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2010年4月

2010年4月30日 (金)

風光明媚なサルディニア

今回はギリシア正教の合唱との類似性を追っての地中海合唱の旅でしたので、この辺で中東の方に戻りたいと思います。その前にサルディニアとはこんな所ということで、数本アップしておきます。地中海合唱と言えば、コルシカの男声合唱に似たコーラスがイタリアのジェノヴァやニースにありますが、この辺りまではyoutubeもなかなか見つかりません。何度か書きましたが、多声部だからと言って安易に「ポリフォニー」と呼んでしまう傾向は、どうかなと前々から思っていました。西洋音楽の対位法的な音楽が真のポリフォニーだろうと思っているからですが、これは少々厳格すぎる考えなのでしょうか。
そんな話はさて置いて、、、一まずアイスランドの噴火も落ち着いたようで、我々のような輸入関係は一安心でしょう。今週は好天のGWになりそうです。

Why Sardinia, Italy

No Reservations - Sardinia Part 1 of 5

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2010年4月29日 (木)

Elena LeddaとGesuino Deiana

サルディニアのトラッドの方に目を向けてみると、女性歌手ではエレーナ・レッダがよく知られていると思います。90年頃に出たキングのユーロポップのシリーズに入っていた歌手と言えば、思い当たる人もいらっしゃるのでは。地中海の歌姫という形容がぴったりの歌手です。
一方、ギタリストのジェスイノ・デイアナ(おそらくこんな表記が近いのでは)は、ラウネッダや男声合唱(テノーレス)などの特徴を自らのギター・ソロに反映させて演奏するユニークな音楽家。97年頃に出たRealWorld盤は印象的な一枚でした。サルディニアの音源情報はこちら テノーレス関係の入荷が最近ないのは残念です。

Elena Ledda - Is arrosas (1984)

このエレーナ・レッダの伴奏のギターもGesuino Deianaに似ていますが、どうなのでしょうか。この歌唱などは、イタリアと言うより、ギリシアのクレタ島辺りの音楽に似た雰囲気です。

WOMADAdelaidE 1996 OnE

Gesuino Deianaのギターソロ。本当にテノーレスやラウネッダスの音を髣髴とさせるプレイです。

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2010年4月28日 (水)

ラウネッダ

サルディニアのラウネッダですが、もっとよく見える映像を探してみました。若手名人の記録と思しきこの2本をよく見ると、確かに息継ぎをせずに循環呼吸(鼻から息を吸って口から吐くのを継続)で吹いているのが分ります。ラウネッダは3本組で、音が動くのは上の2本が中心、低い音の一本はドローンのように見えます。継ぎ目のない音はバグパイプと似ていますが、低音が豊かなバグパイプに比べて、ラウネッダは音が高いと思います。バグパイプは皮袋に息を吹き込んで、それを手で押さえて笛を鳴らすので、ブレスも自由に出来るのだろうと思いますが、ラウネッダは純粋に循環呼吸で演奏していて、見ているこちらも苦しくなってきそうです(笑)。しかし、苦しさを乗り越えて発音されるそのトランシーなまでの明るい高音は、地中海音楽の華の一つと言えるのでは。このタイプの息継ぎしない組笛ですが、他にはラジャスタン(西インド)のランガの笛が比較的知られていると思います。余談ですが一本目の演奏風景を見て、ディジー・ガレスピーを思い出しました(笑)

Giancarlo Seu - Fiuda bagadia

Giancarlo Seu sonat is launeddas a fiuda bagadia. Giancarlo Seu plays the launeddas in a "fiuda bagadia"

Sonada a cuncordia

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2010年4月27日 (火)

サルディニアの踊りとラウネッダ

サルディニアの踊りもちょっと見ておこうかと思います。映像のように、男女入り混じった輪舞で踊られることが多いのでしょうか。テノーレスの歌に合わせた細かいステップが面白いです。どうやらテノーレスの歌はラウネッダの模倣のようですが、コルシカの合唱がポリフォニー色が強いのに対し(各パートの独立性が高い)、サルディニアはホモフォニー寄りと見て良いのかも知れません。つぶやくような独唱とドローンのように動く他のパートは、一応主従の関係になっていますが、面白いのは従の方が目立つ点。平行5度音程でしょうか。これが強烈な印象の元だと思います。確かにラウネッダに似ています。

