto"),



このビデオの途中の何曲かは、大学時代にオーケストラで弾いたことがありました。25年ほど前ですが、よく覚えています。これらは学生オケの定番にもなっている曲だと思います。その曲の一つはクリスマスイヴに演奏されるパストラール(パストラーレ)だったと思います。 Composed by Arcangelo Corelli  Performed by Orpheus Chamber Orchestra

Concerto Grosso Op. 6 #8 (Christmas Concerto) by A. Corelli



このようにコンチェルト・グロッソは、弦楽四重奏でも演奏可能なようです。元は必ずしも4声部ではないと思いますが。この映像には上の合奏版と同じ曲が出てきます。 弦楽器をいじる者としては、とてもそそられる映像です(笑)
 Concerto Grosso Op. 6 #8 (Christmas Concerto) by A. Corelli  Vivace, Allegro

Seraphina String Quartet, Philadelphia, PA

Caeli Smith, violin; Sabrina Tabby, violin; Madeline Smith, viola; Genevieve Tabby, cello

A. CORELLI: Christmas Concerto (Op.6 #8 )

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2009年12月21日 (月)

クリスマス・オラトリオ

久しぶりの夕方アップです。昨日は疲れと睡魔に勝てず、久々のブログ・オフになりました(^^;
ここ数日クリスマス特集をやってますので、西洋クラシック音楽の方も少し見ておきたいと思います。クリスマスのクラシックですぐに思い出すのは、J.S.バッハのクリスマス・オラトリオと、コレッリのクリスマス協奏曲でしょうか。今日はクリスマス・オラトリオ(通称クリオラ)で検索してみましたら、これまた色々ありました。実は私はこの曲、今回初めてyoutubeで聞きまして、全くガイドは出来ない曲なのですが、何本かアップしておきます。同じJ.S.バッハでも、マタイ受難曲やロ短調ミサなら、もうかれこれ30年位前からカール・リヒターやミュンヒンガー等の名演で折に触れ聞いてきたのに、何故かクリオラはスルーしてしまっていました。今回映像で見て、その素晴らしさの片鱗に触れ驚いた次第です。何よりこの輝かしさはクリスマスに相応しいものでしょう。

Bach - Christmas Oratorio: Cantata #1 BWV248 - Mov. 1/9

Hilarion Alfeyev. Christmas Oratorio 24: Rachel's lament



これは特に驚いた一本。冒頭でフルートが吹いている旋律は、元はグレゴリオ聖歌?と思ってしまいましたが・・。フルート、独唱共に素晴らしく美しい曲です。マタイ受難曲の12曲目位にも似た編成のソプラノ・アリアがありましたが、こちらはグレゴリオ聖歌風の旋律からでしょうか、独特な幽玄美があります。マタイの悲劇性とは全く異なる音楽世界です。

Bach - Christmas Oratorio - Schlafe, mein Liebster



ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ他の演奏。これもマタイのアルトのアリア(タルコフスキーの映画「サクリファイス」に使われたあの曲)とは全く異なり、クリスマスらしい朗らかな雰囲気に満たされています。Bernarda Fink, alto John Eliot Gardiner leads the Monteverdi Choir and the English Baroque Soloists, with Bernarda Fink in "Schlafe, mein Liebster," from Bach's Christmas Oratorio (BWV 248).

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2009年12月19日 (土)

名作オリエンタル・イヴニングから

引き続きファイルーズの映像を見ていたら、名盤「Oriental Evening」の収録曲を見つけましたので、今日はその辺を見てみます。先日取り上げたワディ・アル・サフィ他との共演盤で、アラブ音楽らしさをたっぷり堪能できるミュージカル・アルバムでした。
確か20年ほど前だったでしょうか、彼女の「愛しきベイルート」が国内発売され一般の音楽ファンにもこの歌姫がよく知られるようになったと思いますが、このアルバム含め、クラシック名曲の替え歌(モーツァルトの交響曲40番、アランフェス協奏曲、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲等)が結構目立って、個人的にはほとんど興味をそそられませんでした。それよりも、ぎんぎんにアラブらしい律動とエキゾチックなメロディに富んだ「Oriental Evening」などの数枚をよく聞いていたもので。西洋音楽にないアラブの微分音の微妙さに気付いたのもこの辺からでした。Fairuzと検索しても、濃厚にアラブ的な曲やキリスト教の歌などはなかなか見つけ難いので、今日のモノクロ映像も貴重だと思います。

