TAVAGNAとDonninsulana Polyphonic Voice
一昨日のPaghjellaがとても素晴らしかったので、コルシカのポリフォニーをもう少し追ってみたいと思います。今日は男声のタヴァーニャと女声のDonninsulana Polyphonic Voice。前者はオムニバス含め何点かCDも出ていたグループだと思います。カトリックのミサ曲の範疇に入る曲が多そうですが、威厳のある立派な合唱を聞かせてくれます。いつも思うことですが、フレーズ毎の終止の和音に、一番コルシカ合唱の特徴が出ているように思います。
一転して女声合唱のDonninsulana Polyphonic Voiceは、92年のフェスティヴァル・コンダ・ロータ(カンバセーション)に出ていた時の映像のようです。エクトル・ザズーがプロデュース、坂本龍一がピアノで参加したことでも話題になった91年のLes Nouvelles Polyphonies Corses(「コルシカの新しいポリフォニー」 Philips France)のリリースから間もない頃で、その勢いで来日となったのでしょうか。当時このアルバムは本当に飛ぶように売れていたのを思い出します。ここでは独唱中心で、ghjesu(イエス)の受難を歌っているようです。
TAVAGNA en concert - Lamentu di una minnana
Concert en l'église de Talasani, le 28 juillet 2008
TAVAGNA en concert - Kyrie Eleison
グレゴリオ聖歌以来、カトリックのミサ曲やレクイエム(死者のためのミサ曲)のほとんどに出てくる、キリエ・エレイソンのコルシカ版。
Donninsulana Polyphonic Voice / Lamentu a ghjesu / キリスト受難のうた
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コメント
はじめまして。
Donninsulana Polyphonic Voice、
すばらしい歌唱ですね・・・
感動しました。
大変素敵なブログですね。これからも読ませていただこうと思います!
投稿: ふう | 2012年7月16日 (月) 16時42分
ふう様
コメント有難うございました。少しブログを拝見しましたが、コルシカの伝統的な歌唱はオペラ・ファンも魅了するところがあると思います。コルシカ含む地中海の合唱芸術は、もしかしたらオペラの遠いルーツの一つかも知れませんね。
投稿: Homayun | 2012年7月18日 (水) 00時31分