Orgosolo: Ballo Sardo SARDINIEN

Balli Sardi

バッロとかバッリというのはイタリア語で伝統舞踊のこと。アコーディオンと一緒に口琴が大活躍。

Launeddas

組笛ラウネッダの三重奏。この音がサルディニアらしさの元なのでは。

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2010年4月26日 (月)

サルディニアのTenores di Bitti

イタリアの西に戻りまして、コルシカの南に位置するサルディニア島(サルジニア、サルデーニャとも)の伝統音楽では、男声合唱や循環呼吸で吹くラウネッダがまずよく知られています。4人で驚異的な歌声を聞かせるコーラスは凄まじいものがあります。最初は何なんだこのコード進行は!と本当に驚いたものです。数あるグループの中でも、何枚かの欧米盤(Real WorldやNew Tone)が出ていたTenores di Bitti(テノーレス・ディ・ビッティ)は、特に有名なグループ。確か故フランク・ザッパも絶賛していたというコメントを見かけたことがあります。彼も同じイタリア系ですから(シーク・ヤブーティなどではアラブのベドウィンと見間違いましたが(笑))、よりストレートにびしびし来るものがあったのでしょう。コルシカのポリフォニーとの違いと類似点など、興味深い探りどころが色々ありそうです。4つのパートは、上からボーゲ、メサ・ボーゲ、コントラ、バッスと名付けられています。

Tenores di Bitti "Mialinu Pira" in Beograd Serbia with Bilja

Tenores di Bitti "Mialinu Pira" in San Paolo (Brazil) 1

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2010年4月25日 (日)

ダルマチアの美観とクラパ歌謡

もう一日クロアチアのKlapa Cambi関係を見てみます。ダルマチアのドゥブロヴニクの辺りの美しい景色はつとに有名で、確か世界遺産にもなっていたと思います。クロアチアはカトリックが多いようなので、クラパ歌謡もそちらの伝統が入っているのかも知れませんが、バスの豊かな響きはギリシア正教の音楽の影響をどうしても感じさせるものです。アドリア海を通してイタリアとの交易が盛んで、一時はヴェネツィア共和国領だったとのこと。この歌声の明るさも頷けます。スラブなのにイタリア風な、小粋で情熱的な歌唱です。ディナール・アルプスとダルマチア海岸の美観を絶妙に表現している合唱音楽と言えるでしょう。

Klapa Cambi: Od zlata su prami tvoji

DALMATINO, POVIŠĆU PRITRUJENA

Klapa Cambi - Dotakni me usnama

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2010年4月23日 (金)

クラパ・カンビのリパ・モヤ (Croatia)

そろそろコルシカを後に南のサルディニアに移りたいと思いますが、明日はブログお休みデーですので、今日は地中海周辺で他の男性合唱を見てみたいと思います。クラパ・カンビ(正確にはクラパ・ツァムビかも?)は、イタリアを挟んでコルシカとは反対側のクロアチアのグループです。以下英ARC盤の当店解説より。

クロアチアの歌~ダルマチア海岸のKlapa歌謡
クラパ・カンビ、クラパ・イェルサ
アドリア海に面したダルマチア地方の無伴奏男声合唱の代表的な2グループの演奏。イタリア風な明るいダンディズムとスラヴ系の言葉の響きのブレンドが何とも面白い。時の流れと女性の美しさを歌ったLipa Mojaは耳に付いて離れない名曲。

今日はそのリパ・モヤという曲で探してみた所、youtubeにもしっかりありました。確かに会場にはクロアチア美人が目立つように思います。90年代に近くであの酸鼻を極める戦火があったとは信じられない程、歌は明るくのびやかな雰囲気。音楽的にはコルシカやサルディニアほど複雑でも古風でもないですが、このダンディーな歌には忘れられない魅力があります。

Lipa moja - klapa Cambi - Proglašenje pobjednika FDK 2000

KLAPA CAMBI 2001 - 01 - Lipa moja

これは上記の英ARC盤の音源でしょう。

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2010年4月22日 (木)

I Muvrini

次は80年代から活躍していて、CDもかなり出ているイ・ムヴリニです。コルシカのポリフォニーの代表グループです。一本目のテッラ(おそらく「大地」の意味)の歌唱は特に素晴らしいです。彼らは3本目にあるように、トニ・ガトリフ監督の映画に出ていたようですが、これは今回初めて知りました。ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークス初め、ジプシー(ロマ)の文化を広く知らしめたガトリフが、コルシカ音楽も撮っていたとは。更にはスティング(元ポリスのヴォーカル)との共演ビデオもありました。

