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2010年7月 5日 (月)

マリア・カラス

ハリス・アレクシーウ、サヴィナ・ヤナトゥ他、ギリシアの歌姫を色々見てきましたが、もう一人絶対に忘れてはいけない人がいます。ジャンルはクラシックになりますが、マリア・カラスです。この人がイタリア・オペラにおいて20世紀屈指の(私は一番だと思いますが)大歌手であることは論を待ちません。異論を唱える人も少ないはず。サバタ指揮1953年録音のプッチーニ「トスカ」のスカルピアとの凄絶な二重唱を聞いた時など、鳥肌が出て収まりませんでした。
今から30年ほど前に最初に聞いたのは、ジュリーニ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団の「椿姫」で、録音の悪さを越えてくるカラスの名唱や、「乾杯の歌」「プロヴァンスの海と陸」などにも酔いしれました。演出は「ヴェニスに死す」などの映画監督として有名なルキノ・ヴィスコンティ。このトラヴィアータやプレートル指揮のカルメンなど、決定版は数多くて数えられませんが、ベッリーニやドニゼッティの名作も最高です。
若い頃はドイツ・オペラも得意にしていて、ワーグナーのトリスタンとイゾルデの「愛の死」などの録音も残っています。冒頭「ミルト・ウント・ライゼー~」と歌い出す所を「ドルチェ・エ・カルモ~」とイタリア語で歌っているのには思わず笑ってしまいましたが、これはこれで素晴らしい歌唱です。カラスの「トリスタンとイゾルデ」の全曲が出れば即ゲットと思いながら、いまだ見たことはありません。
しかし、なぜにこれほどギリシアという所は、各ジャンルに傑出した素晴らしい歌手(特に女性)が出てくるのでしょうか。90年代初頭の一時期取付かれた様に寝ても覚めてもカラスの歌ばかり聴いたことがありましたが、あの時は映画「ディーヴァ」の主人公の気持ちがよく分かりました(笑) 明日はカラスが母国のギリシア語で歌ったものはないか、探してみようかと思います。

Casta Diva -- Maria Callas (Best)



カラスが十八番にしていたベッリーニのオペラ「ノルマ」中で最も有名なアリア「カスタ・ディーヴァ」。

Maria Callas - La Traviata



コロラトゥーラの技法を盛り込んだ「椿姫(トラヴィアータ)」中で最も有名なアリア「ああそはかの人か~花から花へ」。

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