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2011年1月20日 (木)

アンド・ドゥロム

昨日の3本の中ではケリマスキ・ディリの2本は数々のロマ楽士の演奏を通して耳にすることも増えたと思いますが、3本目のメセラキ・ディリの、叙情歌というかラメント(哀歌)的な面は比較的知られていない方ではないかと思います。メセラキ・ディリは、スペインのジプシー音楽で喩えるなら、カンテ・フラメンコに近いものだと思いますが、メセラキ・ディリでは、ハンガリーのロマらしい、うら寂しいような、更にはちょっと恐い位の雰囲気をこそ味わって聞きたい歌です。残念ながらそういう「辻のロマ歌手」の歌声は昨日の一本だけのようです。
さて、それらのハンガリーのロマ音楽をプロフェッショナルな音楽家としてステージで聞かせてきたグループの代表格が、84年から活動しているアンド・ドゥロムです。来日は何年か前と思っていましたが、もう10年位にはなるでしょうか。来日公演は聴きに行けませんでしたが、ビデオは見たことがあります。CDでは、Network MedienからのPhari Mamoが、やはり一番農村ロマ音楽本来の姿に近いように思いますが。

Ando Drom - Zsa Mo



4分くらいから出てくる女性歌手はミツーでしょう。 pic taken from the film 'Gadjo dilo' (1997) by Tony Gatlif

Ando Drom - Na Kamel Ma

Ando Drom - Zöld az erdő

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