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2010年6月

2010年6月30日 (水)

カスカーダ 真夜中のPK

昨日は良い試合でした。延長の末の真夜中のPK戦は心臓に悪かったですが(笑)、イレブンは持てる力を尽くして頑張ったと思います。やっぱり世界の壁は高いなぁというのを実感した試合でした。パラグアイの選手が終わった後でPKを外した駒野選手に労わりの言葉をかけていたようですし、日本の選手もみんな駒野を抱きしめていました。スポーツマンシップはそうでないと、と思いました。
という訳で、今日はすっかり時間がなくなったので、パラグアイのカスカーダをもう一日アップしておきます。こうなったらとことんパラグアイを応援しましょうか(笑)

Adolfo Bernal (Papi Galan) - Cascada

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2010年6月29日 (火)

パラグアイの滝

カメルーン、オランダ、デンマークはスルーしましたが、パラグアイについては少しアップしておきます。
パラグアイの音楽と言えば、何と言ってもアルパが有名でしょう。スペイン語なので、ハープの頭のHが発音されずアルパとなります。この楽器の涼しげな音色を初めて聞いたのは、1977年頃だったと思います。当時は日曜朝に旅番組が色々あって、兼高かおるさんか中村メイコさんの番組でパラグアイが特集され、その中でアルパが出てきました。今日のカスカーダ(英語ならカスケード、日本語では「滝」)がその時に弾かれた曲。33年経っても覚えているのですから、かなりインパクトがあったものと思われます(笑) 有名な曲ですので、youtubeもかなりありました。クラシックのハープ演奏とは一味も二味も違うフォルクローレなヴィルトゥオジティとグルーヴ感が堪りません。
その他、パラグアイの音楽と言えば、ギター音楽のアグスティン・バリオスも大変有名です。クラシック・ギターに関心のある方は、よくご存知だと思います。昔クラシック・ギターをいじってる時に、何か挑戦した記憶があります。
さて、いよいよキックオフは30分後になりました。「滝」の涼しい魅力は捨てがたいですが、もちろん応援するのは、侍ジャパンです(^-^)ノ

Francisco Yglesia: Cascada

Ana Vidovic : La Catedral - Agustin Barrios Mangoré

バリオスの名曲「大聖堂」

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2010年6月28日 (月)

アラブの歌でのヤナトゥ

ギリシアの女性歌手サヴィナ・ヤナトゥは、実に広いジャンルをカバーしていて、スペイン語圏、コルシカ、サルディニアの歌、ユダヤとセファルディーの歌などでは、それぞれの現地専門家もびっくりと思われる歌唱を聞かせています。
今日の一本目はかなり驚いたもので、もしかしてアラブのベドウィン(遊牧民)の歌?と思いましたが、チュニジア出身の女性歌手ラミア・ベディウィとの共演(2重唱?)のようです。この見事なアラビア語(フスハーか?)の発音は・・・?と思っていましたが、さすがにリードヴォーカルはラミア・ベディウィが歌っているようです。
3本目は余りに有名なラマ・バダ・ヤタサンナで、ヤナトゥによる歌唱。伴奏は長年共演してきたグループ「サロニカの春(Primavera En Salonico)」。このロマンティックな名旋律は、アラブ屈指の有名曲でしょう。何度もこの曲については取り上げたので、詳細は省略します。

Lamia Bedioui / Savina Yannatou - Hey Het (Live)

Song of the Bride, Lamia Bedioui, Solis Barki

ラミア・べディウィのステージ映像より。べディウィというのがベドウィン(アラビア語ではバダウィ)にそっくりですが、彼女はバダウィ出身なのでしょうか?

Savina Yannatou - لما بدا يتثنى (Lama Bada Yatathana)

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2010年6月27日 (日)

ヤナトゥの最近のライブから

話題のブブゼラ~法螺貝関係でアップしてみたら、アクセスがすごかったです(笑) 後ろ髪を引かれつつ?(笑)、今日はギリシアに戻って、サヴィナ・ヤナトゥで更に探しましたが、どうやらこの人はレベティカは歌っていないようですね。いくら探しても出てきませんので、残念ながら諦めました(笑)
レベティカを足して検索したら、最近のものと思われるライブ映像が出てきました。ギリシア・シリーズの最初に(5月20日)取り上げたマリア・ファランドゥーリなどとの共演で、エッリ・パスパラーとのトリオもあります。さすがにベテランらしく極上の歌声を聞かせてくれます。

Gracias a la vida (Φαραντούρη, Πασπαλά, Γιαννάτου)

チリのヌエバ・カンシオンの歌手Violeta Parraの南米フォルクローレ調の歌で、歌詞はスペイン語。チェ・ゲバラ賛歌を歌っていたファランドゥーリらしい選曲では。左からM. Farantouri, E. Paspala, S. Yannatouです。ヤナトゥさん、かなり小柄な人のようです。

Ρόζα Ροζαλία (Σαβίνα Γιαννάτου)

これもハジダキス作曲で、レナ・プラトノスとのコラボ曲。

Εδω Λιλιπούπολη - Ρόζα Ροζαλία (Λένα Πλάτωνος)