I Muvrini - Terra

I Muvrini - Requiem

レクイエム(死者のためのミサ曲)と言えば、モーツァルトなどの悲しい曲調を思い浮かべ勝ちですが、ここで聞く限りコルシカのレクイエムは明るく朗らか。フォーレのレクイエムにも天国的な明るい曲(終曲のアニュス・デイあたり)がありましたが、もしかしたらこれもアニュス・デイでしょうか。

I Muvrini 'Terra Corsa' (Tony Gatlif, 2002)

トニ・ガトリフの「コルシカの地」と題する映画?の一こまのようです。

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2010年4月21日 (水)

Barbara Furtuna

昨日の3本目では余りの凄惨さに衝撃を受けました。キリストの受難に関する音楽と言えば、スペインのサエタも思い出しますが、その遥か上を行く生々しさ。コルシカの歌がその重さに吊り合っているのかどうかは不明です。「パッション」はまだ見てなかったので、何とか勇気を振り絞って今度見てみようかと思います。
さて今日は現在のコルシカで最も評価が高いと思われるグループ、バルバラ・フルトゥナの演奏です。前にバルバラ・フォルトゥナと書きましたが、フルトゥナが正しそうです。オーソドックスなコルシカのポリフォニーと、広く地中海世界の音楽を視野に入れた演奏など、興味深い映像が色々あります。仏Buda盤の解説には「若手の4人組によるコルシカの宗教的ポリフォニー。壮麗で古風な面も保ちながら、地中海の明朗な歌謡性を持った魅力的なコーラスを聴かせます。愛の歌はギター伴奏付き独唱。」と書きました。確かにその通りと思います。

BARBARA FURTUNA

これはコルシカの教会音楽でしょう。美しいですねぇ。FESTIVAL UNIKALO belin beliet, le 9 juillet 2009 barbara fortunaと解説にある通り、去年の演奏。サイズが大きいものしかないので、少し右がはみ出してしまいます。

barbara furtuna

これは仏Harmonia Mundi盤などで昔からお馴染の、最もオーソドックスなコルシカ・ポリフォニーのイメージ。

Constantinople/Barbara Furtuna : lettera a mamma

何とイランのセタール(左から2番目)とトンバク(右端)との共演。更にヴィオラ・ダ・ガンバ(左端)も入っています。この3人はカナダのエスニック・グループ、コンスタンティノープルのメンバーのようです。名前から判断するとアルメニア系、ギリシア系、フランス系の混成グループでしょうか。

Constantinople / Barbara Furtuna : Sottu a lu Ponte

Constantinople/Barbara Furtuna
Live in Montreal- November 3 2008
Salle Pierre-Mercure
www.constantinople.ca
www.barbara-furtuna.fr

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2010年4月20日 (火)

Le Cantu in paghjella profane et liturgique de Corse de tradition orale

ここ数日コルシカの合唱を中心に見ていますが、今日は長いフランス語のタイトルになっています。これは一本目のタイトルそのままで、コルシカ語も入っていますが、和訳するなら「コルシカの世俗歌と宗教歌の口承伝統パグジェッラの歌唱」となるでしょうか。paghjella(パジェッラとも聞こえます)というのは、16日にはグループ名で出てきましたが、本来はコルシカの伝統的な男声合唱自体を指しているようです。30分を越える長いユネスコのドキュメンタリー映像で、素晴らしい合唱シーンが前半に出てきます。フランス語ですが、その背景を知るには格好のビデオのようです。

Le Cantu in paghjella profane et liturgique de Corse de tradition orale

http://www.unesco.org/culture/ich/USL/00315

Le chant polyphonique géorgien

リンクに上がっていたので、コルシカの合唱が影響を受けたと言われるグルジアの合唱の映像を一本入れておきます。グルジア音楽についてはコーカサス枠で以前取り上げましたので、併せてどうぞ。

a filetta u lamentu di ghjesu corsica

3日連続ですが、「キリストの受難のうた」のコルシカ男声合唱版です。キーは違いますが、確かに一昨日の女声合唱版、昨日のサヴィナ・ヤナトゥ版と同じ歌です。キリストの受難の映像は、MEL GIBSONの映画"la passion du Christ"(直訳は「キリストの受難」 邦題は「パッション」)から。物議を醸した映画の目を背けたくなるような凄惨な映像には言葉を無くします。コルシカの歌にここまで悲痛な内容が秘められているのかどうかは不明ですが。
"U lamentu di Ghjesù"
. groupe A FILETTA
album : A'u visu di tanti. 1989
studio RICORDU
parole: Casalonga T.
musique: Marcotorchini / Acquaviva N / Mambrini R