Fairuz فيروز & Wadi al Safi



Qassadat el Hobというのはこのミュージカルの演目でしょうか。ここで歌われているのはオリエンタル・イヴニングの1曲目のメドレーの終曲だったと思います。曲目はこちらで Fairuz & Wadi al Safi singing together in Qassadat el Hob

14 - Wadih el-Safi - Teb2o tzakkarouna



これは上記盤収録ではなかったと思いますが、似たような濃厚アラブ調です。Wadih el-Safi sing [Teb2o tzakkarouna].This video is of play "Ahwet ayn el may"
was carried out by Nasri Shamseddine, Marwan Mahfouz, Melhem Barakat, Wadih EL-Safi, among others. In 1972 ...

5 - Wadih el-Safi - Mawal Ma ba3atbak



ワディ・アル・サフィによるウード弾き語り。マウワルのようです。Wadih el-Safi sings [Mawal Ma ba3atbak] in the play "Ahwet ayn el may"

Fairuz فيروز - Sanarjiou Yawman



これは60年代の映像。キリスト教をテーマにした舞台でしょうか。そういう感じにも見えますが。Fairuz singing Sanarjiou Yawman in the 60's 若き日のファイルーズさんは、しかし、美しいですね。確か牟田口義郎さんが70年代頃に、もしレバノンやシリアの女性がミスコンに出たら、賞を総なめにするのではと言われていたのを思い出しました。

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2009年12月18日 (金)

ファイルーズのクリスマス・キャロル

レバノンの歌姫ファイルーズの歌うクリスマス・キャロルですが、幾つか探していたタイプが見つかりました。西洋のポピュラー・クリスマス・ソングでない曲を探していましたが、この3曲辺りはレバノンの歌でしょう。1,2曲目は子供向けのキャロル、3曲目はマロン派教会のクリスマス聖歌でしょうか。映像はストラスブール(フランス東部アルザス地方)のカテドラルのようですが。

Fairuz -baddi khabberkon [Christmas carol ]

Fairuz -Talj talj [Christmas carol ]

GIORGIO @ LA CATHEDRALE STRASBOURG ¤ARSALA ALLAH - FAYROUZ

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2009年12月17日 (木)

ファイルーズの聖金曜日の歌

聖金曜日とはイースターの前の受難日のことですから、クリスマスとは正反対ですが、なかなかファイルーズのクリスマス関連のポピュラーソング(ジングルベルなど)でない歌が見つからないので、2本アップしておきます。ファイルーズが歌った聖金曜日関連のyoutubeは結構あります。アラブでも、受難日らしく悲痛で厳粛な歌が多いようです。今日の2曲は例の「聖金曜日の聖歌集」に収録されていた1曲目(Anal Oum El-Hazina)と5曲目(Wa Habibi)です。
しかし、20年ほど前のクリスマス時期にJ.S.バッハのマタイ受難曲の演奏会(確か音楽付きビデオ上映会でした)を見たことがありました。それ程かけ離れた内容と捉えない人も多いのでしょうか。今でも謎です。

Fayrouz Ana OUM Al Hazina

wa habibi, fairouz

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2009年12月16日 (水)

ワディ・アル・サフィとマジダ・エル・ルーミーも

レバノンのアラブ人歌手が歌うクリスマスの歌について、更に探してみたところ、ファイルーズだけでなく他の有名な歌手たちの映像もありました。レバノンの歌手達のキリスト教の歌、探索し甲斐のあるジャンルだと分りましたので、少し続けてみようかと思います。もしかしたら、この国の有名なアラブ歌謡の歌手は、ほとんどクリスチャンなのかも知れませんね。
そして、クリスマスにはパレスティナのベツレヘム生誕教会に移動する予定です。

Wadi Safi - Ya rouh alqudous



名歌手ワディ・アル・サフィの歌うレバノンのクリスマス聖歌。おそらく彼もマロン派などいずれかのキリスト教徒なのでしょう。曲名について、ヘブライ語からの類推ですが、rouhは「霊」、alqudousは「聖なる」、のように思いますが、いかがでしょうか。日本語にするなら「聖霊」でしょう。それぞれヘブライ語ではルーアフ、カドーシュ(カディッシュ、コーデシュなどは変化形)で、アラビア語とヘブライ語は元々兄弟言語で、文字を置き換えただけに近い単語が沢山ありますから。上記ウィキペディアにあるヘブライ語のרוח הקודשは、ルーアフ・ハコーデシュと読みます。定冠詞ハはアラビア語ではアルですから、母音がちょっと変っただけで、ほとんどそっくりそのままです。

