その男ゾルバ
常々思っていたことですが、「日曜はダメよ」に次いで有名なのではと思われるギリシア音楽は「その男ゾルバ」のテーマ曲ではないでしょうか。「アラビアのロレンス」や、フェリーニの「道」などでお馴染みの名優アンソニー・クインが主演で、見なければと思いながらまだでした。この映画の中でクインはゾルバという男性に扮しています。長らく単なる名前と思っていましたが、ゾルバというのはあの映画以来シルタキの代表的な一曲になったようです。テオドラキス作曲のゾルバは、どこまでも陽気で逞しく、アンソニー・クインのイメージと完全にダブります。 21日に取り上げた例のギリシア舞踊のサイトから以下に引用しておきます。
遅いハサピコスからだんだん速まって、最後に速いハサピコスへと移行する踊りがあります。シルタキ [Sirtaki] と呼ばれるもので、ゾルバはシルタキの代表的なものです。
速いハサピコス(ハサポセルヴィコス) [Hasaposervikos] は、たいへん古い踊りで、東ローマ帝国時代にすでに踊られていました。その当時は肉屋の組合の踊りであったといいます。(当時はマケラリコス Makellarikosと呼ばれていました)
○ゾルバ [ Zorba ]
ハサピコスからハサポセルヴィコスに変化する踊りをシルタキといい、シルタキの音楽としてはゾルバが有名です。ゾルバは、映画音楽作曲家のミキス・テオドラキスが、映画「その男ゾルバ」のテーマ曲として作曲しました。映画のヒットとともに音楽もヒットし、現在では、シルタキという踊り自体をゾルバと呼ぶこともあります。
Zorbas Syrtaki
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