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2011年1月 4日 (火)

ドーコレ・トンエリオ 景夜の廓

ちょっと前からおかしかったのですが、本格的に風邪を引いてしまいましたので、新内関係の軽めのネタを上げておきます。廓ありし頃のイマジナリー・サウンドスケープとして。

雑曲 廓の夜景  書生節新内声色、色々入



オリエント・レコードのSPから、書生節と新内、声色(こわいろ)など。新内は真ん中辺りから。明治の末頃まではそれらが廓(くるわ)で普通に聞かれたようです。例えば、永井荷風の名作「濹東綺譚」の映画化作品(監督は新藤兼人)に演歌師が出てきてました。ヴァイオリン(略称オリン)で弾かれていたのは古賀メロデーの「酒は泪か溜息か」で、新内の節にそっくり。昭和初期の設定の同作では新内は出てこなかったと思いますが、それは荷風が新内を余り評価してなかったからかも知れません。一方、清元や歌沢は習ったりもしていたそうですが。岡本文弥さんは濹東綺譚を題材にした自作新内「お雪」(同作のヒロインで、玉の井の私娼)を書いていて、CDもありました。

都々逸 by 美空ひばり & 古賀政男(三味線)

上の一本の証明として、何と古賀政男本人が三味線を弾いて、美空ひばりが歌っている映像がありました! これは凄い! 都々逸のアンコ(中間に挟まれる小曲)として「酒は泪か溜息か」を歌っています。

新内流し連れ弾き  春 吉村伊十七 SHINNAI NAGASHI YOSHIMURA ISOSHICHI



もう一度、新内流しをどうぞ。映像も美しく、良く合ってます。

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