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2010年4月19日 (月)

Savina Yannatouのコルシカの歌

ちょっとギリシアに寄ります。この国の歌姫にSavina Yannatouという人がいます。サヴィナ・ヤナトゥという表記が一番通用していると思います。彼女はギリシア歌謡の大御所マノス・ハジダキスの歌や自作曲集、更にはセファルディー民謡まで、環地中海の音楽を俯瞰するような広範囲なジャンルで素晴らしい歌声を聞かせてきた人です。いくつかのアルバムでの儚げなリリシズムも何とも言えない魅力でした。
ヤナトゥの歌った「U Lamentu Di Ghjiesu」という曲が昨日の3本目の「Lamentu a ghjesu / キリスト受難のうた」のリンクから見つかりました。Ghjiesuは同じく「イエス」のことだと思います。実に変った綴りですが、コルシカ語の特徴がよく出ています。ラメントはそのままなら哀歌でしょうが、ここでは受難(死)の意味合いを含んでいるようです。今日のビデオの解説に、確かにコルシカの歌であると表記がありました。ポリフォニーとは一味違う叙情性を感じ取れる歌唱だと思います。音源情報

Savina Yannatou - U Lamentu Di Ghjiesu

Savina Yannatou & Primavera En Salonico
"U Lamentu Di Ghjiesu", from Corsica
"Virgin Maries Of The World" (1999)
Σαβίνα Γιαννάτου & Primavera En Salonico
"Παναγιές Του Κόσμου" (1999)

Savina Yannatou - Nani Nani

おまけで一本、セファルディー(スペイン系ユダヤ)民謡のナニ・ナニ。
Savina Yannatou & Primavera En Salonico
"Nani Nani", Sephardic Song
"Spring In Salonica" (1995)

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2010年4月18日 (日)

TAVAGNAとDonninsulana Polyphonic Voice

一昨日のPaghjellaがとても素晴らしかったので、コルシカのポリフォニーをもう少し追ってみたいと思います。今日は男声のタヴァーニャと女声のDonninsulana Polyphonic Voice。前者はオムニバス含め何点かCDも出ていたグループだと思います。カトリックのミサ曲の範疇に入る曲が多そうですが、威厳のある立派な合唱を聞かせてくれます。いつも思うことですが、フレーズ毎の終止の和音に、一番コルシカ合唱の特徴が出ているように思います。
一転して女声合唱のDonninsulana Polyphonic Voiceは、92年のフェスティヴァル・コンダ・ロータ(カンバセーション)に出ていた時の映像のようです。エクトル・ザズーがプロデュース、坂本龍一がピアノで参加したことでも話題になった91年のLes Nouvelles Polyphonies Corses(「コルシカの新しいポリフォニー」 Philips France)のリリースから間もない頃で、その勢いで来日となったのでしょうか。当時このアルバムは本当に飛ぶように売れていたのを思い出します。ここでは独唱中心で、ghjesu(イエス)の受難を歌っているようです。

TAVAGNA en concert - Lamentu di una minnana

Concert en l'église de Talasani, le 28 juillet 2008

TAVAGNA en concert - Kyrie Eleison

グレゴリオ聖歌以来、カトリックのミサ曲やレクイエム(死者のためのミサ曲)のほとんどに出てくる、キリエ・エレイソンのコルシカ版。

Donninsulana Polyphonic Voice / Lamentu a ghjesu / キリスト受難のうた

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2010年4月16日 (金)

Paghjellaの絶唱

コルシカのコーラス・グループでは、イ・ムヴリニとかバルバラ・フォルトゥナなどが海外でも名が通っていると思います。それぞれ現地盤含め色々CDも出ていました。音源情報
今日はまた別なグループですが、Paghjellaという男性のトリオ。彼らについては今回初めて知りましたが、実に素晴らしい歌唱を聞かせます。コルシカ男性合唱のパートは、テノーレ、セグンダ、バッサ、テルツァの4部が基本ですが、一つ欠けて3人で歌っているところはユニークなのでは。教会らしき場所で歌われている通り、おそらく宗教歌の伝承でしょう。教会歌はコルシカ・ポリフォニーの中心的レパートリーです。
多分若手に入るのではと思いますが、彼らの歌唱はこれぞ正調!と言えそうな、上記2グループよりも荒々しく古風に思える歌唱を聞かせてくれます。自分の声をよく聞こえるようにするためでしょうか、鶴田浩二のように手を耳にかざしているのが面白いです。

Paghjella. "Tanti passi..."

