名盤Tendresses et Rage
先週から土日どちらかと書きましたが、土曜がブログお休みデーのようになっています。
今日もイディッシュ関係です。フランスの民族音楽レーベルの名門Ocoraから1985年に出たイディッシュ・ソングの名作Chansons Yiddish - Tendresses et Rage(優しさと狂奔、でしょうか?)で探してみました。クラクフ・ゲットーの有名な写真が非常に印象的なこのアルバムは、2年ほど前に再発されました。こちら 演奏はMoshe Leiser(歌とギター)、Ami Flammer(ヴァイオリン)、Gerard Barreaux(アコーディオン)の三人。モシェ・ライサーの切々とした弾き語りが良いのですが、アミ・フラメールのヴァイオリンも強く印象に残っています。この人、ウェーベルンやエネスコ、ヤナーチェクなどのヴァイオリン・ソナタを収録した盤も見かけましたが、特に有名なのはルイ・マル監督の映画「さよなら子供たち」への出演でしょうか。おどけた様子でサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」を弾いていたのを覚えています。このイディッシュ・アルバムでの演奏は、数あるジューイッシュ・フィドラーの中でも出色のものの一つだと思います。彼らの録音の第2弾YankeleがフランスのOpus111から出てましたが、確か現在は入手不可になっていたようです。
Avreml
上記アルバムの一曲目。一昨日も登場したモルデハイ・ゲビルティヒの作曲です。
Drey Tekhterl (Drie Tachterlech)
同アルバム10曲目。これもゲビルティヒ作品でした。
Oyfn veg - chanson yiddish
こちらは3曲目。これもイディッシュ・ソングらしい哀感に溢れる曲。
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