同曲のスタジオ録音でしょうか。子供の歌のコレクションからのようで、どこか懐かしげで独特な雰囲気があります。私は昔のアニメ(タイガーマスクのエンディング・テーマとか)を思い出しました(笑) LyraのNanurismata(伝統的子守歌)辺りの収録でしょうか。今手元にないので確認できませんが。

Ah mon die (Σαβίνα Γιαννάτου)

これは彼女が影響を受けたと言っていたディアマンダ・ガラスのヴォーカリゼーションを思わせるアグレッシヴなプレイ。

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2010年6月25日 (金)

ブブゼラ ショファル 法螺貝

ヤナトゥのギリシアの歌の捜索は後日継続しますが、今日は侍ジャパンの素晴らしい勝利の日ですので、ブブゼラを一発鳴らしておきたいと思います。一緒にユダヤのショファルと日本の法螺貝も。法螺貝はともかく、ショファル(より正確には、ショーファル)に関してはブブゼラと発音原理は一緒ではないかと思います。アフリカ大陸の南と北に似た音の笛があるのは興味深いものがあります。(ショファルは「出エジプト」の頃から吹かれていたようです)
ブブゼラは本来はレイヨウの角(現在はほとんどプラスチック製のようですが)、ショファルは雄羊の角笛で、音はほとんど一つか二つしか出ないのも共通しています。聴衆を黙らせる程の強烈なインパクトの音である点でも通じるものがあります。ショファルと法螺貝は神聖な楽器として知られていますが、ブブゼラも交信道具であると同時に、聖具あるいは法具的な側面があったのかも知れません。スズメバチとかプロペラ機の音などと形容されているブブゼラですが(笑)、味方を鼓舞し敵を威嚇すると共に、祝賀の意味も当然あるでしょう。

Goal.com: How to blow a vuvuzela, South African style

現在は雨後の筍のようにブブゼラyoutubeが増えていますが、この映像は1年前にアップされていたもの。

An Amazing Shofar Ram's Horn Service Jewu 233 Rabbi Jonathan Ginsburg

ユダヤ教のシナゴーグ(会堂)で吹かれるショファルの基本的な音のデモ吹奏
テキアー=テントをたたんで出発する時
シェヴァリーム=大きな危険が迫ってきた時
テルアー=危険が過ぎ去った喜びを表す時
テキアー・グドラー=未来に救世主が現れる時
以上のショファル奏法のヘブライ語用語と意味は、水野信男著「ユダヤ音楽の歴史と現代」(アカデミア)より

ホラ貝

山伏の楽器のイメージが強い法螺貝ですが、ショファルの音との類似性だけでなく、山伏の身につける道具と、ユダヤの祈祷着(タリート)や小道具(額に付けるテフィリン等)が似ているのも有名な話です。

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2010年6月24日 (木)

ヤナトゥのギリシアの歌

引き続きサヴィナ・ヤナトゥの歌う、「ギリシアの歌」にこだわって少し探してみます。スペイン系古楽やセファルディーの歌は、今回は外します。トゥンダスの曲のような哀愁のレベティカ・ソングがあれば、と思うのですが、ないかも知れません。確かにアルバムでも聞いた覚えがないように思いますが、特に近年(と言うか、ここ15年くらい?)は他文化の歌が中心になっているように見受けられ、母国ギリシアの歌が余り聞こえないように思うのは考えてみれば不思議なことです。ギリシアの歌でも、ハジダキスのリリカルな歌は結構ありますが、演歌っぽいようなレベティカ~ライカが見当たりません。それが聞きたくてたまらないのですが(笑)

 

Savina Yannatou - Hartino to feggaraki (live)

こちらもハジダキスの曲でした。LyraのΤΟ '62 ΤΟΥ ΜΑΝΟΥ ΧΑΤΖΙΔΑΚΙ ('83) に連なるようなリリカルな歌です。前に取り上げたマカヴェイエフの映画「スウィート・ムービー」の主題歌に似た、甘く痛々しいような雰囲気があります。Composer: Manos Hadjidakis / Lyrics: Nikos Gatsos

Χατζιδάκις-Νυχτερινό

演奏はヤナトゥではありませんが、同曲のインスト版。これも美しいです。

Lena Platonos, Savina Yannatou - Aithousa Anamonis

レナ・プラトノスとの共演。こちらも映像共々リリカルで儚げな美しさ満点ですが・・。

George Dalaras ~ Savina Yannatou ~ 'Όσο βαρούν τα σίδερα'

大歌手ヨルゴ・ダラーラスとのデュエットで歌われているのは、おそらくトルコの歌。レベティカに繋がる歌なのかも知れません。ヤナトゥがこういう泥臭いオリエンタルな曲を歌うのも珍しいと思いますが、ダラーラスの素晴らしいウード・テクニックも確認できる嬉しい一本です。

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2010年6月23日 (水)

