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2010年3月 2日 (火)

「アダマー・アダマティ」と「シェデマティ」

今日もエステル・オファリームの歌ですが、有名な「ハユー・レイロット」や「ライラ・ライラ」は明日に回して、とてもレアな映像から。2曲とも、60年代にコンビを組んで当時夫婦関係にあったアビ(ギターと歌)とのデュエットです。この2曲はドゥダイームという男性デュオのLP で80年頃に初めて聞いた曲でした。初のユダヤ音楽体験盤でしたので、その中で特に印象に残っていた2曲の映像が見つかって嬉しい限りです。この辺りも彼女が歌っていたとは驚きましたが、イスラエルへの移民の2世3世に当たるサブラ世代としては当然なのかも。その位有名な歌なのでしょう。曲の日本語解説は、上記LP「イスラエル~さすらいの大地にうたう憂愁の歌」(日本フォノグラム 1975)の江波戸昭氏の解説の引用です。サブラとは元々「サボテン」の意味で、棘とは対照的に果肉は甘いサボテンと同様に「近づきがたいけど、中身はフレンドリー」なイスラエル生まれの人を喩えた表現です。

Photo

Esther & Abi Ofarim  「わが大地」(Adama Admati)

Singing Adama Admati in Holland in 1964
イスラエルの農村と言うと、徹底した共同生産・生活の形態をとるキブツの名が有名だが、そのキブツはこの国の農村の1/3ほどの数で、後はより個人的色彩の強いモシャーヴなどの形態が多い。この歌はそのような農場で働くイスラエルの農民の“ミルクと蜜の国”をめざしての生産活動から生まれた歌である。「わが大地よ、私の生ある限りの安らぎよ。大いなる幻影がこの荒れ果てた地に湧き上がったのだ。・・・・さあ踊ろう。輪になって踊ろう。・・・・」と、この国の代表的な民族舞踊である、バルカン系のホラ(ルーマニアのホラ、ブルガリアのホロ、ユーゴのコロに当たる)のリズムに乗って軽快に歌っている。

Esther & Abi Ofarim  「私の畑」(Shedemati)

Shedemati - (My Field)
Color Gala - The first color TV transmission in Germany, 1967
ギターの胴を打楽器的に叩きながら歌う朗詠調の、古代ユダヤ的旋律を感じさせる歌である。ブロッホの作品を聞くようでもある。「涙して、私は夜明けに種子をまいた。農夫の祈りをこめて。私の畑は露でかわきをしずめ、日の光を浴びて作物を育てる。鎌で刈り取り、みのりを集めよう。」

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