Majida El Roumi - Sobhan Al Kalima (Syriac) Christmas Recital



ポスト・ファイルーズ世代の女性歌手と言われて久しいマジダ・エル・ルーミーの歌うクリスマスの歌です。アラブ的な印象のワディ・アル・サフィの歌に比べると幾分西洋的な影響を感じます。彼女の場合、ルーミーという名前からムスリムかと思っていましたが、やはりキリスト教徒で、メルキート・カトリックでした。Sobhan Al Kalimaというのはシリア語のようです。

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2009年12月15日 (火)

ファイルーズsingsクリスマス・ソング

さて、今日はキリスト教の方に移ります。レバノンの歌姫ファイルーズですが、マロン派のキリスト教徒であるのは有名な話(だと思いますが・・)。聖金曜日(Good Friday)のアラブ・キリスト教聖歌のアルバム(A.Chahine&Fils)もあって、昔愛聴したものです。他にもウードの巨匠、故ムニール・バシールもイラクのキリスト教徒(確かシリア正教会)でした。音楽上の束縛がムスリムのようにないため、クリスチャンのアラブ音楽家は結構目立つのかも知れません。(現在は状況が変っていると思いますが、昔はユダヤ人アラブ音楽家も多かったようです)
聖金曜のアルバムにあったような、いかにも東方教会的な静謐で神秘的な曲があれば良いのですが、やはりすぐにyoutubeでは出てこなさそうです(^^; 取り合えず今日は西洋のクリスマス・ソングをファイルーズが歌った何本かをどうぞ。中東のキリスト教会についてはこちらで。やはり「中東=イスラーム」のイメージが強く、イスラームが興る前の中東ではユダヤ教やキリスト教が盛んだったことは、余り広くは知られていないようにも思います。

Fairouz - Christmas Part 1

Fairouz - Christmas Part 2

Fairouz - Christmas Part 3

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2009年12月14日 (月)

ネル・リーとマーオズ・ツール

昨日に続いて、いくつか有名なハヌカー・ソングを上げてみます。いずれも91年頃にヘブライ語のクラスで教わった歌で、個人的に懐かしく思い出す歌でもあります。これらはキリスト教の場合の「きよしこのよる」のような位置にある歌では。

Ner li Dakik - An Old Folk Song



One of my old teachers taught me this song, which apparently is in Hebrew and is about Hanukka. In the video I am playing guitar and singing the high voice (the melody), and my friend is singing the low harmony voice. For anyone who wants them here are the lyrics:



Ner li, ner li, ner li dakik,

ba-hanuka neri adlik.

Ba-hanuka neri yair,

ba-hanuka shirim ashir.



The meaning of the words is:

I have a thin candle, a thin candle,

during the Hanukkah Holidays my candle will give light.

During the Hanukkah Holidays my candle will give light,

during the Hanukkah Holidays I shall sing songs.

Zach sings Ner-Li

Ma Oz Tzur by Pharoah's Daughter



Ma Oz Tzurの別ヴァージョン。ヘブライ語歌詞は同じですが、昨日アップしたメロディの方がポピュラーだと思います。Pharoah's Daughter Ma Oz Tzur Hanukkah song performed at the Rabbis for Human Rights North America conference on Monday, December 8, 2008 at Adas Israel Congregation in Washington, DC

The SHIRAH Chorus performs Ma'oz Tzur, led by Matthew Lazar



こちらがそのポピュラーな方のメロディ。途中英語歌詞でも歌っています。he SHIRAH Choir performs "Ma'oz Tzur" Sunday, December 14, 2008 led Matthew Lazar, Founding Director and Conductor. This concert was held at the Eric Brown Theater, Thurnauer School of Music, Kaplen JCC on the Palisades in Tenafly, NJ. For more information, see www.jccotp.org.