再びSavina Yannatou

4月19日にコルシカの歌を見ている時にギリシアの女性歌手Savina Yannatouを取り上げましたが、彼女の母国に廻ってきましたので、再度この人の歌をアップしてみます。彼女はギリシア歌謡の大御所マノス・ハジダキスの歌(今日の一本目も彼の歌)や自作曲集、更にはセファルディー民謡まで、環地中海の音楽を俯瞰するような広範囲なジャンルで素晴らしい歌声を聞かせてきた人です。youtubeの上位には、ギリシアよりもコルシカ、サルディニア、ユダヤ、セファルディーなど、他文化の歌が目立つようですので、今回はできるだけギリシア的な歌を追ってみます。そうすると、どうやら古い時期の映像(2本目のように)が中心になりそうな気がします。3本目だけは4月19日と同じコルシカの歌です。この人の静謐でハイセンスな歌は、一般のギリシア人にはどのように聞こえるのでしょうか。前からとても気になるところです。

Savina Yannatou & Kostas Grigoreas play Hadjidakis: KELOMAI SE GONGYLA (Sappho)

Σαβίνα Γιαννάτου - Μόνο

"Μόνο"
"Λένα Πλάτωνος: Καρυωτάκης - 13 Τραγούδια με τη Σαβίνα Γιαννάτου" (1982)
Σύνθεση: Λένα Πλάτωνος
Ποίηση: Κώστας Καρυωτάκης

Savina Yannatou - U Lamentu Di Ghjiesu

4月にアップしたコルシカの曲「Lamentu a ghjesu / キリスト受難のうた」です。Ghjiesuは「イエス」のことでしょう。実に変った綴りですが、コルシカ語の特徴がよく出ています。ラメントはそのままなら哀歌でしょうが、ここでは受難(死)の意味のようです。

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2010年6月22日 (火)

クレタのペントザリ

ペントザリとポントゾー、カフカスで喩えるなら「剣の舞」(タンツ・キンジャラミという感じの発音)でしょうか。ブーツというのはそもそも男の靴(おそらく軍靴が最初では)だったのですが、これほど誇らしげにブーツを踏み鳴らして踊るのは他に余り見ないように思います。男性の勇壮な踊りに思えたペントザリですが、女性も一緒に踊っているものもありました。一本目のモダンな踊りは、、、これはベリーダンスの次に流行ってもおかしくない様にも思いますが(笑)
クレタのリラとラウートの無窮動のエネルギッシュな音楽は、前から個人的にかなりお気に入りですが、なるほどこの踊りの伴奏ならぴったりだなと今回強く思いました。日本でも熊澤洋子さんのように、バルカン音楽の一環でクレタの音楽を演奏する方が出てきています。東西南北のつながりを視野に入れたバルカン~黒海周辺の音楽は、これからのトレンドになるかも。

PENTOZALIS 1 likeio monaxou

Cretan Dance (Pentozali) Silogo Kriton Velgiou 2008

Pentozalis

Cretan Pentozali (Summer 2005 Papagou, Athens)

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2010年6月21日 (月)

ペントザリとポントゾー

四半世紀以上前に大学で古典ギリシア語(新約聖書の言葉コイネーではなく古代ギリシアのアッティカ方言)は少し習ったので、多少は分かりますが、何しろ四半世紀前なもので記憶が断片化しています(笑) それに現代ギリシア語は簡略になっている(と思われる)反面、色々違いもあります。相当にトルコ語と南スラブ諸語の影響は色濃いようです。
さて、舞踊で見ていたら、クレタの興味深い映像がありました。ペントザリと呼ばれる男性の踊りですが、ブーツを履いて細かい跳躍が多く入るところが特徴のようです。ブーツを履いた男性の踊りで思い出しましたが、ハンガリーにポントゾーという踊りがあります。1977年頃に来日したハンガリー国立舞踊団の公演のTV映像を見た記憶がありまして(録音テープは今でも保存してありますが)、その中で踊られていました。面白い言葉の響きで覚えていました(笑) ペントザリとポントゾーは言葉自体も似てますし、踊りはそっくりと言っても良さそうです。ハンガリーのようにブーツを叩く動作はなさそうですが。
と言うことで、今日は両方をアップしてみました。バルカン起源の踊りが南北に行ったのか、それともギリシア起源なのか、どちらかになるのでしょうか? 日本で言えばクレタとハンガリーは九州と北海道くらいの距離ですから、さもありなんと思えてきます。

Πεντοζάλι

Pentozalis

Pontozó KME Senior Fiúk

Hungarian traditional folk dance 5: Pontozó

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2010年6月20日 (日)

ロードスのシルトス

5月28日に、クレタとキプロスのシルトスを見ましたが、今日はロードス島のシルトスを探してみました。3本ありました。位置はクレタとキプロスの間で、トルコ寄りです。ご覧の通り、古風で土臭いリズムの踊りで、その太く逞しい偶数拍子の律動には、どういう訳かドーリア風なイメージを覚えます。クレタ音楽のような無窮動風なリラとラウートによる演奏と思われますが、もっと本土寄りな感じがあります。ロードスと言う名前ですが、オジサン世代には資生堂の男性化粧品として有名かも(笑)

Χανιώτικος Συρτός εφηβικό τμήμα (Άλσος Αγ. Σουλά 2009)

greek dances

Roditikos - Rhodes

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2010年6月18日 (金)

