パナヨティス・トゥンダスのI Garsona
昨日の記事に「白いリンゴ」さんからお返事頂きまして、Dimitroula mouという曲は、トルコのイズミル(=ギリシアではスミルニ)出身のスミルナ派レベティカの重鎮作曲家パナヨティス・トゥンダス Panayiotis Toundas(1886-1942)によって書かれたことが判りました。原曲としてイズミル/イスタンブル民謡のEntarisi ala benziyorがあって、そのメロディにトゥンダスによってギリシア語の歌詞が付けられてたのでは、とのことでした。
トゥンダスと言えば、例のTa Tsilikaで数曲聞いて以来随分と気になった音楽家でした。特にハサピコのThlegrafima Sthn Karmenにやられまして(笑) 私にとってはキラーチューンになりました。そう言えば、30日にアップしたaeroplano tha paroもトゥンダスの曲でした。またもやyoutubeで彼の音楽にはまったようです(笑)
youtubeでトゥンダスを探したところ、アンナ・ヴィッシの映像など出てきて特に気になりました。このように現代の歌手にも歌い継がれているようですが、彼の古い歌が現代のギリシア歌謡界でどんな位置にあるのか気になります。
昨日の「白いリンゴ」さんのレスとダブりますが、前にトルコを廻っている時に少し取り上げた女性歌手メリハト・ギュルセスが、Entarisi ala benziyor~Dimitroula mouをトルコ語→ギリシャ語→トルコ語の順で歌っている映像がありますので、ぜひ併せてご覧ください。http://www.youtube.com/watch?v=4G6BBrLVD14
Anna Vissi and Mario - "I Garsona" (Athinon Arena)
ギリシアの美人歌手アンナ・ヴィッシの歌うトゥンダス作曲のI Garsona。ポップ・クイーンとして有名な人ですが、古いスタイルの歌も結構歌っていて、注目盤がありました。(最小が560からなので、右がはみ出してしまいます)
Souvlaki Orchestra_Garsona.qt
残念ながら埋め込み禁止ですが、同じトゥンダスのI Garsonaを小編成のアンサンブルで。エキゾで哀感溢れるメロディ・ラインがいかにもトゥンダス。リズムはハサピコでしょうか。シルトスには聞こえません。しかし、こうして聞くとユダヤのクレズマーにそっくりです。 Souvlaki Orchestra plays the classic rembetiko song "I Garsona" by Panagiotis Toundas. Live in Kuusankoski in Febrouary 2009.
Haris Alexiou - Garsona
ハリス・アレクシーウの歌うI Garsonaもありました。
| 固定リンク
「ギリシア」カテゴリの記事
- アルーマニアとサラカツァニ(2021.12.10)
- エピルスの多声歌(2021.01.15)
- 明るいミロロイとドイナ風のクラリネット(2021.01.14)
- ルメリアの音楽(2021.01.13)
- アル・スールのChristos Zotos & Skaros / Continental Greek Music(2021.01.11)
コメント