ガドゥルカ
他のブルガリアの楽器と言うと、すぐに思い出すのはガドゥルカとアコーディオン辺りです。アコーディオンは探すのが難しそうなので、今回は割愛します。擦弦のガドゥルカは8月10日にも一本上げました。ロマの放浪楽士の素晴らしい演奏でした。
この楽器、中東のケマンチェやカマンチャ、より近いイメージでは、クレタのリラや、トルコのケメンチェなどの擦弦楽器と同属楽器だろうと言うことは一目瞭然ですが、名前は「ガドゥルカ」とスラヴ的な名前になっています。小さなボディに似合わないほどの豊かな音色(共鳴弦があるからでしょうか)には毎度聞き惚れてしまいます。
Virtuoz - Severnqshko vlashko izpulnenie s gadulka
Folklore music from north Bulgariaとあるように、ルーマニア南部ワラキアの音に近い印象。
Atanas Vulchev Plays solo on Gadulka, Traditional Bulgarian instrument
合唱でも有名なショプ地方の名人のようです。これは、素晴らしい演奏。This is One of the Best Gadulka players ever lived - Atanas Vulchev from Shopski Region, Bulgaria. The Audiance is little "not smart" they dont know when to clap, but.... just listen the music... and enjoy the traditional bulgarian music and Culture.
Atanas Vulchev - Shopsko horo(part 4)
Street Musician Playing Bulgarian Gadulka
Street musician in Zaragoza, Spain bowing a Bulgarian gadulka. The instrument looks a little like the Afghan rebab or the Indian sarod. とあります。何とスペインでガドゥルカの街頭演奏。彼もロマでしょうか。
| 固定リンク
「バルカン」カテゴリの記事
- カロリーナ(2022.02.10)
- アルーマニアとサラカツァニ(2021.12.10)
- Aromanian Vlach Music アルバニアのアルーマニア人(2021.12.09)
- アルーマニアの歴史(2021.12.08)
- Splet igara iz Srbije(2021.12.03)
コメント
ガドゥルカ~素晴らしい音色ですね。
日本には石田秀幸さん(カヴァル奏者)と一緒に活動しているブルガリア人ガドゥルカ奏者(名前失念)がいますね。一度バルカンのイベントにお招きしたことがありました。ブルガリアではガドゥルカを弾くジプシーには会ったことがありませんが・・・
投稿: sekiguchi yoshjto | 2010年9月11日 (土) 22時37分
>sekiguchi yoshjto様
コメント有難うございます。
共鳴弦があるらしいことは昨日初めて確認しました。響きが豊かな楽器ですね。特に小さいボディには似合わない低域が出ているように思います。
先月の10日にアップしました中に、ロマのガドゥルカ弾きの映像がありました。
投稿: Homayun | 2010年9月12日 (日) 00時26分
関口さんのイベントでブルガリア人の方(ヨルダン・クラシミーロフ・マルコフさんというお名前の方でしたよ!)が演奏されたガドゥルカ、とても印象に残っています。まずは、その独特の不安定な構え方に(笑)。
共鳴弦が多い楽器だということで、基本的にはカマーンチェと似た構造であっても、音の豊かさ、奥行きが全く違いますよね。(カマーンチェのほうがかなり素朴に聴こえます)
Atanas Vulchev さんの演奏、聞き惚れてしまいます。
投稿: mitra | 2010年9月13日 (月) 14時03分
>mitra様
やっぱり東京にいれば色々生で聞く機会も多くて良いですね。地方にそういうタイプが来ることはまずないですから。
ガドゥルカは、弾く弦は3本のように見えました。糸倉の外側についているのが共鳴弦ではと思います。低音が補強され、高音域は倍音が膨らんでつややかに聞こえる面白い楽器です。撥弦には多い構造ですが、インド亜大陸以外の擦弦には余り見ないように思います。
投稿: Homayun | 2010年9月14日 (火) 00時28分