Dimitroulaの謎

ふと気が付くと、ギリシアのシリーズに入って一ヶ月になりました。まだまだネタが出てきそうで、いつ終わることやらという感じです(笑) この際、もう少し腰を据えてみようかと思います。
今日は前に気になっていた映像を上げてみます。一本目がその民族舞踊の映像ですが、これはマケドニアのDimitroulaとあります。同じディミトルーラと入るタイトルが1日にアップした映像にありまして、マケドニア民族舞踊と何か関係があるのか、ないのか気になりました。2,3本目はパナヨティス・トゥンダス作曲のディミトルーラ・ムーという歌で、「2+2+2+3の複合9拍子は、明らかにトルコ音楽系統。4拍で取れそうで、最後だけびっこ引くように長くなるのが特徴的」 と1日に書きました。この民族舞踊は、マケドニアとは言っても旧ユーゴ側のマケドニア(南スラヴ系)ではなく、ギリシア北部のテサロニキのようですから、ギリシア側マケドニア(もちろんこちらはギリシア語族)になります。古代のアレキサンダー大王所縁の地に近い土地ですが、近世は長らくオスマン帝国に入っていて、民族音楽に変拍子や複合拍子が多いのは、トルコ音楽の影響だろうと思われます。
しかし、この映像で見る限り、古代ギリシアの威風を思わせるような、アルカイックでゆったりとした威厳のある踊りで、どうしてもそこに時代を越えてギリシア的なものを感じてしまいます。アレクシーウの歌などは上記の9拍子になっていますが、この踊りもゆったりした9拍子になるのかどうか、考え込んでしまいました(笑) 因みに、ムーとは「私の」の意味ですが、ディミトルーラという語が検討つきません。もしかしたら、ディモティカ(民謡)と関係のある語彙なのでしょうか。

Dimitroula (Macedonia) - Youth Centre Of Halastra

Youth Centre Of Halastra - Thessaloniki (Greek Traditional Folk Dance Group) on Greek TV Channel 4E - 04/06/2005. www.axios.gr/knh.html

Χαρούλα Αλεξίου - Δημητρούλα μου

Δημητρούλα μου (Κατερίνα Τσιρίδου)

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2010年6月17日 (木)

水パイプ?

Minosから出ていた「レベティカの作曲家シリーズ」で、トゥンダスより若い番号で出ていたアントニス・ディアマンティディスで探してみたところ、水パイプの興味深い映像群を発見。水タバコなのか、麻薬(退廃的なレベティカ・ソングではよく歌われていたテーマ)なのか不明ですが。ディアマンティディスの透徹した歌声がまず素晴らしいですが、3本目のコスタス・ルークナスと4本目のジョルジア・ミタキ(女性)の歌唱も往年のレベティカらしいもの。いずれも78回転のSP音源。この頃の録音は風情があって良いです。

Oi Duo Seretes - Antonis Diamantidis (Ntalgas)

ΜΠΑΡΜΠΑΓΙΑΝΝΑΚΑΚΗΣ {ΑΝΤΩΝΗΣ ΔΙΑΜΑΝΤΙΔΗΣ ΝΤΑΛΓΚΑΣ} 1936

アレクシーウの時にアップしたこのトゥンダスの歌も、ディアマンティディスの歌唱でした。

To Mparmpouti (Barbuti) - Kostas Roukounas

Argile Mou - Georgia Mitaki

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2010年6月16日 (水)

カザンツィディス

今日はライカの大御所と言われたステリオス・カザンツィディス(1931-2001)を見てみます。この人の名前、カザンジスと言っている人も多かったように記憶しています。そのまま読めばカザンツィディスだと思いますが、どうなのでしょうか。この人はツィツァーニスを初めてとして、テオドラキス、ハジダキスなど、ギリシア音楽の大御所達とのコラボレーションも多かったようです。日本では体系的にこの辺りのシーンが分かるほど、ディスクが出回っていなかったように思います。ですので断片的な記憶のみですが、久々に聞いてみて彼のバリトン・ヴォイスとブズーキの音は確かに忘れがたいものがあります。彼の家系のルーツは、黒海南東岸のポントゥスにあるそうで、2本目ではあの独特な音色のポントゥスのリラが出てきます。一本目ははっきりレベティカと書かれている歌で、これも珍しいのかも知れません。3本目の古い映像は、ライカということになるのでしょうか。

Stelios Kazantzidis Rebetika

Stelios Kazantzidis - To Tsiampasin(Pontiaka)

Stelios Kazantzidis - GIa mas pote min ksimerosi

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2010年6月15日 (火)

