ハヌカーの歌とクレズマー
さて、そうこうする内にアドヴェントもどんどん進みましたので、聖地周辺の音楽巡りに戻ります。この機会に、キリスト教と併せてユダヤ教の方も少し見てみたいと思います。ユダヤ教にとってクリスマスは全く関係のない行事ですが、まるでクリスマスに対抗するかのようにユダヤにはハヌカー(Chanukah)という祭があります。また、春のイースター(復活節)の時期には、ペサハ(過ぎ越しの祭)という重要なユダヤ教の祭があります。ペサハについては、またその頃に取り上げられればと思います。今年のハヌカーは昨日(12/12)のシャバト(安息日)からだったようです。8日間なので、今年の場合は19日日曜まで祝われます。ハヌカーには、楽しくてファンタジックな歌がクリスマス・ソングに負けないくらい?あるように思います。
Chanukah Klezmer Medley, Robin Seletsky clarinet
有名なハヌカー・ソング、スヴィヴォン(「偉大なる奇跡がここで起きた」と言う意味のヘブライ語文句「ネス・ガドール・ハヤー・シャム」の頭文字を四面にあしらったハヌカー用の駒、スヴィヴォンを歌った曲)や、名高いハシディック・ニグンなどがメドレーで演奏されています。KCB(クレズマー・コンサーヴァトリー・バンド)にハヌカーのアルバムがありましたが、その中の曲と重なっていると思います。Robin Seletsky, klezmer clarinet soloist with the Catskill Symphony Orchestra, excerpts from "Chanukah Klezmer Medley" arranged by Edward Marcus & Robin Seletsky
Ocho kandelikas- Eight little candles
Global VillageからCDが出ていたクレズマー・グループのMaxwell Street Klezmer Bandの演奏ですが、イディッシュの方ではなく、スペイン系ユダヤのラディノ語の歌。ハヌカーに灯される9本の燭台ハヌキア(点灯される8本の蝋燭=Ocho kandelikas)を歌った曲。とてもよく知られたセファルディーの歌です。A Hanukkah song from Maxwell Street Klezmer Band sung in ladino: a medieval language which mixes spanish and hebrew. It is used now in sephardic communities
Lich'vod Hachanukkah -Chaim Nachman Bialik - Chanukah song
sung by THE WESTERN WIND.and Fran Avni. Text Chaim Nachman BIALIK.
PS22 Chorus MAOZ TSUR Chanukah Song
最もポピュラーなハヌカーの歌の一つMAOZ TSUR。歌詞はヘブライ語
まちかどメルボルンVol.30 Chanukah in the City
ユダヤ教の年中行事の一つであるハヌカー(Chanukah)は、キリスト教で言うク リスマス時期に行われる祭典です。マカバイ戦争(紀元前168年~紀元前141年)の エルサレム神殿の奪回を記念した祭典で、アンティオコス4世エピファネスと異教徒によ って汚された神殿の清めの祭りでもあります。本来は25日から8日間祝うお祭りで、奉 献の祭り(Feast of Dedication)や光の祭り (Festival of Lights)とも言われています。(以上、このビデオの解説より)
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