四季~春
今日はちょっと気分を変えて寄り道してみます。「日曜に弦楽合奏の本番云々」と先日書きましたので、いきなりですが、ヴィヴァルディの四季です。弾いたのは一番有名な「春」から、第1&3楽章。皆さん、中学の音楽の時間に聞いた記憶がおありかと思います。この曲、1楽章は鳥の囀り、小川のせせらぎから、突然の稲妻など、一種の描写音楽になっています。一方、3楽章がイメージしているのはバグパイプで、チェロがドローンを弾く上でヴァイオリンが12/8拍子の旋律を奏でます。バグパイプのドローンは切れ目がありませんが、チェロでは弓を返さなくてはいけないので、どこで返すかが思案所でした。後半では結構ポリフォニックな展開になって、チェロもなかなかに難しい箇所があります。
実は2月の練習の最中に左手の3の指(薬指)を痛めまして(1楽章に一箇所だけ難所あり)、出場が危ぶまれましたが、どうしてもソロ・ヴァイオリンとの掛け合いの部分を弾かざるを得なくなったので、万全でないながらも出演し何とか弾き終えました。普段もう少し練習する時間が取れていれば、指を痛めることもなかったのにと、後悔することもしきりでした。しかし、弾いてみると色々聞いてるだけでは分らない発見もありました。
クラシックには、このように民族音楽的側面から見ても面白い曲が少なからずあります。古典派のレントラーなど、今では廃れてしまった舞曲も、いずれ実例入りで取り上げられたらと思います。
Vivaldi Spring Quatro Stagioni
この一本で1~3楽章まで入っています。なかなかいい演奏で、かなり参考になりました。プリンシパルのJózsef Lendvayは暗譜で弾いていますが、ロマの若手名手にとって、この位は朝飯前なのでしょう。
József Lendvay - Monti: Csárdás
上のビデオでプリンシパルを弾いていたヨーゼフ・レンドヴァイによるモンティのチャールダッシュ。大変にエキサイティングな演奏です。彼は巨匠ユーディ・メニューインやイダ・ヘンデルにも教わっていて、使用楽器は1693年製ストラディヴァリウス/エクス・リースだとか。凄すぎです。
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