ケリマスキ・ディリとメセラキ・ディリ
もう少しコダーイについてと、そろそろバルトークのハンガリー民謡がらみの曲もと思っていますが、まだちょっと調べないといけませんので、先に他のトピックを入れておきます。とにかくハンガリー関係はネタは豊富ですね。
これまで都会のジプシー楽団のチャールダーシュなどを見ましたが、その構成はラッサン(あるいはラッスー)とフリスカ(あるいはフリッス)と呼ばれる緩やかな部分と急速な部分に分かれることは、割と広く知られていると思います。
その緩急の構成は、農村ジプシーの音楽にもありまして、緩やかな部分(叙情歌)はメセラキ・ディリ、速い部分(踊り歌)はケリマスキ・ディリと呼ばれます。都会ジプシーのラッサンとフリスカは、農村ジプシーの2つのパターンの反映と考えられます。数年前に来日したグループにAndo Dromがいましたが、牛乳缶を叩きながら「ッダバ、ッディビ」と口拍子を取るのは正にケリマスキ・ディリの典型例になると思います。こういう農村ジプシーの音楽は、チャールダーシュやヴェルブンコシュのようなマジャールの要素と融合した都会音楽と違って、純ハンガリー・ジプシー音楽と言っていいものです。音源として、古くは小泉文夫の素晴らしい録音がありましたが、Ando Dromなどのようにショウアップされる前の生のジプシーの声が聞ける現地録音で、現在のキングのワールドルーツミュージックライブラリーに入っています。「農村ロマの音楽」
Khelimaski dyili from Gyöngys village (Hungary)
Khelimaski dhyili from Piricse village.
Meselaki dyili from Kétegyháza village.
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