夜明けの唄
そろそろツィツァーニスなどの男性の巨匠のレベティカも見ておきたいと思いますが、アレクシーウでもう一曲、今回は詩と一緒にどうぞ。1977年に出たMinosからのアルバム、24Τragoudia(24の歌謡)から。
レベティカには一聴メロディは明るくても、実は哀しくて、深い思いを秘めた歌が多いのですが、この「夜明けの唄」(ペリステーリス作詞作曲)はストレートに切々と悲しみが伝わってくる歌です。作られたのが1930年代半ばという、その時代のやり場のない閉塞感もあるのでしょうか。リリース当時27歳とは思えないアレクシーウの深い表現力に驚かされます。歌詞は94年にオルターポップから出た「ベスト・オブ・ハリス・アレクシーウ」からの引用。
夜明けの唄
愛しい人よ、起きて、聞いて下さい
夜明けの唄を
あなたを想う心の涙で書かれています
窓を開けて
優しく私を見つめて下さい
願いが叶えられるものなら
死んでしまってもいい
あなたの家の前の片隅で
歌詞対訳 高久暁
Χάρις Αλεξίου - Το μινόρε της αυγής
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