スクラムバーグのハシディック・ソング
昨日の一本、不思議な映像から思わずカバラーを連想してしまいましたが、彼らとしてはハシディック・ソングとして演奏しているようです。まぁハシディックの根っこはカバラーですから、当たらずとも遠からずでしょう。ジョン・ゾーンのレーベル、ツァディク(Tzadik)から出たTsuker-Zis ("sugarsweet"の意味)の09年のアルバムからの一曲でした。クレズマティクスの二人によるこのデュオは、ニグニーム・プロジェクトの3つ目のユニット。ニグン(母音唱法で歌われるハシッド派の賛歌の一種)の複数形ニグニームを冠しているように、クレズマーのルーツにある「歌」の部分を重点的に掘り下げる試みと考えていいのでしょう。ヘブライ的かつ神秘主義的な部分を深く覗き込んだような興味深い一曲でした。
そこでもう少し同じくフランク・ロンドンとロリン・スクラムバーグのハシディックで探したところ、ライヴ映像がありました。今日のは典型的なハシディック・ソングのイメージです。こちらはタイトルも歌詞もイディッシュ語だと思います。
Tzuker-zis featuring Lorin Sklamberg and Frank London
Tzuker-zis featuring Lorin Sklamberg and Frank London part 2
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