ニグンを取り入れたクラシック作品 ブロッホ
ハシディック・ソングを色々見てきましたが、余りに多くてきりがないのでこの辺にしておきます。若干ですが西洋のクラシックにニグンなどのユダヤ教宗教歌を題材にした作品があります。アルノルト・シェーンベルク、エルネスト・ブロッホ、クルト・ワイル、スティーヴ・ライヒなど、やはりユダヤ系作曲家が多いですが、中には先日出てきたマックス・ブルッフのような人もいます。
最近クラシックのネット・ラジオ、オッターヴァで、バール・シェム(正しくはバアル・シェム)の第3曲目シムハト・トラー(正しくはスィムハット・トーラー)がよくかかっていたり、ドイツ・グラモフォンでもクレズマーがらみの作品(オズヴァルド・ゴリジョフ(ゴリホフ)作曲)が出てきていますが、面白い現象だなぁと思って聞いています。少しこちら方面盛り上がってきているのでしょうか。80年代の終わり頃だったか、ソニーからシェーンベルクのコル・ニドレなどの合唱作品(ピエール・ブーレーズ指揮)、Koch Schwannからクルト・ワイルのキドゥーシュ(ユダヤ教の葡萄酒を讃える祈祷歌)などの合唱作品を収めたCDが出た頃、謎解きめいたユダヤ関連音源探しに熱中した時期がありました。オペラや一般のクラシックの棚に、ジャン・ピアースやリチャード・タッカーのカントール・アルバム、そしてキドゥーシュ、コル・ニドレなどのヘブライ語を見つけ出しては、一人喜んだものです(笑)
M.Rostropovich - Bloch Schelomo (1)
ブロッホと言えば、やはり一番有名なのはこのチェロと管弦楽のためのシェロモ(ソロモンの意味)です。ロストロポーヴィチとバーンスタイン指揮の極めつけの名演で。
Ivry Gitlis - Bloch 'Nigun' - Baal Shem Suite
組曲「バアル・シェム」からニグン。ヴァイオリンの鬼才イヴリ・ギトリスの演奏。
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