Paghjella. Vuleria chi la mio voce.

Paghjella. Tanti suspiri.

paghjella

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2010年4月15日 (木)

コルシカ・トレッキング

コルシカと言えば、ナポレオンが生まれた島として有名。ポリフォニーよりもまずそれでしょう。現在はフランス領ですが、コルシカ語はイタリア語の方言と見て良いようです。名前の綴りにもはっきりその特徴が出ています。
コルシカはグーグルの航空写真のように山がちな島のようです。奇岩、絶壁をトレッキングしているyoutubeがありますので、この土地の紹介と言うことで、今日はその辺りを上げておきます。

Corsica trekking GR 20

このセンチなメロディはどこかで聞いたことがあるのですが、思い出せません。シャンソン歌手のミシェル・ポルナレフの歌か?とも思いましたが。コルシカの合唱団が歌っています。

GR20 - Day 4 - Cirque de la Solitude

これはコルシカ語?

GR20 le retour

山に海に楽しい所なのでしょう。

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2010年4月14日 (水)

コルシカのポリフォニー

4/4に取り上げましたギリシアのアトスの時に、コルシカやサルディニアとの類似性があるのではと書きました。コルシカの場合、中世のグレゴリオ聖歌のような単旋律聖歌をベースに、遠くグルジアのポリフォニーの影響も入っているらしいという情報を今日得ました。グルジアも正教の国ですから、当たらずとも遠からずだったようです。
と言う訳で、少し地中海のポリフォニーで見てみようかと思います。まず、コルシカのポリフォニーで二本。コルシカの山岳ガイドの歌唱のようですが、上手過ぎないところが逆に生々しくて良いです。

Corsica Polyphonic Song on the GR20 Song 03 La Violetta

Corsica Polyphonic Song on the GR20 Song 04

Corsica Polyphonic Song 04 on the GR20 by mountain guide Antoine in Cirque de la Solitude

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2010年4月13日 (火)

大般若転読会

一昨日アップしていませんでしたが、延命寺での花祭りの際には、必ず大般若転読会(だいはんにゃてんどくえ)が最初に演じられていました。「演じられる」という表現は、こういう仏教儀礼の場合当てはまらないように思いますが。僧侶たちが大音声を上げてお経を蛇腹のように繰り、バンッと机に叩きつけるようにする姿は、大変にインパクトがあります。録音物では以前フランスのユネスコから真言宗豊山派の人間国宝、故・青木融光大僧正を中心に行われた72年ドイツ、ボンでのライヴ・レコーディングがありました。この録音は70年代のLPの頃から知っていましたが、仏教関係のお客様の話では、今ではお目にかかれないような素晴らしいものだそうです。ユネスコ(Auvidis Unesco)にはそういう世界遺産音源が色々あったと思いますが、今では活動停止してしまっているようで、残念な限りです。

大般若転読護摩大法会ちょこっと。(高野山東京別院)

大般若祈祷法

大般若波羅蜜多経転読会

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2010年4月12日 (月)

ホーミーを聞く猫

今日はちょっと小ネタで行ってみます。友人がよく色々お薦め動画を教えてくれるのですが、これには思わず爆笑してしまいまして(笑)
民族音楽を聞く方には説明不要だと思いますが、ホーミーとはモンゴルの倍音唱法です。簡単に言えば、一人二重唱とでも言えましょうか。このニャンコは、どこからこの不思議な音が出ているのか、目を丸くして、黒目を大きくして追っています(笑) 倍音は猫の耳にはどう聞こえるのでしょうか。(歌っている方がどなたなのかも気になります)
私事ですが97年まで三代猫を飼っていました。実は犬猫は大好きで、三代には色々なCDや楽器の生音を聞かせたりしたこともありました。(幸い逃げられることはなかったです(笑))
しかし、動物との間には必ず悲しい別れが待っていますし、三代との思い出を大事にしたいと思いまして、その後は飼って(飼えて)いません。それに、増殖したPCのコードをかじるのではというのも心配な点です。