ヴァンバカーリスとパパイオアーヌ

レベティカの往年の男性歌手で他の人も見ておきます。今日の二人は、ツィツァーニスと並んでよく見かける名前です。激渋の歌声を想像していましたが、とても味わい深く楽しく聞けました。
ヴァンバカーリスの歌唱は、ちょい悪?なイメージで異色の楽しさがあります。これはレベティカ本来のアウトロー歌謡の味わいから出てきたものなのでしょうか。
ギリシアの明るい空を思わせる曲調で深い悲しみを歌うツィツァーニス、アウトローの退廃をユーモアで包んだようなヴァンバカーリス、エキゾチックな東方メロディを多用するパパイオアーヌ、というのが、私のこれまで見てきて感じたイメージですが、いかがでしょうか。
余談ですが、パパイオアーヌの面長な風貌を見ていつも思うことですが、ドラキュラ役のクリストファー・リーに似た感じで、とりわけインパクトが強いなと思っているのは私だけでしょうか(笑)

Βαμβακαρης - φορα τα μαυρα φορα τα

Βαμβακαρης - Τα ομορφα τα γαλανα σου ματια

Βαμβακαρης - Μια μικροπαντρεμενη

Παπαιωαννου - Βγηκε ο χαρος να ψαρεψει

Giannis Papaioannou - ΠΕΝΤΕ ΕΛΛΗΝΕΣ ΣΤΟΝ ΑΔΗ (Original)

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2010年6月14日 (月)

ツィツァーニス

「曇り空の日曜日」を聞いて思いましたが、ツィツァーニスは、シャンソンならブラッサンス、ロシアならオクジャワに似た位置にいるように思える歌手です。これは言うまでもなく、それぞれのジャンルにおける究極の存在と言うことです。真の吟遊詩人の風格を備えた3人だと思います。(二人とも大分前にたっぷりと取り上げましたので、是非併せてご覧下さい)オコラがツィツァーニスを早くから出していたのは、慧眼だったと言えるでしょう。しかし、04年のアテネ・オリンピックの前後にヴァンヴァカーリスと一緒に出たツィツァーニスの2枚組は、入手難になっているようで残念です。
今日はもう少し彼の映像を上げておきます。
余談ですが、アレクシーウの公式サイトにツィツァーニスとのツーショットがありました。

Vasilhs Tsitsanis - Aharisth (live)

Vasilis Tsitsanis (live, late '70s)

To Vapori ap tin Persia - Basilis Tsitsanis

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2010年6月13日 (日)

曇り空の日曜日

今日のタイトルは、入梅の日曜だからつけたのではありません(笑) レベティカの名歌手ヴァシリス・ツィツァーニスの作曲した歌の名前です。04年のアテネ・オリンピックの時にNHKでドキュメンタリー「もっと知りたいギリシア」が放映され、その中でこの「曇り空の日曜日」が出てきました。以下の訳詩はその番組より。
ナチス占領時代に作られたレベティカ名曲で、当時は戦中の困難な時代を過ぎたと思ったら、戦後の内戦と続き、そんな希望の見えない重苦しい時代を映した内容だからこそ、明るく歌うことで聞き手の心に響く名曲として歌い継がれて来ました。実に沁みる歌だと思いますが、いかがでしょうか。
一つ訂正です。9日のブログで、サントゥールのような楽器をカノナキと書きましたが、はじくのではなく打弦楽器ですので、サントゥーリでした。

曇り空の日曜日よ
お前は私の心に似ている
私の心には いつも雲がある 雲がある
キリストよ 聖母マリアよ
私の心には いつも雲がある 雲がある
キリストよ 聖母マリアよ

お前は あの日を思い出させる
私が喜びを失ったあの日
曇り空の日曜日よ 日曜日よ
お前は私の心を悲しみで満たす
曇り空の日曜日よ 日曜日よ
お前は私の心を悲しみで満たす

Vasilis Tsitsanis - ΣΥΝΝΕΦΙΑΣΜΕΝΗ ΚΥΡΙΑΚΗ 1936 (Original)

Dalaras- Tsitsanis Sinefiasmeni Kiriaki

同曲をヨルゴ・ダラーラスが歌っている映像。

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2010年6月11日 (金)

夜明けの唄

そろそろツィツァーニスなどの男性の巨匠のレベティカも見ておきたいと思いますが、アレクシーウでもう一曲、今回は詩と一緒にどうぞ。1977年に出たMinosからのアルバム、24Τragoudia(24の歌謡)から。
レベティカには一聴メロディは明るくても、実は哀しくて、深い思いを秘めた歌が多いのですが、この「夜明けの唄」(ペリステーリス作詞作曲)はストレートに切々と悲しみが伝わってくる歌です。作られたのが1930年代半ばという、その時代のやり場のない閉塞感もあるのでしょうか。リリース当時27歳とは思えないアレクシーウの深い表現力に驚かされます。歌詞は94年にオルターポップから出た「ベスト・オブ・ハリス・アレクシーウ」からの引用。

 夜明けの唄
愛しい人よ、起きて、聞いて下さい
夜明けの唄を
あなたを想う心の涙で書かれています
窓を開けて
優しく私を見つめて下さい
願いが叶えられるものなら
死んでしまってもいい
あなたの家の前の片隅で

歌詞対訳 高久暁

Χάρις Αλεξίου - Το μινόρε της αυγής

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2010年6月 9日 (水)

