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2010年9月 8日 (水)

カヴァル

ブルガリア音楽の楽器編、今日はカヴァルです。この縦笛も旧ユーゴ諸国とブルガリア中心に広く吹かれています。周辺諸国には似た笛が沢山あり、ハンガリーのフルヤ、トルコのネイ、イランのネイ、アラブのナイ、バシキールのクラル(確かこの名前だったと思いますが)などは代表的なものだと思います。日本の尺八とも若干似ている、と言えるでしょう。歌口は実物を見たことがないのでよく分かりませんが、おそらくイランのネイのように、切ったままの筒ということではないと思います。でもトルコのネイの口とも違うように見えます。音はクラリネットのようなシングル・リードが付いているのではと思うほど、息の漏れる音の少ない、明瞭な発音です。節回しは歌と同様に相当込み入ったラインを描いています。哀愁というよりも、スラヴ音楽の灰暗いパッションの迸りを表現するには最適の楽器だと思います。

Bulgarian kaval - Veso Hasabaliev at the Academy

Bulgarian kaval: Stojan Velichkov - Godezharska / Годежарска

Teodosii Spasov - Kaval

セルビアのカヴァル奏者の演奏。歌(声)とカヴァルのダブル・トーンはよく見られるテクニックですが、彼がやっているのはインド音楽の影響も感じさせる実験的なプレイです。

Kosovo song - Marije, bela Marije - played with kaval

コソヴォのプレイヤーのようです。こちらはオスマン・トルコのネイの影響がより近く感じられます。

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コメント

2曲目、よかったです。踊りの曲でしょうか?

3曲目は、カヴァルをいろいろ動かしてくれたので、よく観察できました!!
指孔よりしたには、上2穴、横2穴ある様でした。

裏には、指孔1孔あるそうですが、使っている様にも見えないのですが、どうなのでしょう?

投稿: 百本八本 | 2011年2月13日 (日) 08時04分

百本八本様
いつも有難うございます。2曲目冒頭はフリーリズムですので、多分踊りの曲ではないのでは。中盤はリズムが出てきますし、ホロに似ている(あるいはそのもの)と思いました。
3本目を見て、イランのネイなどに比べると、随分孔が多いなと思います。リコーダーの孔を思わせるほどです。裏側の孔については、どうでしょうか。よく見えませんね。

投稿: Homayun | 2011年2月15日 (火) 00時29分

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