ネコにホーミーを聞かせる

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2010年4月11日 (日)

花祭り

中東巡りの最中に突然ですが、4月8日は花祭りでしたので、関連の映像を調べてみました。花祭り、とは言っても南米フォルクローレ名曲とは全く別です。花祭りの正式名称は灌仏会(かんぶつえ)と言って、釈迦の誕生を祝う仏教行事です。
youtubeに浦和市本太にある延命寺(天台宗)本殿での花祭りの模様(おそらく2009年のステージ)がアップされています。実は関東にいた頃は、延命寺の住職のKさんから毎年呼ばれて、出店を出させて頂いていました。97年~05年までだったと思います。伊予に帰ってからもお知らせいただいていますが、さすがに伊予から武蔵の国は余りに遠くて、果たせていません。今年は、今日4/11に延命寺の花祭りが催されたようです。ほとんど常連だった女性天台聲明家のSさんは、去年今年と不参加のようです。
今日の映像で見ると、向かって右側の隅の方にいつも出店を出していました。持っていったのは大体南北インド音楽関連と聲明関係のみ。個性的な出演者の皆さんの熱演、甘茶の味、大体いつも満開だった桜、終了後の打ち上げの盛り上がり等々、楽しい思い出が一杯です。またいつか参加したいものです。

延命寺 花祭りにてEXOTIC雅楽のライブ(1)

延命寺 花祭りにてEXOTIC雅楽のライブ(2)

延命寺 花祭りにてEXOTIC雅楽のライブ(3)

延命寺 花祭りにてEXOTIC雅楽のライブ(4)


  野火杏子(インド)
  佐草夏美 (ジャワ)
篳篥 中村仁美
   笙 高原聡子
サックス 坂田明
打楽器 仙波清彦
口琴、トゥヴァの倍音唱法ホーメイ  巻上公一 
ムリダンガム 森山繁

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2010年4月 9日 (金)

歴代カントールの名唱

カントールで調べていると、リチャード・タッカーも他に色々ありました。更にジャン・ピアースのカントール歌唱も幾つかありましたので、一緒に上げておきます。そして、この二人の大先輩であるヨセフ・ローゼンブラットの貴重映像までありましたので、これを三本目に。こんな映像まで見れてしまうとは、youtube恐るべしです。

Richard Tucker sing Kiddush

リチャード・タッカーの歌うキドゥーシュ(葡萄酒を手に歌われる祈祷歌)。キドゥーシュはペサハだけでなく、毎週のシャバトでも歌われます。

Jan Peerce:Shma Yisroel

ユダヤ教の最も重要な祈祷歌の一つ、シェマア・イスラエル(聞け、イスラエルよ)をジャン・ピアースの歌唱で。出典は旧約聖書の申命記6章4~6節。申命記は、トーラー(モーセ五書)の内の最後の書です。70年代のTV映画「ホロコースト」のラスト・シーンや、シェーンベルクの「ワルシャワの生き残り」の最後に出てくることでも、その重要性が分ります。

Cantor Yossale Rosenblatt

彼らの大先輩ローゼンブラット(1882-1933)のカントール映像。1933年に亡くなっている人なので、相当古い映像でしょう。仏Buda盤などのカントールのヒストリカル録音では常連のように出てきます。カントールの音源情報はこちら

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2010年4月 8日 (木)

リチャード・タッカーのカントール

ペサハのカントールものと言えば、アメリカのユダヤ系テノール歌手リチャード・タッカーのCD(米SonyのA Passover Seder Festivalなど)が何点かありました。同じオペラ歌手(共にテノール)兼カントールの名歌手としてはジャン・ピアースの方が有名かも知れませんが、ピアースにはペサハの歌の目立った録音がなかったように思います。A Passover Seder Festivalを聞きなおしてみましたが、昨日見たダイェーヌとハド・ガドヤーもちゃんと入っています。それらのペサハらしい(春らしい)明るい曲も良いのですが、キドゥーシュに始まりアドン・オラムに終わるセデルが手に取るように分る内容の中に、ユダヤらしい翳りのある曲が数曲挿まれ、あの独特な合唱の色合いにも改めて魅せられました。久々に入れてみたいものですが、大分前の盤のため入るかどうか・・。
リチャード・タッカーのyoutubeにはフィギュア・スケートで有名になったトゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」などもありますが、今日は彼のカントール(ユダヤ宗教歌の合唱長)~ユダヤ関連の映像を上げておきます。残念ながらペサハの歌はなしですが。