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2009年12月13日 (日)

ハヌカーの歌とクレズマー

さて、そうこうする内にアドヴェントもどんどん進みましたので、聖地周辺の音楽巡りに戻ります。この機会に、キリスト教と併せてユダヤ教の方も少し見てみたいと思います。ユダヤ教にとってクリスマスは全く関係のない行事ですが、まるでクリスマスに対抗するかのようにユダヤにはハヌカー(Chanukah)という祭があります。また、春のイースター(復活節)の時期には、ペサハ(過ぎ越しの祭)という重要なユダヤ教の祭があります。ペサハについては、またその頃に取り上げられればと思います。今年のハヌカーは昨日(12/12)のシャバト(安息日)からだったようです。8日間なので、今年の場合は19日日曜まで祝われます。ハヌカーには、楽しくてファンタジックな歌がクリスマス・ソングに負けないくらい?あるように思います。

Chanukah Klezmer Medley, Robin Seletsky clarinet



有名なハヌカー・ソング、スヴィヴォン(「偉大なる奇跡がここで起きた」と言う意味のヘブライ語文句「ネス・ガドール・ハヤー・シャム」の頭文字を四面にあしらったハヌカー用の駒、スヴィヴォンを歌った曲)や、名高いハシディック・ニグンなどがメドレーで演奏されています。KCB(クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド)にハヌカーのアルバムがありましたが、その中の曲と重なっていると思います。Robin Seletsky, klezmer clarinet soloist with the Catskill Symphony Orchestra, excerpts from "Chanukah Klezmer Medley" arranged by Edward Marcus & Robin Seletsky

Ocho kandelikas- Eight little candles



Global VillageからCDが出ていたクレズマー・グループのMaxwell Street Klezmer Bandの演奏ですが、イディッシュの方ではなく、スペイン系ユダヤのラディノ語の歌。ハヌカーに灯される9本の燭台ハヌキア(点灯される8本の蝋燭=Ocho kandelikas)を歌った曲。とてもよく知られたセファルディーの歌です。A Hanukkah song from Maxwell Street Klezmer Band sung in ladino: a medieval language which mixes spanish and hebrew. It is used now in sephardic communities

Lich'vod Hachanukkah -Chaim Nachman Bialik - Chanukah song



sung by THE WESTERN WIND.and Fran Avni. Text Chaim Nachman BIALIK.

PS22 Chorus MAOZ TSUR Chanukah Song



最もポピュラーなハヌカーの歌の一つMAOZ TSUR。歌詞はヘブライ語

まちかどメルボルンVol.30 Chanukah in the City



ユダヤ教の年中行事の一つであるハヌカー(Chanukah)は、キリスト教で言うク リスマス時期に行われる祭典です。マカバイ戦争(紀元前168年~紀元前141年)の エルサレム神殿の奪回を記念した祭典で、アンティオコス4世エピファネスと異教徒によ って汚された神殿の清めの祭りでもあります。本来は25日から8日間祝うお祭りで、奉 献の祭り(Feast of Dedication)や光の祭り (Festival of Lights)とも言われています。(以上、このビデオの解説より)

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2009年12月12日 (土)

シャヒーディー&パイヴァール

今日もまた前に一度上げた映像ですが、例のオコラの民族音楽CD第一号になったと思われる「ペルシアの音楽 Musique Persane」の一曲目Negah Garm Toのライヴ映像です。このマーフール旋法の余りに美しい楽曲を書いたのは、歌手兼ウード奏者のアブドルワハブ・シャヒーディー自身。こんな魅力的なウード弾き語りのペルシア音楽は、今もって他に聞いたことがありません。ウードはそのルーツの楽器バルバット(ウード、リュート、琵琶の祖先)がイラン起源なのに、そのどちらも現在のペルシア音楽では比較的マイナーな存在で、名の通った演奏家は他にはマンスール・ナリマン(この人はウード専門で、Club du Disque Arabeからソロ・アルバムがありました)とホセイン・ベールズニアー(ダスタン・トリオのバルバット奏者)位しか知りません。しかし数少ないウード奏者の一人であるシャヒーディーの音楽は、魅力的な楽曲と演奏のオリジナリティ、ウードのテクニック、歌唱の全てが最高でした。何よりも、品の良いタハリールがかかったバリトン・ヴォイスには、いつも魅了されます。
マイミクのKさんによると、90年代にベルリンでシャヒーディーとパイヴァール他のライヴがあったとのことですが、Kさんは目当てに訪れたコンサート(オペラ?)と日程がダブっていて、見られなかったそうです。それはそれは残念がっていました。
このビデオは手元に資料がありますが、元の映像自体悪いので、youtubeでは更に見づらくなっています。しかし、少し割れてはいますが、音はそこそこ聞けます。パーソネルはオコラの「ペルシア音楽の巨匠全員集合」的なものではなく、おそらくCALTEX盤の録音と同じメンバーではと思われます。70年代当時の中堅がバックを固めていて、特にパイヴァールのサントゥールは、この曲に不可欠だと思います。この曲、一般のイラン人にとっても馴染み深い様子で、あるイラン料理店に行った際に、たまたま持ち歩いていたウードでこの曲の一節を弾いてみせたら、非常に喜ばれたことがありました。

