Pitchu li shaarei tzedeck テヒリーム118
またもや睡魔のため日付を跨いでしまいました(^^; 今日もカルリバッハの歌ですが、Pitchu li shaarei tzedeck(ピスフー・リー・シャアレイ・ツェデク)はCDで言えば米VanguardのAt the Vilage Gateの一曲目に入っていました。1963年のライヴで、若い頃のカルリバッハの歌唱には、赤く燃え盛るようなパッションを感じます。とても素晴らしい録音でしたが、大分前の盤のため入手難になっていると思います。
ライナーノーツによると、曲名の英訳はOpen the Gateで、歌詞はOpen the Gate of Righteousness. I long to enter and give thanks. (Psalm118:14)となっています。旧約聖書の詩篇第118編の14節ということになりますが、新共同訳で見てみると19節に該当するようです。その部分は以下の通りです。
「正義の城門を開け、わたしは入って主に感謝しよう」
詩篇と言えば、例えばミニマル・ミュージックの作曲家スティーヴ・ライヒのテヒリーム(ヘブライ語で詩篇の意味)が一般にはよく知られているかも知れません。ライヒとカルリバッハ、表現は違っても、詩篇に歌われた古代ヘブライの「熱き心」を今に伝えている点では通じる所はあると思います。因みにライヒのテヒリームのテキストは、詩篇の19、34、18、150の4編からでした。
カルリバッハの歌はハシディズムの歌ですが、面白いことにゴスペルの合唱団が歌っているクリップが併せて見つかりました。どういう繋がりがあるのか、またいつか調べてみたくなりました。一緒にアップしておきます。
Rabbi Shlomo Carlebach - Pitchu li shaarei tzedeck
途中までで、上記ライヴよりライトなアレンジですが、カルリバッハ自身の歌唱で。
Gospel - Pitchu Li
Hebrew Tfillot .. by everyone トゥフィロットと言うのは「祈り」(トゥフィラー)の複数形。そのままヘブライ語で歌っています。これは驚きの一本。
Moshav Band Knitting Factory 6/21/07 Pitchu Li
何とNYアヴァンギャルド・シーンの殿堂、ニッティング・ファクトリーでも歌われていました。しかしオリエンタル・アレンジになっていて、元の旋律は留めてないように聞こえます。モシャヴ・バンドという名ですからJZツァディク界隈のグループでしょうか? Amazing heartfelt rendition of the Carlebach classic. Powerful Chassidic anecdote intro incredibly prescient for these times in the world.
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