« Le Cantu in paghjella profane et liturgique de Corse de tradition orale | トップページ | I Muvrini »

2010年4月21日 (水)

Barbara Furtuna

昨日の3本目では余りの凄惨さに衝撃を受けました。キリストの受難に関する音楽と言えば、スペインのサエタも思い出しますが、その遥か上を行く生々しさ。コルシカの歌がその重さに吊り合っているのかどうかは不明です。「パッション」はまだ見てなかったので、何とか勇気を振り絞って今度見てみようかと思います。
さて今日は現在のコルシカで最も評価が高いと思われるグループ、バルバラ・フルトゥナの演奏です。前にバルバラ・フォルトゥナと書きましたが、フルトゥナが正しそうです。オーソドックスなコルシカのポリフォニーと、広く地中海世界の音楽を視野に入れた演奏など、興味深い映像が色々あります。仏Buda盤の解説には「若手の4人組によるコルシカの宗教的ポリフォニー。壮麗で古風な面も保ちながら、地中海の明朗な歌謡性を持った魅力的なコーラスを聴かせます。愛の歌はギター伴奏付き独唱。」と書きました。確かにその通りと思います。

BARBARA FURTUNA



これはコルシカの教会音楽でしょう。美しいですねぇ。FESTIVAL UNIKALO belin beliet, le 9 juillet 2009 barbara fortunaと解説にある通り、去年の演奏。サイズが大きいものしかないので、少し右がはみ出してしまいます。

barbara furtuna



これは仏Harmonia Mundi盤などで昔からお馴染の、最もオーソドックスなコルシカ・ポリフォニーのイメージ。

Constantinople/Barbara Furtuna : lettera a mamma



何とイランのセタール(左から2番目)とトンバク(右端)との共演。更にヴィオラ・ダ・ガンバ(左端)も入っています。この3人はカナダのエスニック・グループ、コンスタンティノープルのメンバーのようです。名前から判断するとアルメニア系、ギリシア系、フランス系の混成グループでしょうか。

Constantinople / Barbara Furtuna : Sottu a lu Ponte



Constantinople/Barbara Furtuna

Live in Montreal- November 3 2008

Salle Pierre-Mercure

www.constantinople.ca

www.barbara-furtuna.fr

|

« Le Cantu in paghjella profane et liturgique de Corse de tradition orale | トップページ | I Muvrini »

地中海」カテゴリの記事

コメント

私も『パッション』は観ていません(笑)
コルシカン・ポリフォニーと言えば、短絡的にガトリフの撮ったイ・ムヴリーニを思い出します(知識が浅はかで申し訳ないです)。
バルバラ・フルトゥナは、美しいですね!
そして、セタールとトンバクとの共演、こんなライブに出逢えたら幸せの一言です。

投稿: mitra | 2010年9月10日 (金) 20時59分

>mitra様
私はガトリフのイ・ムヴリニの映画も見てません。何と言うタイトルでしょうか。
セタールとトンバクのスタイルは、日本でもアリザーデさんの02年の来日で見られましたが、コルシカのポリフォニーと合わせるとは驚きです。

投稿: Homayun | 2010年9月11日 (土) 21時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Barbara Furtuna:

« Le Cantu in paghjella profane et liturgique de Corse de tradition orale | トップページ | I Muvrini »