Abdolvahab Shahidi


Abdolvahab Shahidi

Faramarz Payvar : santur o tanzim

Hassan Nahid : ney

Rahmatollah Badiyi : kamantcheh

Mohammad Esmaili : tonbak

Mahour

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2009年12月11日 (金)

追悼 パイヴァール&メシュカティアン

今年はパイヴァールの前にも、もう一人サントゥール名人が鬼籍に入りました。パルヴィーズ・メシュカティアンがその人ですが、何故サントゥール奏者ばかり、と思います。メシュカティアンさん、まだ54歳でした。(7つしか違わないし(^^;) 前に一度アップした映像を含みますが、もう少し故人の妙技を堪能しておきたいと思います。

The authentic Masters - Assatid (3/3)

残念ながら埋め込み禁止ですが、これはオコラの「ペルシアの音楽」がちょうど録音された頃でしょう。アーヴァーズのシャヒーディーはいませんが、他のメンバーは全く同じです。最初に出てくるケマンチェ奏者がアスガール・バハーリー。流麗なサントゥール・ソロを聞かせるパイヴァール。後ろの黒眼鏡の人は「トンバクの神様」ホセイン・テヘラーニ。タールはジャリール・シャフナーズです。私事になりますが、1979年にバハーリーとテヘラーニのデュオをLP(その蘭ユネスコ盤のサントゥール奏者はホセイン・マレクでしたが)で聞いて、この上ない衝撃を受けたのが南西アジア民族音楽事始だったので、正に原点の映像です。これ程の美しいペルシア音楽と言うのは、もう聞けないのではと思います。
Live in Shiraz Festival in Hafezieh (Hafez tomb) - 1971
Faramarz PAYVAR (santur) - Asghar BAHARI (kamancheh) - Hosseyn TEHRANI (tonbak) - Jalil SHAHNAZ (tar)
Homayun Dastgah : zarbi and avaz (santur) ; Payvar's reng

In Memory of Parviz Meshkatian (santur player, composer, song writer and music director)



実に上手くまとめられた追悼ビデオ。メシュカティアンと言えば、この映像にも出てくる名歌手シャジャリアンとの共演をまず思い出します。後半のチャハール・メズラブは鬼気迫る名演。彼の音源はKereshmehやNetwork Medienなどから出ていますが、ケレシュメのソロ・アルバムが現在入手困難なのは残念。

tamana parviz meshkatian santoor

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2009年12月10日 (木)

追悼 ファラマルズ・パイヴァール

クリスマスをひかえて聖地周辺の音楽巡りの途中ですが、イランの名サントゥール奏者、ファラマルズ・パイヴァール Faramarz Payvar氏の訃報(9日だったようです)をマイミクのKさんから聞きましたので、追悼特集しておきます。この人の素晴らしい演奏でペルシア古典音楽に目覚めたという方も多いはず。1970年代以降90年代くらいまで、イラン盤だけでなく欧米盤でも名作を沢山残されました。特に有名なのはOcoraのMusique Persaneとか、女性歌手Khatereh Parvanehを迎えてのNonesuch盤の2枚でしょうか。オコラの方は、88年頃に民族音楽で初CD化されたのが確かMusique Persane(ペルシアの音楽)だったと思います。もうかなりご高齢だろうと思っていましたが、何と10年も病の床に臥されていたそうです。 合掌
音源情報はサントゥール・コーナーMusique Persane

faramarz payvar 4mez shur



映像は悪いですが、非常に素晴らしい演奏で、洗練美の極みです。後半がシュール旋法のチャハール・メズラブ。トンバクは、ホセイン・テヘラーニの弟子のモハンマド・エスマイリー。

concerte ostad Faramarz Payvar With Ali Rostamian in tehran " Vahdat Hall "



