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2009年12月12日 (土)

シャヒーディー&パイヴァール

今日もまた前に一度上げた映像ですが、例のオコラの民族音楽CD第一号になったと思われる「ペルシアの音楽 Musique Persane」の一曲目Negah Garm Toのライヴ映像です。このマーフール旋法の余りに美しい楽曲を書いたのは、歌手兼ウード奏者のアブドルワハブ・シャヒーディー自身。こんな魅力的なウード弾き語りのペルシア音楽は、今もって他に聞いたことがありません。ウードはそのルーツの楽器バルバット(ウード、リュート、琵琶の祖先)がイラン起源なのに、そのどちらも現在のペルシア音楽では比較的マイナーな存在で、名の通った演奏家は他にはマンスール・ナリマン(この人はウード専門で、Club du Disque Arabeからソロ・アルバムがありました)とホセイン・ベールズニアー(ダスタン・トリオのバルバット奏者)位しか知りません。しかし数少ないウード奏者の一人であるシャヒーディーの音楽は、魅力的な楽曲と演奏のオリジナリティ、ウードのテクニック、歌唱の全てが最高でした。何よりも、品の良いタハリールがかかったバリトン・ヴォイスには、いつも魅了されます。
マイミクのKさんによると、90年代にベルリンでシャヒーディーとパイヴァール他のライヴがあったとのことですが、Kさんは目当てに訪れたコンサート(オペラ?)と日程がダブっていて、見られなかったそうです。それはそれは残念がっていました。
このビデオは手元に資料がありますが、元の映像自体悪いので、youtubeでは更に見づらくなっています。しかし、少し割れてはいますが、音はそこそこ聞けます。パーソネルはオコラの「ペルシア音楽の巨匠全員集合」的なものではなく、おそらくCALTEX盤の録音と同じメンバーではと思われます。70年代当時の中堅がバックを固めていて、特にパイヴァールのサントゥールは、この曲に不可欠だと思います。この曲、一般のイラン人にとっても馴染み深い様子で、あるイラン料理店に行った際に、たまたま持ち歩いていたウードでこの曲の一節を弾いてみせたら、非常に喜ばれたことがありました。

Abdolvahab Shahidi


Abdolvahab Shahidi

Faramarz Payvar : santur o tanzim

Hassan Nahid : ney

Rahmatollah Badiyi : kamantcheh

Mohammad Esmaili : tonbak

Mahour

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