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2010年9月17日 (金)

再度La rosa enflorece

セファルディーの名歌「La rosa enflorece」をもう少し当たってみます。enfloreseではなくenfloreceとした方が色々と出てきます。昨日一度アップした後に訂正しましたが、この有名なメロディは、ソフィアのセファルディー・コミュニティーのもので、今回の捜索にぴったしかんかんの一曲でした。セファルディーの歌を一躍有名にしたエステル・ラマンディエの80年代のLPのトップを飾っていたのも、この歌でした。その時の解説は、スペイン・中南米音楽(クラシック中心)の権威、濱田滋郎氏だったと思います。
この歌のセファルディーらしさ、というのはその哀切なメロディにありますが、中でもエキゾチックに聞こえる増二度音程の所が(2番の歌詞のロス・ビルビリ~コス・カ~ア~ンタンと歌われる中の、ア~ンの部分)その肝の部分で、この音程はセファルディー歌謡だけでなく、アシュケナージのアハヴォ・ラボ旋法にも出てきますし、アラブ音楽にも多いものです。セファルディーの場合アラブ色に彩られながらも、アラブ音楽のような畳み掛けるような押しの強さはなく、そこはかとない哀感がはらはらと漂うような感じが、その特徴と言えるでしょうか。何だか抽象的ですが(笑)

Esther Lamandier La Rosa enflorece circa 1492

エステル・ラマンディエの歌唱で。この映像は当ブログ2,3回目の登場です。

LADINO - La Rosa Enflorese ( Los Bilbilicos -the nightengales) Sephardic Judeo Song

最初に出てくる歌い手は、ブダ盤数枚でお馴染みのフランソワーズ・アトランだと思います。ヤスミン・レヴィなどが続きます。50秒くらいの箇所にセファルディーのディアスポラ(離散)のルートが地図で出てきます。イタリアにも多いですが、フランスも南仏などに多く、ラマンディエはフランスのセファルディーだったかも知れません。ポルトガル~オランダと渡った中で最も有名な人は、哲学者バルーフ・スピノザでしょう。

la rosa enflorece

La rosa enflorese
en el mez de mars
i mi alma se s'kurese (2x)
d'estar en este mal.

Los bibilikos kantan
sospiran del amor
i la pasiyon me mata (2x)
muchigua mi dolor.

Los bibilikos kantan
en el arvol de la flor
debasho se asentan los (2x)
ke sufren del amor.

バラが花開く
5月になって、僕の心は月光の下
翳っている。

ナイチンゲールは歌う。
恋のためいきをつきながら、
情念は僕を殺し、
僕の悩みを研ぎ澄ます。

ナイチンゲールは開花した樹木の上で歌い、
下では恋に苦しむ人たちが座っている。

訳詩:先日も出てきた「セファラード」(而立書房)より引用

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