「ケマンチェの神様」アスガール・バハーリーはいませんが、オコラ盤と似たメンバーです。Ostad Faramarze Payvar Singer:Ali Rostamian " ze gerye mardome chashmam neshasteh dar khon ast " Poem:Hafez

tar:ostad Houshang Zarif ,ney: ostad Hasan Nahid

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2009年12月 9日 (水)

シナイのベドウィン音楽

シナイ半島のベドウィンが演奏する竪琴シムシミーヤですが、早速見つかりました。この楽器も、明らかにスーダン~エチオピア~東アフリカで見た「ダヴィデの竪琴」系だと思います。やはり、あのヴァントゥーラの詩篇唱演奏の悲愴なイメージとは程遠く、現在のベドウィンの音楽は底抜けに陽気です。手拍子の入り方はペルシア湾岸のバーレーン辺りの音楽も連想させますが、シーサイドの音楽は似てくるのかも知れません。音源は2本目のセレスチャル・ハーモニー盤以外に、Institut du monde arabeからもあったように記憶しています。
シナイやヨルダン辺りのベドウィン音楽を聞く時、イエス・キリストの頃のベドウィン(起源0年頃ですからイスラームではなかった訳ですが、ではユダヤ教徒だったのでしょうか?)の音楽はどんなだったのか想像してみるのも一興でしょう。シナイとナザレは割と近くですから、当時から音楽も似ていたのでは。

Bedouin Jerry Can Band - Ayman & Goma



右から2番目のひたすらかき鳴らされている楽器がシムシミーヤでしょう。

Traditional South Sinai Bedouins Song - Ba'ad Al 'Asaha

Bedouin Jerry Can Band performing at WOMADelaide 2009

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2009年12月 8日 (火)

シナイ半島

エジプトの東部に位置するシナイ半島と言えば、まず何より「モーセの十戒」が授けられたと言うシナイ山がある場所として有名ですが、アラビアのロレンスの舞台になった場所でもあり、シナイ山の麓にあるギリシア正教の聖カテリーナ修道院など、九州程の広さの半島に名所の点在する場所です。イスラームの先輩宗教である、ユダヤ教とキリスト教の名所が特に目立つ点は、特筆されるべきだと思います。住民はシナイ方言のアラビア語を話すベドウィン(アラブ遊牧民)も多く、伝統音楽では竪琴のシムシミーヤが知られています。youtubeも色々ありますが、その中からいくつか気になる映像を拾ってみました。音楽関係も見つかったら、また後日取り上げてみます。

Monastero di Santa Caterina. Sinai. Conservazione del mosaico della Trasfigurazione

聖カテリーナ修道院の珍しい映像。ここはエジプトですが、流れているのは確かにギリシア正教の歌です。

Codex Sinaiticus



シナイ写本のギリシア語による聖書。

Revealing God's Treasure - Mt. Sinai

Sinai - Moses' mountain

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2009年12月 7日 (月)

コプト教会の典礼

さて、カフカスを離れて一旦エジプトに戻り、クリスマスにかけて聖地エルサレムの周辺を巡ってみたいと思いますが、まずエジプトのコプト教会から。コプトは大分前(確か昨年末)にも一度取り上げましたが、7世紀にイスラームがエジプトに入ってくる前からある東方諸教会のキリスト教の一派。エジプトのアラビア名はミスル、ギリシア名はアイギュプトスで、後者から「エジプト」の呼名が派生した訳ですが、コプトもこのギリシア語の名から来ています。今日の一本目など、音楽的に聞く限りは、スーフィズムの儀礼などにも少し似ているように思います。

coptic hymn Epouro O King of peace + Lyrics

Rashi Ne

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2009年12月 6日 (日)

