ラウネッダ
サルディニアのラウネッダですが、もっとよく見える映像を探してみました。若手名人の記録と思しきこの2本をよく見ると、確かに息継ぎをせずに循環呼吸(鼻から息を吸って口から吐くのを継続)で吹いているのが分ります。ラウネッダは3本組で、音が動くのは上の2本が中心、低い音の一本はドローンのように見えます。継ぎ目のない音はバグパイプと似ていますが、低音が豊かなバグパイプに比べて、ラウネッダは音が高いと思います。バグパイプは皮袋に息を吹き込んで、それを手で押さえて笛を鳴らすので、ブレスも自由に出来るのだろうと思いますが、ラウネッダは純粋に循環呼吸で演奏していて、見ているこちらも苦しくなってきそうです(笑)。しかし、苦しさを乗り越えて発音されるそのトランシーなまでの明るい高音は、地中海音楽の華の一つと言えるのでは。このタイプの息継ぎしない組笛ですが、他にはラジャスタン(西インド)のランガの笛が比較的知られていると思います。余談ですが一本目の演奏風景を見て、ディジー・ガレスピーを思い出しました(笑)
Giancarlo Seu - Fiuda bagadia
Giancarlo Seu sonat is launeddas a fiuda bagadia. Giancarlo Seu plays the launeddas in a "fiuda bagadia"
Sonada a cuncordia
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