ラビ・シュロモ・カルリバッハ
一昨日出てきたラビ・シュロモ・カルリバッハは、ハシディック・フォーク・ソングの名曲を沢山残した人で、ヘブライ語を学んだことのある方の中には、彼の歌を耳にされたり歌ったこともある方が多いかと思います。「スィンギング・ラビ」(歌うラビ)の異名を取るほどだったそうです。Hed Arziからのベストでは、「ヴェハエル・エイネイヌ」(「照らせ、我らの瞳を汝の律法に」)、「ヴォイー・ベシャローム」、「レマアン・アハイ・ヴェレアイ」(「我が兄弟と我が友のために」、惜別の歌としても歌われる曲 詩編122編より)、「オッド・イシャマー」(「ユダの町々に再び聞かれるだろう」、結婚式の歌 エレミア書33章より)、「アディール・フー」(過ぎ越しの祭の歌)、「キ・ミツィオン」(イザヤ書2章より)、「ウヴァウ・ハオヴディーム」(イザヤ書27章)等が収録されていました。私自身、90年代の前半に通ったヘブライ語教室で、彼の歌を随分歌ったものです。今でも暗記している歌が何曲かある位に、当時かなり彼の歌の世界に魅了されました。
最初はその独特なフォークスタイルに戸惑いを覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、その宗教的な歌詞とニグン(メロディー)の一体となった歌は、ユダヤ人以外にも感動を呼び起こすものだと思います。クレズマーの音楽家では、アンディ・スタットマンがよくカルリバッハの曲を演奏していました。いつもキパを被っているような宗教的な人だからだろうと思います。
今日は何曲かカルリバッハ自身のライヴ映像を中心に選んでみました。
Carlebach at AECOM 1989
上記の「レマアン・アハイ・ヴェレアイ」を歌っています。This is a concert I did with Shlomo Carlebach at Albert Einstein College of Medicine's Robbins Auditorium in February 1989. He performed with my band Kabbalah. I'm the guy on the bass
Shlomo Carlebach Boi B'Shalom 1973
上記の「ヴォイー・ベシャローム」。歌詞の出典は不明ですが、これも聖書でしょうか。Shlomo Carlebach singing Boi B'Shalom 1973 in Israel
Carlebach Singing in Public
短いですが、上記の「オッド・イシャマー」。結婚式での演奏のようです。
Reb Shlomo Carlebach -The Last Seder In The Warsaw Ghetto
A heart wrenching story about a Jewish boy who asks his father Ma Nishtanah" at The Last seder in the Warsaw ghetto, by our holy tzadik R' shlomo Carlebach Zt'l.
| 固定リンク
「ハシディック」カテゴリの記事
- ハヴァ・ナギラ(2021.10.27)
- Lost Jewish Music of Transylvania再び(2020.06.05)
- ムジカーシュの 「トランシルヴァニアの失われたユダヤ音楽」(2017.04.21)
- Tzave Yechouois Yaakov(2016.12.01)
- カルリバッハのハヴァ・ナギラとコル・ニドレイ(2016.11.29)
コメント