Ta Tsilikaのライブ映像

昨日の一本目の歌手のリンクから、最高の三本が見つかりました。例のTa Tsilikaが出た直後と思われる頃のハリス・アレクシーウのライブ映像です。3曲ともこの2枚組収録の曲。これまでレベティカ関係を色々見てきましたが、これはもう真打登場と言って過言でないと思います。以前勤務していた六本木ウェイヴ4F中央にあった某店で、95年頃に擦り切れるほどこの2枚組をかけたものでした。その後「世界の民族音楽ディスク・ガイド」(音楽之友社)にレビューを書き、ZeAmiでもかなりのヒット商品になりました。このようにかなり聞き込んでいた作品ですが、それでも今日の映像は見ていてぞくぞくっと来ます。若い頃のアレクシーウの美貌は言うまでもないことですが、歌ってる時の表情やアルバム以上のメリスマの魅力、それにこの録画のセット(タヴェルナ?)など、とにかく全てが最高です。カノナキ(カーヌーン系)やヴァイオリンの奏法も古老?の演奏で確認できて、興味深いものがあります。この映像はギリシア語の原文検索でΧάρις Αλεξίουと入れないと出てこないようですので、日本では見たことのない方が多いかも知れません。
これを見たらもうレベティカはいいかなとまで思いましたが、ツィツァーニスやヴァンヴァカーリス、カザンツィディスなど、往年の男性歌手の方にも進んでみようかとは思っています(笑) 今日の映像は、より多くの方に見ていただきたいので、明日はアップをお休みするかも知れません。

Χάρις Αλεξίου- Μπαρμπαγιαννακάκης

昨日の一本目と同じMparmpagiannakakisで、Ta Tsilikaの1枚目冒頭を飾っていた曲。パナヨティス・トゥンダス作曲。このメリスマ(コブシ)の魅力には抗いがたいものがあります。

Χάρις Αλεξίου- Ας μην ξημέρωνε ποτέ

Ta Tsilikaの1枚目の8曲目。ハツィフリストス作。

Χάρις Αλεξίου- Αμάν Κατερίνα μου (Μινόρε της Αυγής, 1984)

昔から少し演歌っぽいかなと思っていた一曲ですが、こうして聞くと実に魅力的。Ta Tsilikaの1枚目の7曲目でこの歌もトゥンダス作。

ΜΠΑΡΜΠΑΓΙΑΝΝΑΚΑΚΗΣ {ΑΝΤΩΝΗΣ ΔΙΑΜΑΝΤΙΔΗΣ ΝΤΑΛΓΚΑΣ} 1936

こちらは一本目のオリジナル演奏。この曲が作られた頃はこういう風に歌われていたのでしょう。意外な程淡々とした歌唱です。歌っているのはディアマンティディスでしょうか。

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2010年6月 8日 (火)

Γιωτα Νεγκαの歌声

レベティカ~ライカの重鎮トゥンダス関係で見ていて、おっ!と思う歌手を発見しました。Γιώτα Νέγκα(イオタ・ネグカ)という女性歌手で、まず一本目のΜπάρμπα-Γιαννακάκης(iTuneでの表記はMparmpagiannakakis)が素晴らしいと思いました。この歌はアレクシーウのTa Tsilikaの1枚目冒頭を飾っていた曲で、トゥンダス作曲。アラブのマウワルのようなパッションを込めて歌われるフリーリズムの部分と、リズミカルな部分の対比が鮮やかです。アレクシーウよりもコブシをもっと回した濃い~歌い方です。二本目はオコラ盤もあったレベティカの巨匠ヴァシリス・ツィツァーニスの作曲。これは情念のたぎるような歌唱。この手の伝統色の濃い歌なのに、老若男女の聴衆の耳は何と肥えてることでしょう! それだけでも羨ましく思えるような光景です。会場にある酒は、、、もちろんウーゾでしょう(笑)

Μπάρμπα-Γιαννακάκης (Γιώτα Νέγκα)

"Mparmpayiannakakis" (Mparmpayiannakakis)
Music & Lyrics: Panayiotis Toundas
Voice: Yiota Negka

Της γερακίνας γιος (Γιώτα Νέγκα)

"Tis gerakinas gios" (The falcon's son)
Music: Vasilis Tsitsanis
Lyrics: Kostas Virvos
Voice: Yiota Negka

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2010年6月 7日 (月)

エスケナージの動画

昨日とほとんど同じタイトルなのは何故かと言いますと、更にエスケナージ~トゥンダスで見ていたら何とエスケナージの歌って動いている映像がありましたので。しかも、若き日のチャーミングなアレクシーウもちらっと出てきます。これは是非とも載せなければと思った次第。これまでレベティカの方はノーマークだったもので、この素晴らしい映像のオンパレードには本当に驚いています。

Roza Eskenazi (1975)