レングに似たサマイア

昨日のsamaiaについて、何か釈然としなかったのですが、kanakoさんから昨日の記事に詳しいコメントを頂きまして謎が氷解しました。(kanakoさん有難うございます。m(_ _)m) サマイア、というのは女性三人で踊るこの踊りの名称のことで、タマル女王をイメージして作られた踊りだそうです。「若い頃の女王」、「賢い母としての女王」、「強力な女王」を一人一人が表しているそうです。GEORGIAN LEGENDというショーを行っているsamaiaは、この踊りから舞踊団の名前をつけていたようです。
今日は別のサマイアの映像を2本アップしておきますが、何本か見ていて思うのが、昨日も書きましたがイランのレング風に聞こえる点です。あるいは、アルメニアの舞踊音楽でしょうか。レングはもっと急速な舞曲ではありますが、8分の6拍子(あるいは8分の12拍子)の特徴的なリズムと中東風でエキゾチックなメロディは、明らかにそのどちらかに似て聞こえます。同じ8分の6拍子でもレズギンカとはかけ離れているように思います。グルジアの踊りでこの音楽と言うのが、これまたコーカサス文化の一筋縄でいかない面白い所かも知れません。
イランのレングとアルメニアの踊りも一本ずつ上げておきます。

SAMAIA (Tuta)



gogonata ansambli "NANILA" - qoreografi - Tamar Potskhishvili

ansabli kopala cekva samaia batumi zgvis harmonia 2008

Sama Reng by Shahriyar Jamshidi Dilan band Kherad hall Tehran- Iran 2007

Armenian Dance. Tatul Altunyan's song-dance Ensemble.

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2009年12月 5日 (土)

サマイア

アドベント関係巡りの予定でしたが、もう少しグルジアにはまってみます。先日登場したsamaiaというのは、グルジア伝統歌舞団の一つでしょうか。特徴的な映像が色々ありましたので、幾つかアップしておきます。ショーアップされたステージの中に、色々とユニークで刺激的な試みが含まれているように思います。カフカス内外の現代の観客をも魅了するステージの中に、コーカサスの伝統が逞しく息づいています。

Aragvelebi (Samaia). Арагвелеби (Самаиа).



このリズムとメロディは、レズギンカと言うより、イランのレングに近い印象です。Грузинский народный танец " Самаиа". Исполняют солистки ансамбля "Арагвелеби" Нини Кереселидзе , Наника Заликашвили и Александра Мшвидобадзе. Руководители ансамбля Давид Хуберашвили и Маико Долуашвили.

samaia

Samaia the show Georgian Legends4



大分前にアップしたことのあるグルジアのドリ・トリオのジュニア版。ジャンベを叩いているのは師匠?

"GEORGIAN LEGEND" Zeimi + Samaia

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2009年12月 4日 (金)

shatilis asuloについて

昨日はうっかり日付をまたいでしまったので、4日で2回目のアップです(笑) よく知られたグルジア民謡と思われる「shatilis asulo」についてもう少し調べてみました。この曲が入ったCDですが、独WergoのSoinari(副題は「グルジア民俗音楽の現在」)には入ってました。他にも数人のアンサンブルの録音を探せば見つかりそうな気がします。
曲の解説によると英訳がMy Daughter Shatiliで、ジャンルはContemporary Urban Song、詩はG.Gigauriとなっています。アンサンブル・ソイナリによる演奏で、編成は男性の歌(デュエット)、ドゥドゥキ3本、ドリ、アコーディオンだと思います。ここにはイングーシとかチェチェンの名は出てきていませんので、この歌のルーツについては謎のままですが、グルジア東部とチェチェン・イングーシはカフカスを挟んですぐ近く。十分にその可能性(イングーシ・ルーツ説)はありかも知れません。
今日はこの歌の他の映像をいくつかアップしておきます。しかし、この男らしい歌声は最高にかっこいいと思いますが、いかがでしょうか。

Geogian elva dance



georgian dance. best dancers! ( ex dancers of "Erisioni" and "Metexi" ) ( fire of anatolia. troya. ) music: erisioni - shatilis asulo

Georgian Legend (High Quality)

Tbilisi - shatilis asulo

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名曲shatilis asulo

先月の30日にアップしましたSamaiaのGeorgian Legendというyoutube映像について、kanakoさんからコメント頂きまして、このテーマ曲は「shatilis asulo」でしょうか?というお問い合わせでした。shatilis asuloで調べましたところ、曲名が入ったGeorgian Legend(今日の一本目)など、色々出てきました。shatilis asuloで合っていたようです。今日はその中から何本か上げておきます。興味深いのは、この曲はイングーシにルーツがあるらしいとのコメントがあった点。イングーシと言えば、チェチェンと北オセチアに挟まれた北カフカスの細長い国です。チェチェンとイングーシで、同じコーカサス諸語でもグルジアとは別のヴァイナフという一語派になるのは、2年前にちょっと触れました。男声合唱やレズギンカは、ヴァイナフでも盛んです。

Georgian Legend ( shatilis asulo )

Shatilis Asulo - destination Tbilisi.

