Barbara Furtuna
昨日の3本目では余りの凄惨さに衝撃を受けました。キリストの受難に関する音楽と言えば、スペインのサエタも思い出しますが、その遥か上を行く生々しさ。コルシカの歌がその重さに吊り合っているのかどうかは不明です。「パッション」はまだ見てなかったので、何とか勇気を振り絞って今度見てみようかと思います。
さて今日は現在のコルシカで最も評価が高いと思われるグループ、バルバラ・フルトゥナの演奏です。前にバルバラ・フォルトゥナと書きましたが、フルトゥナが正しそうです。オーソドックスなコルシカのポリフォニーと、広く地中海世界の音楽を視野に入れた演奏など、興味深い映像が色々あります。仏Buda盤の解説には「若手の4人組によるコルシカの宗教的ポリフォニー。壮麗で古風な面も保ちながら、地中海の明朗な歌謡性を持った魅力的なコーラスを聴かせます。愛の歌はギター伴奏付き独唱。」と書きました。確かにその通りと思います。
BARBARA FURTUNA
これはコルシカの教会音楽でしょう。美しいですねぇ。FESTIVAL UNIKALO belin beliet, le 9 juillet 2009 barbara fortunaと解説にある通り、去年の演奏。サイズが大きいものしかないので、少し右がはみ出してしまいます。
barbara furtuna
これは仏Harmonia Mundi盤などで昔からお馴染の、最もオーソドックスなコルシカ・ポリフォニーのイメージ。
Constantinople/Barbara Furtuna : lettera a mamma
何とイランのセタール(左から2番目)とトンバク(右端)との共演。更にヴィオラ・ダ・ガンバ(左端)も入っています。この3人はカナダのエスニック・グループ、コンスタンティノープルのメンバーのようです。名前から判断するとアルメニア系、ギリシア系、フランス系の混成グループでしょうか。
Constantinople / Barbara Furtuna : Sottu a lu Ponte
Constantinople/Barbara Furtuna
Live in Montreal- November 3 2008
Salle Pierre-Mercure
www.constantinople.ca
www.barbara-furtuna.fr
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コメント
私も『パッション』は観ていません(笑)
コルシカン・ポリフォニーと言えば、短絡的にガトリフの撮ったイ・ムヴリーニを思い出します(知識が浅はかで申し訳ないです)。
バルバラ・フルトゥナは、美しいですね!
そして、セタールとトンバクとの共演、こんなライブに出逢えたら幸せの一言です。
投稿: mitra | 2010年9月10日 (金) 20時59分
>mitra様
私はガトリフのイ・ムヴリニの映画も見てません。何と言うタイトルでしょうか。
セタールとトンバクのスタイルは、日本でもアリザーデさんの02年の来日で見られましたが、コルシカのポリフォニーと合わせるとは驚きです。
投稿: Homayun | 2010年9月11日 (土) 21時39分