この年エスケナージは85歳と言う事になります。ラストにアレクシーウが登場。

tsifteteli rosa eskenazi

ベリーダンスのレパートリーにもなっている踊り、ツィフテテッリも歌っています。

Darildin mi gulum bana / Hariklaki Greek Turkish Shared Songs

冒頭はトルコのサナートでしょうか。この少々猥雑なエネルギーの渦巻くトルコ?の歌から始まりますが、続いてエスケナージ、リタ・アバツィ、ヴィクトリア・ハザンなどが登場しているようです。後半ではオリエンタル・リズムも炸裂。ハザン(カントールのヘブライ名)は、その名の通りユダヤ系(セファルディー)の歌手でした。オスマン古典音楽にはヨルゴ・バジャーノス(ウード)のようなギリシア系音楽家も多数いた訳ですから、共通項が多くて当たり前なのですが、これはなかなかに興味深い一本。
The song Hariklaki has enjoyed enormous popularity in Greece ever since the pop singer Glykeria revived it 20+ years ago. Based on the well known Izmir song Darildin Mi Gulun Bana (Esmerim Guzelim), which was already popular among Anatolian Greeks, it was first recorded and given Greek lyrics in the early 1930s under the direction of the Izmir born composer Panayiotis Toundas. Recorded by both Roza Eskenazi and Rita Abatzi (herself born in Izmir). Victoria Hazan who recorded it in the late 1940s was a Sephardic Jewish immigrant from Izmir or Kasaba who recorded in Greek,Turkish and Ladino. The laterna player, Nikos Armaos, was already famous in Istanbul when he moved to Athens and made a few recordings.

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2010年6月 6日 (日)

アレクシーウとエスケナージ

今日はレベティカ黄金時代の女性歌手ローザ・エスケナージの他の映像を色々上げておきます。一本目の中には、ハリス・アレクシーウと握手している姿が出てきます。エスケナージは1890年生まれですが、1980年までご存命だったので、アレクシーウとの直接のやりとりもあったのでしょう。新旧のレベティカのディーヴァのツーショットは、とても感動的だと思いますがいかがでしょうか。エスケナージの歌うレベティカは、曲によってトルコ的、そのままギリシア的、あるいはどこか微妙にユダヤ風だったり等々、色々な側面が垣間見えるように思います。

ΓΙΑΤΙ ΦΟΥΜΑΡΩ ΚΟΚΑΪΝΗ ΡΟΖΑ ΕΣΚΕΝΑΖΥ

Roza Eskenazy - Dimitroula mou

パナヨティス・トゥンダスの例の曲もありました。

Roza Eskenazi - Katinaki mou ya sena (1933)

ΡΟΖΑ ΕΣΚΕΝΑΖΥ ΑΗΔΟΝΙ ΜΟΥ ΖΗΛΙΑΡΙΚΟ

Koroido Adika Gyrnas - Roza Eskenazy - Rebetiko Original

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2010年6月 4日 (金)

トゥンダス&ローザ・エスケナージ

トゥンダスで検索して出てきた中から、更に上げておきます。下記のビデオの解説の通り、トゥンダスによって見出された女性歌手ローザ・エスケナージの録音は、レベティカの黄金時代の貴重な記録として有名です。今日のビデオ映像はCDジャケットにも使われていた非常に有名な写真で、右の女性がローザ・エスケナージ、左でヴァイオリンを構えているのが、パナヨティス・トゥンダスだと思います(ギリシアのFMから出ていたアーカイヴ盤のジャケットと同一人物と思われることから)。
エスケナージについては大分前にも少しブログに書いたような記憶がありますが、アシュケナージという名前に似ていることから類推される通り、ユダヤ系の歌手です。トルコのユダヤ人にはセファルディー(スペイン系ユダヤ人)が多かったと思いますが、アシュケナジームを連想させる名前なのが興味深いところ。「アシュケナズ」という言葉が最初に登場した創世記自体では東欧やドイツを指していた訳ではないので、トルコでは元の意味で使われていたのだろうと思います。アシュケナズとは、ノアの子供のセム、ハム、ヤペテの内、ヨーロッパ人の祖先とされるヤペテの孫の一人の名前です。

Rosa Eshkenazi Sti Taverna

Rosa was born in Constantinopol in 1890, and left to Thessaloniki, Greece. their she was discovered in a taverna by record producer Panayiotis Toundas, a well known compuser in 1929, and embarked on a successful career spanning over four decades .
she moved to Pieros and recorded in Greek, Turkish, Armenian.
she recorded in her life more that 500 folk songs. She passed away in 1980.

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2010年6月 3日 (木)

パナヨティス・トゥンダスのI Garsona

昨日の記事に「白いリンゴ」さんからお返事頂きまして、Dimitroula mouという曲は、トルコのイズミル(=ギリシアではスミルニ)出身のスミルナ派レベティカの重鎮作曲家パナヨティス・トゥンダス Panayiotis Toundas(1886-1942)によって書かれたことが判りました。原曲としてイズミル/イスタンブル民謡のEntarisi ala benziyorがあって、そのメロディにトゥンダスによってギリシア語の歌詞が付けられてたのでは、とのことでした。
トゥンダスと言えば、例のTa Tsilikaで数曲聞いて以来随分と気になった音楽家でした。特にハサピコのThlegrafima Sthn Karmenにやられまして(笑) 私にとってはキラーチューンになりました。そう言えば、30日にアップしたaeroplano tha paroもトゥンダスの曲でした。またもやyoutubeで彼の音楽にはまったようです(笑)
youtubeでトゥンダスを探したところ、アンナ・ヴィッシの映像など出てきて特に気になりました。このように現代の歌手にも歌い継がれているようですが、彼の古い歌が現代のギリシア歌謡界でどんな位置にあるのか気になります。
昨日の「白いリンゴ」さんのレスとダブりますが、前にトルコを廻っている時に少し取り上げた女性歌手メリハト・ギュルセスが、Entarisi ala benziyor~Dimitroula mouをトルコ語→ギリシャ語→トルコ語の順で歌っている映像がありますので、ぜひ併せてご覧ください。http://www.youtube.com/watch?v=4G6BBrLVD14