残念ながら埋め込み禁止ですが、前に一度アップしたことのあるグループだと思います。Shatilis Asulo. This one is by far one of my favorite Georgian folk songs. Travel destination - Tbilisi. Performed at the 'Watermill', Dighomi neighborhood on the outskirts of the city. Tbilisi 2006.とコメントがありました。素晴らしい演奏です。

gela daiauri shatilis asulo



グルジアの伝統弦楽器パンドゥーリ弾き語りで、レズギンカ・リズムが横溢してます。合唱でなくても、こういうシンプルなのも良いです。

Shatilis Asulo



これも素晴らしい。沁みます。そういえば何枚かのグルジア民謡の入ったCDで聞いた覚えがありました。

Kavkaz Mountain Melodies / Кавказские горские мелоды



パンドゥーリのソロ。このビデオのコメントにShatilis asulo.Ingush Gimn.Some Chechen melodies I don't know the name of.とありました。GimnというのはHymnでは。

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2009年12月 2日 (水)

グルジア正教会

そろそろ出エジプト?してカナンへ、と言いながら、依然グルジアに留まっていますが、Advent Georgia Orthodoxと、3つキーワードを入れたら、ようやくグルジア正教会の映像が出てきました。特にアドベント関係ではなさそうですが、まとめてアップしておきます。来館者が撮影したプライベート・ビデオと思われます。グルジアは、隣国のアルメニアと並んで、ヨーロッパのどの国よりも早くキリスト教を国教にした国。ギリシア正教と共通する部分をかなり持っているようです。壮麗な教会内部の装飾や、あの雄大な男声ポリフォニーとも共通した響きが感じられる男声合唱など、素晴らしいと言う他ないです。

Georgia - the biggest orthodox church in this country



別なビデオによるとThe holy trinity church Tbilisi Georgiaとありました。トビリシ聖三位一体教会と訳せるでしょうか。

Georgian Church



極彩色のイコンで埋め尽くされたグルジア正教会。

წმინდაო ღმერთო(საგალობელი)-Tsmindao Gmerto



こちらは素晴らしく美しい映像によるグルジア正教会とグルジアの山河。カスピ海ヨーグルトの故郷です。タイトルはグルジア文字ですが、ちゃんと表示されるのでしょうか。

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2009年12月 1日 (火)

アドベント

アドベント(待降節)は、今年の場合11月29日からだったようです。近頃いつもですが、ブログに費やしている時間がなかなかちゃんと取れないので、今日は取り合えずアドベント関係で上位に上がっていた映像をアップしてみます。グルジア辺りが続いたので、試しにAdvent Georgiaでyoutube検索してみましたが、予想通りアメリカのジョージア関係が目立つようです(笑) 私事ですが、たまたま幼稚園はミッション系に入ったために、教会と言う空間には比較的馴染みがありました。昔の友人には牧師になった人もいます。その後、古いキリスト教やユダヤ教にまで興味を広げながらも、クリスチャンになることはなく現在に至っていますが、その宗教文化には今後も関心を持ち続けるだろうと思います。
この機会に、クリスマス直前だけでなく、アドベントから少し注目してみてはいかがでしょうか。

Night Prayer Part 1 (of 2)



カトリックの教会歌のようです。グレゴリオ聖歌とは言えないのではと思いますが。詩篇を中心に歌っています。0:00 Ringing of the bell 0:22 Opening verse & Penitential rite 1:41 Introductory verses 2:25 Psalm 4 4:03 Psalm 90 6:56 Psalm 133  Night Prayer (Compline) sung by the Benedictine monks of Ampleforth Abbey

Compline at Christ Church (Sponsus: Advent/Christmas)



The Compline Choir of Christ Church (Anglican) in Savannah. The complete DVD "Compline: Singing Good Night to God" is available from Amazon. The DVD also includes a Christmas special.とあります。アメリカのサバナの英国国教会の典礼でしょうか。なかなかに古楽的な趣きのある音楽です。

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