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2010年9月 1日 (水)

ドナウ・ブルガール

テュルク系遊牧民ブルガール人のルーツの地はウラル山脈以西で、現在のヴォルガ中下流域辺りでしょうか。6世紀中頃、ハーン(可汗)として、アゾフ海の北岸からヴォルガ川下流域に部族連合国家「大ブルガリア」を打ち立てたクブラトの死後、北方のヴォルガ・ブルガールと西方のドナウ・ブルガールに分裂。その前にはカフカス北麓のテュルク系遊牧民集団ハザール(何度も当ブログに登場しました)によって支配され、ハザールと同化して行きますが、そのハザールも10世紀には滅びます。
クブラトの次男コトラグに率いられた部族集団がヴォルガ中流域に興したのがヴォルガ・ブルガールで、彼らはハザール可汗国の支配下に入るも、アッバース朝と通行を結んでイスラム教を受容、ハザールの衰退とともに独立して王国を形成しますが、13世紀にモンゴル帝国に征服されて滅亡します。ヴォルガ・ブルガールの人々はジョチ・ウルス(キプチャク・ハン国)の領民となり、その後裔とされるのが、現在もほぼ同じ場所に住むヴォルガ・タタールやチュヴァシということになります。
一方クブラトの三男アスパルフに率いられドナウ川の下流域に定住した一団は、ドナウ・ブルガールと呼ばれ、彼らは東ローマ帝国と戦って現地のスラヴ人を支配する国家を形成し、680年に第一次ブルガリア帝国(ブルガール・ハン国)を建国。ブルガール・ハン国のブルガール人たちは9世紀頃にキリスト教を受け入れ、次第にスラヴ人と同化して、ブルガリア人を形成していった、という流れになります。(以上ウィキペディアの記述を中心に要約)
今日はそのドナウ・ブルガールについての歴史映画Величието на хана(ハーンの栄光)からの2つのシーン。第一次ブルガリア帝国建国を描いたブルガリア映画のようです。族長アスパルフと思われる男性も出てきます。凄惨なシーンなど出てくるかも知れませんが、史実に忠実なのではと思います。

"Величието на хана" - The glory of the khan 681 - part 1

"Величието на хана" - The glory of the khan 681 - part 7

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