Anna Vissi and Mario - "I Garsona" (Athinon Arena)

ギリシアの美人歌手アンナ・ヴィッシの歌うトゥンダス作曲のI Garsona。ポップ・クイーンとして有名な人ですが、古いスタイルの歌も結構歌っていて、注目盤がありました。(最小が560からなので、右がはみ出してしまいます)

Souvlaki Orchestra_Garsona.qt
残念ながら埋め込み禁止ですが、同じトゥンダスのI Garsonaを小編成のアンサンブルで。エキゾで哀感溢れるメロディ・ラインがいかにもトゥンダス。リズムはハサピコでしょうか。シルトスには聞こえません。しかし、こうして聞くとユダヤのクレズマーにそっくりです。 Souvlaki Orchestra plays the classic rembetiko song "I Garsona" by Panagiotis Toundas. Live in Kuusankoski in Febrouary 2009.

Haris Alexiou - Garsona

ハリス・アレクシーウの歌うI Garsonaもありました。

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2010年6月 2日 (水)

カルシラマース Ta Tsilika

昨日アップしましたDimitroula mouについて「白いリンゴ」さんから、イスタンブル民謡、もしくはイズミル民謡のEntarisi ala benziyorが原曲でしょうとのご指摘を頂きました。(いつも有難うございます。m(_ _)m) 早速調べてみましたら、沢山出てきました。1,2本目にトルコの女性歌手の映像を上げておきます。こうして見てみると確かに聞き覚えがあります。この複合拍子ですが、4+5との解釈もあるようですが、2+2+2+3のリズム周期と取る方が自然で、トルコ音楽との類似性が明らかになると思います。
この9拍子の曲調、トルコのカルシュラマがギリシアに根付いたカルシラマースの踊りのリズムの典型です。Entarisi ala benziyorがギリシアでも歌われるようになってDimitroula mouと呼ばれるようになったのか、あるいはアレクシーウが単にトルコ民謡を歌っているのか、どちらかなのでは。アレクシーウのTa Tsilikaにカモマトゥという歌がありましたが、あの曲もカルシラマースでした。(残念ながらyoutube見つからず)

 

candan erçetin entarisi ala benziyor

(Havva Karakas) Entarisi ala benziyor

ΑΛΕΞΙΟΥ-ΔΥΟ ΜΑΓΚΕΣ ΜΕΣ'ΤΗΝ ΦΥΛΑΚΗ

上記Ta Tsilika収録の一曲。この映像がアルバムジャケットです。これはライカかレベティカか、いつも悩みます(笑)

ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ ΔΕΛΒΙΝΟ ΚΑΙ ΤΣΑΜΟΥΡΙΑ

これは普通の偶数拍子ですが、やはり泥臭いトルコ風の歌です。アレクシーウも若い頃はこんな歌を色々歌っていました。

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2010年6月 1日 (火)

χαρις αλεξιουの古い映像

アレクシーウの場合、古い映像ならレベティカやライカに当たる可能性が非常に高いみたいです。今日も70年代と思われるお宝映像を見つけてしまいました。ギリシアでは70年代もモノクロだったのでしょうか? 彼女のトラッドな方の歌は個人的に大好きなもので、ついつい長居してしまいます。(^^;  今日はトルコっぽい一曲Δημητρούλα μου(Dimitroula mou)中心になりました。

πουλάκι ξένο χάρις αλεξίου

このアラブ音楽にも通じるようなコブシ、タンバリン(リク?)の叩き歌い、ラウートやヴァイオリンなどの楽士が並んだ図など、レベティカ・ファンは大喜びのはず。今日の中ではこの歌だけがレベティカかも。

Haris Alexiou - Dimitroula mou (LIVE 1975)

Haris Alexiou sings "Dimitroula mou" at the music TV show of Giorgos Papastefanou on Greek Television (ERT) in the middle 70s.

Xaris Alexiou - Dimitroula mou

これは同じDimitroula mouの比較的最近の録音でしょう。2+2+2+3の複合9拍子は、明らかにトルコ音楽系統。4拍で取れそうで、最後だけびっこ引くように長くなるのが特徴。この映像のアルバム収録だったようです。

Haris Alexiou - dimitroula mou

もっとオリエンタルな感じのライブ演奏。これも良いですね。

Χαρούλα Αλεξίου - Δημητρούλα μου

この映像のアルバムに初収録?と思って取り出して見ましたが、これではないようです。タグではジャンル名がライカになっています。

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