ファイドマンの絶品ニグン+フィギュアのタジク曲
今日はどうしても異なるジャンルを2つ上げたいので、ややこしいタイトルになっております(笑)
まずは、先日アップしたギオラ・ファイドマンのクレズマー・クラリネットが好評でしたので、もう一曲名演を上げておきます。この曲は典型的なハシディック・ニグンで、例のヤリボンの入ったアルバム「Jewish Soul Music」(Hed Arzi)の冒頭を飾っていました。この曲は、1994年に東京FMのトランスワールドミュージックウェイズに私が出演した際に番組オープニングにかけた曲です。HPのプロフィールに日付を書いております。このyoutubeは上記CDとは違ったフレージングで吹いていますが、最近の演奏なのでしょう。相変わらず肺腑を抉るようなソウルフルな演奏です。
2本目は、バンクーバーオリンピックの女子フィギュア(フリー)を見ていて偶然耳にしましたが、大分前(08年夏前後の中央アジアを廻っていた頃)に当ブログで取り上げたタジク族の曲でした。滑っていたのは中国の劉艶で、「中国の伝統曲」と紹介されていたと思います。しかし、この曲はウイグル自治区西部のタジク族が多く住むタシュクルガンなど、パミール東麓で歌われていた民謡だったと思います。漢民族以外の歌が中国の民謡のように紹介されていたのには少々違和感を覚えましたが、そのエキゾチックなメロディを久々に聞いて懐かしくなりました。この西方の民謡が中国で歌謡化したという経緯だったように思います。オリンピックで使われるくらいですから、相当ポピュラーなのでしょう。
そして末筆ながら、真央ちゃんは惜しかったですね。あの点で銀とは、レベルが上がったものです。ソチ五輪に期待しましょう。(ソチは07年末頃に特集した北カフカスのアディゲの近く。この辺には興味大有りですから、また後日特集したいと思います(笑))
Giora Feidman - The Happy Nigun
Tajik / Han Chinese Song - Why are the Flowers So Red
最後に出てくるのが元のタジク民謡版。この女性の伸びやかな歌声は何度聞いても最高です。
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