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2011年1月 3日 (月)

新内流し

早くも3日になりました。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も松の内の間は邦楽(あるいは和物)で行こうかと思っていましたが、毎年恒例のナツメロではなく純邦楽で行きましょうか。新内(しんない)については、このブログを始めた頃に一度書いたことがありました。その後youtubeも幾つか出てきて、新内は江戸の粋な浄瑠璃(語り物)として大分知られてきたのかなとも思います。ただその内容はと言うと、遊郭の話だったり心中物も多かったりで、正月にふさわしくはないかも知れませんが(笑) 新内の音は昔の時代劇ではよく登場したものですが、最近はほとんど見かけません。
一本目の富士松延治太夫さんの演奏では、新内流しの二挺三味線から始まって、新内についての解説、3種類の前弾き(中甲、江戸、鈴虫)まで、解説は分かりやすいし演奏も素晴らしいです。地の三味線と上調子の二挺で、地の方は大きな違いはありませんが、枷(カポタストのような小道具)で音を上げる上調子の音は、流派や奏者によって(弾く時によっても)色々で、その変化を聞くのも一つの楽しみのように思います。私自身、新内流しで催しに出た時は上調子を弾くことが多かったのですが、地方では最近すっかり弾く機会もなくなり、とても懐かしく聞きました。新内流しでは、ひんやりとした江戸の夜風を思わせるような転調の部分が特に良いと思いますが、いかがでしょうか。出来れば延治太夫さんの蘭蝶の一節も聞いてみたいものです。

新内流し.mp4

新内流しⅡ

新内流し



新内とありますが、こちらは都々逸ですね。よく新内をアンコで入れていた柳屋三亀松(みきまつ)の芸を思い出させます。

滝の白糸(新内入り) 石川さゆり 1988年

泉鏡花の「滝の白糸」と言えば、岡本文弥さんが曲を付けていましたが、石川さゆりさんのこの歌は小説とは直接関係ないように思います。冒頭で歌われているのは「蘭蝶」のサビの部分(縁でこ)の一節。泉鏡花には新内の曲が付けられた作品が幾つかあります。

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コメント

渋(*゚▽゚)ノ

投稿: 将 | 2011年1月 4日 (火) 01時51分

>将様
有難うございます。渋いでしょう(笑) 唄がないと新内の魅力の2,3割しか分からないと思いますが。

投稿: Homayun | 2011年1月 4日 (火) 23時36分

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