Richard Tucker sings the Kol Nidre
同じソニーからの別なアルバム「コル・ニドレ」から。そのジャケットが出ています。この歌はペサハの歌ではなく、ヨム・キプール(大贖罪日)の歌。

Richard Tucker - Lord's Prayer (studio recording)

Richard Tucker - "The Exodus Song"
映画「栄光への脱出」(エクソダス)のテーマ曲。前に書いたように、この映画にエステル・オファリームが出ていたようです。

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2010年4月 7日 (水)

Chad GadyaとDayenu

ペサハ(過ぎ越しの祭)に歌われる歌で特に有名なのが、ハド・ガドヤーとダイェーヌでしょう。ハド・ガドヤーは「一匹の仔ヤギ」という意味のアラム語で、アシュケナジム系の過ぎ越しの祭りのセデルの最後の締め括りとして歌われる歌ですが、セファルディー系の伝統にはないそうです(この一文の情報はWikipediaより)。メロディには何通りかあるようです。ユーモラスなイディッシュ・ソングのスタイル(今日の一本目のような)やクレズマーにもよく登場するので、聞き覚えのある方もいらっしゃるのでは。God is My Co-Pilotというジョン・ゾーン周辺のグループが90年代に面白いアレンジで歌っていたのを思い出します。
もう一曲のダイェーヌとは、「私たちには十分だった」という意味ですが、全訳すれば「もし私たちをエジプト(ミツライム)から引き出されただけでも、それで私たちには十分だったろう」とでもなりましょうか。モーセに率いられて出エジプトできたことへの感謝の歌です。

Chad Gadya by Moishe Oysher

Ofra Haza - 1979 - Chad Gadya

オフラ・ハザによるハド・ガドヤー。

Dayenu (דַּיֵּנוּ) Passover Song (Christian): Performed Live

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2010年4月 6日 (火)

ペサハ(Passover)

今日はユダヤの方に移って、ユダヤ教の最も重要な祭の一つ、ペサハ(英語ではパスオーヴァー)関連の映像を見てみます。今年の場合何日になるのか、まだ調べていませんが、イースターと同様毎年3月末~4月の中で日付が変わります。
ペサハの邦訳は「過ぎ越しの祭」で、古代イスラエルの民が奴隷となっていたエジプト(ヘブライ語ではミツライム)から解放されたことを記念する祭です。イエス・キリストも、この祭りの最中に十字架にかけられ、墓から復活したとされています。そのためイースターと時期が重なってくることになります。
ペサハでは、酵母の入ってないパン=マッツァーが何と言っても有名で、歌には色々とペサハ特有のものがあります。

A Gut Pesach and a Happy Passover!

ペサハのセデル(晩餐)がモチーフになったクレズマー曲のようです。クラッカーのように見えるのがマッツァーです。Passover Pesach Song by Samson Kemelmakher from CD "Anthology of Jewish Song"

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2010年4月 5日 (月)

ウクライナ・スタイルのイースター・エッグ

イースターと言えば、イースター・エッグをどうしても思い出してしまいます。キリストの復活と春の訪れを祝うイースター・エッグ。その彩色方法には色々あるようです。各国それぞれ特徴的な柄を持っていますが、特に印象に残っているのが、ウクライナのスタイル。今は無きQuintana(ハルモニア・ムンディ系)のウクライナ民族音楽のジャケットも飾っていました。ウクライナですから、カトリックやプロテスタントではなく、正教(オルトドクス)になるのだろうと思います。その色使いとデザインには、カルパチア(ウクライナ西部にもかかっています)辺りのフォークロアな雰囲気を濃厚に感じます。しかし、綺麗すぎて、イースターが終わった後、割って食べるのが考えられませんが(笑) 

Easter Eggs - Ukrainian Style

大きいサイズのみなので、少し右がはみ出ています。

Easter eggs 2009

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2010年4月 4日 (日)

アトス山のイースター

さて、キリストの受難(死)から三日目の今日4日は、いよいよ復活祭(イースター)です。これまた色々なキリスト教諸派で映像が沢山あると思いますが、今日はギリシア正教の聖域として有名なアトス山の典礼の音楽に行ってみます。アトスは女人禁制の聖域として有名で、録音はLPの頃にドイツのArchiv(ドイツ・グラモフォン系列)から、「アトスのイースター」というアルバムが出ていました。確かCD化はされてなかったように思いましたが。日本仏教で喩えるなら、高野山のような所と言えば近いでしょうか。
その典礼聖歌の壮麗かつ厳粛、しかし何処か地中海的な乾いた風を感じさせる歌には、いわゆるステレオタイプの西洋的でない響きが感じられると思います。コルシカやサルディニアなどのポリフォニーとの関連もありそうな気もします。なお、正教会では「イースター」よりも「パスハ」という呼名が好まれるようですが、これはユダヤ教のペサハが語源。
ギリシア正教は東方教会の一つで、ロシア正教やブルガリア正教、ルーマニア正教などはその傘下に入ると思います。ロシア文字がギリシア文字を基にして作られたのもそのためです。蛇足ながらキリスト教は、大きく分けて、ローマ・カトリック、プロテスタントと東方諸教会となっています。キリスト教の母胎であるユダヤ教では、クリスマスに対応(対抗?)するようにハヌカーがあったように、イースターに対して、ほぼ同時期にペサハ(過ぎ越しの祭)があります。ペサハについても、また後日取り上げられたらと思います。

Pasxa at Mount Athos

Mount Athos 1

アトスについてのドキュメンタリー。音が大きいのでご注意を。

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2010年4月 2日 (金)

聖金曜日 ファイルーズとグレゴリオ聖歌

先日書きましたが、今年の場合、日曜がイースター(復活祭)ですので、今日が聖金曜日(Good Friday)になります。つまりイエス・キリストの受難の日です。ドイツのルーテル派のプロテスタント教会では一年で最も重要な日とされ、正にJ.S.バッハのマタイ受難曲などが演奏されることが多いそうです。西洋音楽のルーツであるグレゴリオ聖歌を初め、東方諸教会においても聖金曜日の音楽は重要なものです。
昨年末にもアップしましたが、レバノンのクリスチャンの歌手ファイルーズの聖金曜日関係の歌と、カトリックのグレゴリオ聖歌の聖金曜日の聖歌をアップしておきます。

قامت مريم - فيروز

ファイルーズの歌う聖金曜日の聖歌。歌詞はアラビア語だと思います。

Crux Fidelis/Pange Lingua - Good Friday (Gregorian chant)

これはフランスのサン・ピエール・ド・ソレム修道院聖歌隊でしょうか?

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2010年4月 1日 (木)

Erbarme Dichの名唱2本

タルコフスキーの映画「サクリファイス」に使われて一気に知名度を増した感の強いマタイ受難曲中の白眉、Erbarme Dichについては数日前に取り上げましたが、古い映像で素晴らしいものがありましたので、その2本を中心に上げておきます。戦時中のメンゲルベルクの演奏では、聴衆のすすり泣きが聞こえると言われたマタイ中屈指の絶唱です。
今まで感涙に咽んだ音楽は洋の東西問わず色々ありましたが、J.S.バッハの曲が一番多いように思います。シャコンヌのアルペジオ部分、無伴奏チェロ組曲5番のジーグ、フーガの技法の最終コントラプンクトゥスのB-A-C-Hの音形が出てくる辺り(ヘルムート・ヴァルヒャのオルガン独奏)、そしてこのマタイ受難曲の最終コラール(飽くまで全曲聴いた上でですが)でしょうか。私の場合、Erbarme Dichではなかったのですが。ヴィンシャーマンのライヴを聞いた後、どうやってホールから出ようか困った程でした(^^;(笑) その位に心の底から揺さぶられる音楽だということが、youtubeからでもお分かり頂けましたら嬉しい限りです。

Contralto Eula Beal sings Bach's "Erbarme Dich"

何と名ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインが伴奏しています。少し固いような気もしますが、これは貴重な映像です! アルト歌手はユーラ・ビールと読まれるようです。歌詞はドイツ語ではなく、英語でしょうか?

Bach - Erbarme dich - karajan- Kathleen Ferrier

41歳の若さで亡くなった往年のイギリスの名アルト、カスリーン・フェリアーによるErbarme Dich。指揮は説明不要の大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン。彼女の歌ったブラームスのアルト・ラプソディやマーラーの歌曲、「大地の歌」なども絶品でした。

Bach - St. Matthew Passion BWV 244 (Karl Richter, 1971) - 21/22

再びカール・リヒターの映像から、マタイの終盤(イエスの死の後)で出てくるバスのアリア「おのが心を墓として」。これも極めて感動的な一曲です。

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